頂く、いただくやご記入、記入の正しい使い分け
催事があり、お客様にお送りする参加のお申込み書を作成しております。
1) “いただく”、“ください”など、仮名にすべき用法、
2)“ご”、“お”をつけるべき用法
3)名詞に“して”をつけるべき用法
について迷っています。
ご参加頂く → ご参加いただく (ひらながに?)
ご登録頂いた住所へ → 登録していただいた住所へ (“して”がいる?)
ご記入いただき → 記入いただき (“ご”は不要?)
お申込みを下さい → 申込みください (主語によってどちらも正解?“お”は不要?)
ぼやっとですが、
“頂く”、“下さい”は自分が目上の方から実質的に物事をもらった時、もらいたい時。
“いだだく”、“ください”は目上の方の行動について丁寧に表現する、お願いする時と認識しています。
また、“お”や“ご”を名詞つけると過剰な丁寧になるような気がするのです。
敬語のレベルには、発信者と受信者の関係によって、いくつかの段階があります。この関係を具体的に示した上で、あなたの案を掲載されれば、最もよいアドバイスができると思います。また、敬語レベルと表記法は、別の問題であることもご理解ください。
一般論としては、
* 「頂く」「いただく」は、どちらでも構いません。
* 「くださる」は、平仮名が標準です。
* 「いただく」は当方が主体、「くださる」は先方が主体であることにご注意ください。(当方が(先方に)来ていただく。先方が(当方に)来てくださる。)
* 「お」や「ご」は、一般に「仮名」が推奨されますが、特に格調を問題にするときは漢字を使っても構いません。付けるか付けないかは、それぞれの名詞に慣習があります。「お酒」が標準ですが「おビール」は少数派です。これは理屈ではなくて慣習です。またNHKのニュースでは「お通夜」と言わず「通夜」と言います。これは社内の規則でしょう。
ご参加頂く→ご参加いただく
ご登録頂いた住所へ→ご登録いただいた住所へ
ご記入いただき→記入いただき
お申込みを下さい→お申し込みください
「いただく」「ください」は“補助動詞”になりますので、平仮名書きが一般的です。
文化庁が示している「公用文における漢字使用等について」に、そのように表記する旨が書かれており、教科書や新聞などはこの基準に則っています。
ただし、絶対的なものではありませんので、漢字で書いたからといって間違いではありません。
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&i …
また、敬語についてですが、「お○○いただく」「ご○○いただく」というのが、“謙譲語”としての正しい用法です。
たとえば、「お買い上げいただく」「ご記入いただく」など。
この「お」や「ご」を抜いてしまうと、「買い上げいただく」「記入いただく」といった、ちょっと間抜けな感じになります(特に「買い上げいただく」は変ですよね)。
あるいは「お○○ください」「ご○○ください」という言い方もありますが、こちらは“尊敬語”になります。
どちらを使うのが適切かは、場面や好みで変わってきますが、どちらも「ご」や「お」がついているからといって、過剰で間違いというわけではありません。
このあたりも「文化審議会答申・敬語の指針」に示されています(第3章敬語の具体的な使い方/第2 敬語の適切な選び方/5「いただく」と「くださる」の使い方の問題)ので、そちらをご覧いただければと思います。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf …
(↑PDFファイルです)
日本速記協会が発行した「標準用事例」という本では、
~を下さい
~してください
という使い分けになります。(だいぶ古い本ですが)
いただくは平仮名書きが基本ですが、頂くも使えます。
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