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 私は中学時代に吹奏楽部でトロンボーン、社会人になってからジャズバンドでサックスを吹いていた者です。

 前々から疑問に思っていたことがありましたので質問させていただきます。

 サックスやトランペットの譜面は実音(添付図の1,2段目)に対してそれぞれ(1)、(2)のように移調して記譜されていますが、トロンボーンなどは実音(添付図の3段目)で記譜されています。この理由と実音で記譜することのメリット、譜例(3)のように移調して記譜することのデメリット等、分かる方教えて下さい。

私の考え
実音で記譜することのデメリット・・・加線が多くなり読みずらい。
移調して記譜することのメリット・・・譜例(3)のようにすっきりして読みやすい。
                   ・・・C調の楽器(ピアノ、ギター等)の経験者なら楽々読譜できる。

PS.ほとんどのトロンボーン奏者は半年もすれば、普通に読譜できるようですが。

「トロンボーンの記譜法についって」の質問画像

A 回答 (2件)

まず、実音譜と移調譜のメリット・デメリットを記します。


メリット・デメリットは裏返しなので、重複表現になりますが…

・移調表記
メリット:運指と譜面が対応している。
  管を持ち替えした際に、運指についてはすぐに対応できる。
デメリット:実際の音と譜面がズレている。
  絶対音感を持っていると違和感を感じることがある。

・実音表記
メリット:譜面と音が対応している。
  譜面を見て管の調を意識せずソルフェージュできる。
デメリット:実際の音と譜面が一致しない。
  異なる調の管を持ち替えした際に、運指を覚えなおす必要がある。

基本はこれだけです。質問者さんがおっしゃられている加線の問題は、Picc.、St.Bass等以外の楽器では別の方法で解決しています。例えばトロンボーンであれば、No.1さんのっしゃられているアルト、またはテナー譜表記が用いられます。

このように、トロンボーンで実音譜が使用されているのは歴史的経緯によるものです。昔は金管楽器のバルブシステムが未発達ですべての半音階を演奏できる楽器はトロンボーンしかありませんでした。そこで賛美歌等の伴奏に取り入れられたのですが、伴奏と言っても当時は合唱と同じ譜面をそのまま演奏していたため、トロンボーンは実音譜が主体となったのです。そのなかでもヘ音が主になったのはト音とヘ音だけのピアノ譜表が業界標準語になったのが大きいと思われます。

これにより、現在のクラシック系ではできるだけヘ音記譜、高音も加線を加えてヘ音、もっと高けれればハ音記号を用いてテナー譜orアルト譜、まれにト音となっています。その歴史的経緯に縛られないJazz系では合理的なオクターブ移動記譜を用いることが多いです。
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この回答へのお礼

 丁寧な解説ありがとうございます。

歴史的経緯も関係しているみたいですね。

そこそこの趣味で演奏する者は、移調表記
でも構わないということでしょうか。

お礼日時:2010/12/27 06:31

まず一番に考えられる理由としては、B♭管が主流だったりするトランペット等と違い、トロンボーンはB♭管、E♭管、F管・・・など、各音域の管(ピッコロ、アルト、テナー、バス等)によって調性が色々(等)だから、共通の楽譜として実音で記譜されている・・・ということではないでしょうか?




オーケストラのトロンボーン譜では、アルト譜表、テナー譜表、低音部譜表・・・と、各パートの音域に応じて使い分けられているらしいので、「加線が多くなるから」という理由はまず無いと思いますよ。

吹奏楽では低音部譜表が一般的ですが、それでもkenjokoさんが図でお示しの通りミドルな音程の殆どは五線内に収まっていますし、かなりの高音域でもせいぜい3,4本程度の加線でから、これを読みづらいと言ったら、そもそもフルートやピッコロの譜はどうなの?って話になると思いますが。


・・・以上、専門的な話などではなく、あくまで現状についての個人的な見解ですので、ご参考までに。
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この回答へのお礼

 早速のご回答ありがとうございます。

>そもそもフルートやピッコロの譜はどうなの?って話になると思いますが。

そうですね。でも実際読みにくいのは確かです。

ジャズの譜面では玉の上下に「8va」・・・などと記します(オクターブ上げ下げせよの意)。
加線よりは100倍見やすい。

お礼日時:2010/12/26 21:38

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