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グッドウィルハンティングで、RウィリアムスがベンチでMディロンに語る場面で、3分近くノーカットでした。細かいカット割りを見慣れていたせいか、ちょっと違和感が在りましたが、しみじみと伝わってくるものがありました。改めて、Bアフレック、Mディロンの才能には最敬礼です。このようにセリフを長回しているのは他に在りますでしょうか?又、シーンでは、タイトルは忘れましたが、ヨーロッパ戦線を扱った映画で、戦闘シーン(街中で物陰を伝いながら小さな橋の上で銃撃されるまで)の長回しがありましたが、シーンの長回しではどうでしょうか?それこそCG満開のご時世、幾らでも出来そうですが余り気が付きませんが、やはり作品として長すぎるのは不味いのでしょうか?
どうぞ宜しくご教示下さい。

A 回答 (6件)

ハリウッド映画の多くは6,7台のカメラを同じに回しワンカット(というかほぼワンシーンに近いですが)を撮影するのと、そこで集められた膨大なフィルムを半年近くも(あるいはそれ以上)かけて編集するので、どうしても細かいカット割りになってしまいます。


ワンカットが短い方がリズムがあり観客に飽きられない、あるいは退屈な作品も編集と音楽でどうにか出来る、というようなことを多くのプロデューサーが考えているので、このような傾向にあるようです。
100分くらいの一般的なハリウッド作品でおよそ3500カット、邦画だと650カットくらいです。(いまはもっと多いかも?)
「グッドウィルハンティング」の長回しもたぶん別のアングルから撮ったカットがあったと思います。編集を何度か試みて、これはワンカットで行った方がいいと監督や編集担当者らが判断したのだと思います。


長回しで有名な台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の作品になると140分を超える「戯夢人生」などは100カット前後だったと思います。ただロングショットが多く、大半がワンカットワンシーンですけど。

邦画だと溝口健二も長回しで知られています。
邦画の場合、予算的な制約もあり普通はカメラが1台なので、役者の演技を途中で止めなく無い、という理由から長く回したこともあるようです。黒澤作品の多くは3台だったそうですが。

50年代の溝口作品はいったいどうやって撮影したのだろうかというカットが多く見られます。
溝口作品の多くを手がけた名カメラマン宮川一夫さんによると、クレーンもレールによる移動車も今ほど発達してませんから、なんと50年代にカメラマンが時にローラースケートを履いて、延々と被写体を追いかけていたそうです。


近年の作品だと「ロゼッタ」「ある子供」でカンヌ映画祭パルムドールを二度受賞したダルデンヌ兄弟の映画が長回しが多いです。余談ですがこれらの作品には音楽もまったくありません。

既出の「エルミタージュ幻想」で90分ワンカット(これはフィルム撮影ではなくHDのデジタルカメラ撮影ですが)をやったロシアのソクーロフ監督の作品も長回しが多いです。
「マザー、サン」の長回しが有名です。

ハリウッドを除く欧米の巨匠と呼ばれる監督の作品はわりと長回しが多いです。
予算的な制約でカメラは1台ということもあったと思いますが、やはり演技を中断させたくないということから、カットが長くなるのは必然なのかもしれません。
ちなみに日本で最新式の35ミリカメラフルセット借りると、1日で40万円くらいかかり、カメラ1台にカメラマンと助手を含め3~4名が必要ですから、人件費を入れるとかなりに額になります。

ハリウッドの撮影システムは日欧とは違い、カメラマンに相当する人物がカメラを覗けないため、ある意味予算的には割安ということもあるのかもしれません。
まあ、それで短いカットが多いわけではありませんが。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。
邦画と洋画でカット数でそれ程差が在るとは知りませんでした。洋画党なので余り邦画は見ませんが言われてみると画面のリズム?の違いが、良く分かります。
お世話になりました。

お礼日時:2011/01/09 10:49

まず、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』Good Will Hunting (1997) のウィル・ハンティング役は、マット・デイモン (Matt Damon) です。

質問者さんが書かれているマット・ディロン (Matt Dillon) とは違う俳優さんです。

長回しですが、英語のページとなりますが Long takes などで検索すると、長回しシーンを集めたものが見つかります。
(例)
21作品。Previous、Nextをクリックしてください。
http://www.ugo.com/movies/long-takes?page=7

28作品。
http://www.dailyfilmdose.com/2007/05/long-take.h …

No.1の方の回答の最後にあるように、35ミリフィルムでの撮影だと、カメラに装填できるフィルムの長さに限度がありますので、撮影時間にも上限があります。そこで、トリック撮影で複数のカットを繋げて、1カットの長回しのように見せるという手法もあります。
(例)
『ロープ』Rope (1948)
アルフレッド・ヒッチコック監督。10のカットを繋げて、全編をワンカットのように見せている。80分。各カットの切れ目は以下のURL参照。
http://en.wikipedia.org/wiki/Rope_%28film%29#Lon …

『スネーク・アイズ』Snake Eyes (1998)
ブライアン・デ・パルマ監督。オープニングの17分(?)。

最近では、デジタル・ビデオでの撮影でも映画館の大きなスクリーンでの上映にたえれる高画質で撮れるようになりました。これにより、映画全編をワンカットの長回しで撮影した作品も登場しています。
(例)
『エルミタージュ幻想』Русский ковчег (2002)
アレクサンドル・ソクーロフ監督。全編ワンカット。96分。エルミタージュ美術館に現在なっている、ロシアのサンクトペテルブルグ(レニングラード)にある宮殿が舞台。途中、人物の背中のアップで暗くなるシーンがあるのですが、トリックで繋げてるのではなく、本当にワンカットで撮影しています。
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2 …

『ワルツ』Valzer (2007)
サルバトーレ・マイラ監督。全編ワンカット。90分。DVD題『ホテル・ワルツ』。第20回東京国際映画祭(2007年)にて最優秀芸術貢献賞を受賞。『エルミタージュ幻想』同様に1つの建物の中をあちこち行きます。
http://www.onlyhearts.co.jp/source/movies/hotelw …

『ライブテープ』 (2009)
松江哲明監督。全編ワンカット。74分。音楽ドキュメンタリー。元旦の吉祥寺を練り歩いていきます。第22回東京国際映画祭(2009年)の日本映画・ある視点部門にて作品賞を受賞。
http://2009.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=169
http://spopro.net/livetape/

デジタル撮影では、フィルムの時よりも長い時間の長回しが可能となります。撮影時間の上限は、カメラの記録媒体(テープやメモリなど)の容量によります。『エルミタージュ 幻想』では、当時、そのままでは長編映画を撮ることができなかったため、カメラに外付けハード・ディスクを繋げたまま撮影したとパンフで読んだ記憶があります。

少し意味合いが違いますが、Found footage film と呼ばれるジャンルも長回しが多そうです。こんなフィルムが見つかったという体(てい)で作られるモキュメンタリー (mockumentary) です。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』The Blair Witch Project (1999) や『パラノーマル・アクティビティ』Paranormal Activity (2007) が有名どころでしょうか。『REC/レック』[Rec] (2007) や『クローバーフィールド/HAKAISHA』Cloverfield (2008) では、その場に居合わせたカメラマンが、その状況を手持ちカメラで撮り続けるという内容なので、長回しが多くなってます。
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この回答へのお礼

面白いHPを紹介して頂き有難う御座いました。
それにしても皆さん、博識でいらっしゃり、改めてこのような掲示板の威力に驚かれされます。
お世話になりました。

お礼日時:2011/01/09 10:52

最近では市原隼人主演のボックスに長回しのボクシングシーンがあります。

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この回答へのお礼

有難う御座いました。

お礼日時:2011/01/09 10:50

No2 です。


長廻しで忘れてはならない作品を思い出したので追加します。
恐らく世界最初の長廻し、それは1931年トーキーになって
間もない時代の素晴らしいオペレッタ映画
エリック・シャレルの『会議は踊る』でテーマ曲の一つ
“ただ一度だけ”を馬車で歌いながら延々と追いかけます。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。
オペレッタやミュージカル等は、必然性が有りそうですね。
お世話になりました。

お礼日時:2011/01/09 10:43

DVでの撮影主体になれば意味や意義はともかく


技術的には時間単位の長廻しも可能になります。
恐らく現在のところソクーロフの『エルミタージュ幻想』
の全編ワンカット96分が最長でしょう。
また『ロープ』同様厳密にはワンカットではないし
一般劇場映画ではないが
8ミリカメラを三脚に固定したまま窓の外の
エンパイア・ステートビルを延々と撮った
ウォーホルの作品(完成版で8時間)があります。

そのような特殊なものでない作品としては
ウェルズの『黒い罠』や相米の『ションベンライダー』が
有名ですが、その“長廻し”をネタにして
長廻しするのが柳町の『カミュなんて知らない』です。

もっと普通(?)にフィックスで長廻しをするのは
諏訪の『不完全なふたり』ですね。

個人的には長廻しのための長廻し(意識させる)は
無意味だと思いますがカメラが動き回るのも嫌いです。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。

お礼日時:2011/01/09 10:41

洋画で長回しと云えば、ヒッチコックの『ロープ』が多分一番長いでしょう。

確か全編約80分をワンカットで撮っているはずです。
http://www.amazon.co.jp/ロープ-DVD-アルフレッド・ヒッチコック/dp/B00008MTYP

邦画では若くして亡くなりましたが、相米慎二監督が有名です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/相米慎二
斉藤由貴主演の『雪の断章』のファーストカットは12分を超えていたと記憶しています。

今なら24Pとかビデオで録画するので、10分の壁を破るのはかんたんでしょうが、
35mmフィルムで撮影する場合、通常市販されるフィルムは1000フィートロールが最大長なので、約10分
が限界です。このため撮影時間を延長するには結構トリッキーな撮影方法が必要になってきます。
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この回答へのお礼

有難う御座いました。
そのような物理的な制約があるとは知りませんでした。
「ロープ」は昔見たことがありますが内容は殆ど忘れています。Jスチュアートの青い上着姿が浮かびますが違ってましたでしょうか。ヒッチコックの実験的作品のようですね。
改めて鑑賞してみます。
お世話になりました。

お礼日時:2011/01/04 16:50

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