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企画展と巡回展の違いは何ですか?

また、国立新美術館で行われた「没後120年ゴッホ展」は企画展なのでしょうか?
国立新美術館のホームページでは「企画展」とありましたが、
アートスケープなどの展覧会案内サイトでは「巡回展」とあるので、
どちらなのかが分かりません。

どなたか分かる方、教えてくださると嬉しいです。

A 回答 (3件)

「企画展」というのは画廊でも使われるのですが、それと美術館の企画展は区別しないとなりません。



美術館は基本としては誰もが買えるわけではない美術品をコレクションして、それを展示して皆に見せるという役目を持っています。それを常設展示と言っています。
常設と言っても数多くのコレクションのなかから選び出したり、入れ替えたりしながらが本来の姿だろうと思います。

これに対して期間を決めて、あるテーマにそって組み立てて展示を見せるのが企画展です。
展示テーマを企画するから企画展なわけです。(存命作家の展覧会だったり、時代や運動をとりあげたり、いろいろ)
コレクションに無い作品で、展示の編集上必要と思われる物はよその美術館や、個人の所蔵品を期間を限って借りてくればいいわけです。

その一堂に集めた作品を使って相乗りで別の場所を巡回して行く、これがおっしゃっている「巡回展」ということになるでしょう。

そのゴッホ展の告知や宣伝をいろいろ見ましたけれど、確かに主催が「新国立」「九州国立」あるいは「名古屋市美術館」と放送局、新聞社が併記されていて、いったい誰が企画しているんだかわかりにくい「企画展」だなあと思いました。
存命作家の展覧会をいくつかの美術館で開く場合には別の物になることも多いので、「巡回」と言うのは人の企画に便乗して、会場として使うというようなニュアンスを伝えているのかも知れないですね。でも新国立も単に「会場」だったような印象も私は受けたのです。
そうすると各会場に共通して書かれていた「企画協力 ファン・ゴッホ美術館、クレラー=ミュラー美術館」 このあたりが頭脳労働担当なのだろうかなどと想像いたしました。
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この回答へのお礼

企画展と巡回展の違いを一番詳しく回答してくださったので、これをベストアンサーに決めました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/01/11 21:21

回答者No.2です。



新国立美術館は公募展の“会場”を目的としていて、コレクションは無い美術館でしたね。

新国立のサイトに以下の記述がありました。

—————————————————————
国立新美術館の活動方針
国立新美術館は、コレクションを持たず、国内最大級の展示スペース(14,000m2)を生かした多彩な展覧会の開催、美術に関する情報や資料の収集・公開・提供、教育普及など、アートセンターとしての役割を果たす、新しいタイプの美術館です。

1. 展覧会事業 「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」
1. 全国的な活動を行っている美術団体等に発表の場を提供します
2. 国内外の新しい美術の動向に焦点をあてた自主企画展を開催します
3. 新聞社や他の美術館との共催による展覧会を開催します
——————————————————————

どうも貸し会場としての性格が強いようですし、3の場合は「自主企画」であるよりもイベント的な展覧会の会場を強調しているように読めます。

http://www.nact.jp/concept/index.html
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この回答へのお礼

わざわざURLまで載せていただいて、嬉しいです。
具体的に述べられているのでとても助かります。
2番目の回答も含めて、ありがとうございました!

お礼日時:2011/01/11 21:06

巡回展は企画展を複数都市で巡回展示することを言います。


企画展は美術館や博物館が常設展示以外に、提携している美術館や博物館(国外も含む)から目玉の展示品を借りたりして行う展示です(国外のものはかなり高額になる、保険金も含めて)、企画立案して行うから企画展です。

巡回展を行うのは借りる場合に1団体で借りるより複数団体で借りたほうが安く済むし(費用負担が分担できる)、公立であれば巡回展に対して助成金が受けられるので、さらに費用負担を少なくすることが出来ます。
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この回答へのお礼

とても早いご回答、ありがとうございました。
分かりやすい説明で助かりました!

お礼日時:2011/01/11 21:01

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