プロが教えるわが家の防犯対策術!

不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています。

沖縄では仏教ってあるんですか?
本土では個人が信仰をもっているか否かは別として、ほぼすべての人が仏教なり神道なりに所属していると思うんですが、沖縄の人は何教がおおいんでしょうか?
いままで気にしなかったけど、よく考えたら気になります。

A 回答 (1件)

もちろん仏教徒はいます。


宗派では、密教、浄土宗、禅宗がほぼ同じくらい。

ただ、郷土の祖先崇拝の「御嶽(うたき)信仰」が、各ごとに行われています。墓は子宮をかたどった独特のものです。仏壇にお供えをしても、大和のように7の倍数ごとに喪が明けてゆくというものではなく、33日目に神になるというものがあります。もっとも、7の倍数説やそれに付随する閻魔さまや三途の川も、鎌倉時代に中国から伝わった偽経によるものなのですが。仏教は13世紀に伝わりました。壮麗な寺院がいくつも建立されました。戦争で破壊されて残っていないですが、その跡地を調査して琉球は仏教王国だったとする説は頂けません(『琉球仏教史の研究』・知名定寛 榕樹書林)。中国の朝貢国だった関係上、上流階級が信仰していただけです。民衆の「日々の暮らし」にまでは浸透していませんでした。壮麗な寺院を建立した平安朝の大和でも、庶民への布教は禁止でした。だからこそ、鎌倉時代になって、比叡山を卒業した僧侶たちが「わかりやすい新興宗教である浄土宗」などを布教しに歩いたのです。琉球ではなかなか「ちゃんとした」仏教が普及せず、隠れキリシタンのような変形した仏教になったからこそ、今のように「仏壇を使って祖先を祀る」という現在の形に落ち着いたのでしょう。

柳田国男はいつものごとく「一つの日本」という結論ににまとめようとして都合の悪いデータを無視しますから、神道の原型がある、などと書いてますが、大和の神道とまったく違います。そもそも日本本土の神社すら一つの系統ではないのですから。折口信夫は控えめに、古代がある、と書いています。それ以上はよくわからん、ということでしょう。

戦時中はノロ(本島での巫女のような者)が祭祀を行うことが禁止されました。日本式にせよ、との理由で。

米軍基地が多い関係上、キリスト教徒も多いです。

このように宗教的に不安定な場所柄、そして激戦地であることから、新興宗教の布教が盛んで、創価学会や幸福の科学の支部も多いですし会員も多いです。サイパン島の「バンザイクリフ」に新興宗教の碑が乱立しているのがその象徴でしょう。

沖縄には日本の神社がないといわれますが、大東島は海流の関係上小笠原文化なので、大東神社というものがあります(豆知識)。

葬式の形では
密教系1%
浄土系1%弱
創価学会3.5%
キリスト教系(エホバ、ものみ、統一協会除く)7.8%
祖先崇拝(仏壇を使い人を含む)85%
 
残りがその他(無信仰含む)
    • good
    • 0
この回答へのお礼

情報をたくさん盛り込んでいただき、ありがとうございます。

お礼日時:2011/01/27 15:53

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!