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なぜ脂肪族アミンは芳香族アミンより塩基性が大きいのですか?

A 回答 (3件)

アミンの塩基性は、アミンの状態とアンモニウムイオンになった状態の相対的な安定性の差で議論すべきです。


アニリンの場合には、窒素上の孤立電子対がベンゼン環のπ電子系との共役によって非局在化されることによって安定化されているのに対して、それがプロトン化された状態では孤立電子対がなくなるので、ベンゼン環との共役が起こりません。すなわち、アニリンの状態では安定化されたのに対して、アニリニウムになるとその安定化がなくなります。結果的にアニリニウムになりにくくなり、塩基性が低下します。アミンの塩基性が強いというのはアンモニウムになりやすいという意味だからです。
脂肪族の場合には、アニリンとは異なり、アミンの状態に限定された安定化要因がないので両者を比較すれば脂肪族アミンの方が塩基性が強いということです。
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おっしゃる通り、窒素が非共有電子対を持たない、つまり塩基性の低い構造が共鳴により安定化されるためです。

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芳香族アミンの場合、窒素の非共有電子対が炭素と窒素の間に倒れ込んで炭素=窒素の二重結合ができ、その結果窒素が正の電荷をもち、負の電荷が芳香環上に非局在化する共鳴構造が可能だからではないでしょうか?アミンの塩基性は窒素がもつ非共有電子対に起因するものなので、上記のような共鳴構造をとることにより塩基性は下がります。

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

つまり芳香族アミンには電子の偏りが生じ、共鳴構造ができる。
そのため芳香族アミンの塩基性が下がるということでしょうか?

お礼日時:2011/02/11 01:22

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