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タイトル通りです。


報道を見ていると、エジプトには大統領選挙の仕組みがあり、
今年の9月に予定されていたようですが、
・ なぜエジプト国民はそこまで待てなかったのでしょうか?
  (現状を早く変えたいというのは分かるが、暴動を起こす
  のはリスクもある。9月まで待って選挙で大統領を下ろせ
  ばよかったのでは。)

・ なぜ多くの国民が不満を持っているにもかかわらず、30年
  にわたり、ムバラクが選ばれ続けたのか。
  選挙システムが機能していない(不正、買収、結果として
  貧困層の票が反映されないシステムいなっているなど)のか。
  それとも、「多くの国民が不満」というのが間違いで、
  今暴動を起こしているのは一部の貧しい人々(多くのエジプト
  国民は生活に不満なく、ムバラクで良いと思っている)なのか。



教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

>なぜエジプト国民はそこまで待てなかったのでしょうか?



分析としてチュニジアの暴動の影響を挙げる方が多いですよね。
なんで違う国の暴動が影響あると言ってる人が多いの?というと、
例えば1848年に発生したフランス・ドイツの革命のように、
暴動というものは伝播すると考えられているわけです。

さらに踏み込んで、何故民衆の蜂起という集団的行動が伝播するのか
を考えると。それは状況的に似通った近隣の国が"開明的な革命"
によって体制を変更したという事態そのものが、
"行動しない自分達の不明"を糾弾しているように思えてしまう。
この心理的ストレスからの解消の方法はやはり一つしかない、
ということではないでしょうか。



つまり、簡単に言うとノリでやっちゃったんじゃないでしょうか。

一連の事態(特に数多く投稿された当事者の言動)を見ていると、
強くそれを感じます。もちろん前時代的であるとか知性に劣っている
という話ではなく、"何処にでも起こり得る集団の(突発的)行動"として。




>なぜ多くの国民が不満を持っているにもかかわらず、
>30年にわたり、ムバラクが選ばれ続けたのか。

まず選挙の不正疑惑。実はこれは毎回ありました。しかしながら多くの国で
負けた側の政党は世論調査と違う結果に満足することはありませんし、
それが(ムバラクさんのいうような)世論調査の技術が未発達であったことが
原因なのか、今のところは解りません。
結局のところこういった"疑惑"は先進国でも度々起こっているので、
選挙制度というものはその種の疑念を常に内包しているのではないでしょうか。
・・・むしろ文句が出ない日本の状況が特異なのかも?


ではよく報じられる"宗教政党の非合法化"や"宗教政党が最大野党だ"というような
断片的な情報をもってムバラクさんの政策が反対者の結党を禁じるような抑圧的なもの
だったのでは・・・というのもやはり違います。

実はエジプトの憲法論にあるんですが、政党は宗教や、競争や、性差のような
"差別的基礎"によって構成されてはならないとしています。
何を言っているのかというと、つまりは通常の政教分離原則と同じ理屈で、
宗教を信じる自由は保証するし、伝統的な祭祀も認めるけど、
政策(政府の行動)の根拠を宗教に求めてはダメですよ、ということ。
なんでその政策をやるの?と聞いたときに"神が言っているから"ではアウト!
というのが政教分離原則です。それは他の神を信仰している人を迫害することに
なりかねないのですから。

"宗教政党の非合法化"はこういった憲法上の要請から行われていることなので
逆に彼らが政治以外で慈善事業を行っても、それを弾圧するようなことは無いです。




じゃあなんで連続当選したのか。
それは50年間同じ政党を支持し続けた国の人間ならば
理解できる部分もあるかと思います。


つまり、代わりが居ないんじゃないでしょうか。


そしてこの事態は、政権担当能力が無い集団が政権についてしまった後どうなるか
を経験している国の人間ならば、混乱が収束するのはまだまだ先であると
陰鬱な気分を抱かざるをえなくなってしまうわけです。
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>なぜエジプト国民はそこまで待てなかったのでしょうか?



昨年秘密警察に暴行されて亡くなった青年がその暴行死の写真付きがFacebookで紹介され火が付きはじめた。
選挙制度も大統領派有利になっていてムスリム同胞団が非合法されたままで、9月まで待っても展望がない可能性大(体制を立て直して圧政の大統領派が盛り返す)

>なぜ多くの国民が不満を持っているにもかかわらず、30年にわたり、ムバラクが選ばれ続けたのか。

アメリカとの付き合いがうまくイスラエルとの和平もあり欧米から好まれた政権

選挙制度なども現与党有利
以下も参考に
イスラーム地域研究「中東民主化研究班」
Home » 「中東の民主化」データベース » エジプト » エジプト・民主化の経緯
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~dbmedm06/me_d13n/dat ….後退する民主化プロセス:憲法改正
内外の民主化圧力で、2005年に実施された大統領選挙の選挙期間中、ムバーラク大統領は憲法改正に言及する。長年、野党やムスリム同胞団、人権活動家などの反体制勢力は、憲法を国民の政治的権利や民主的な政治制度を保障する内容に改正するよう求めてきた。しかし、政府の態度は一貫して改正に消極的であった。
それが一転して政権の側から憲法改正を提案するにいたったのは、米国からの民主化要求や反ムバーラクデモの頻発など、各方面からの民主化要求が高まったからである。ところが、ムバーラク大統領の発言から約一年半後に発表された改正案は、国民の期待を大きく裏切ることになる。明らかにされた憲法草案は、大統領の権限を強化し、議会にまで勢力を拡大したムスリム同胞団を政治領域から排除するものであった。改正憲法には、変革を迫られるムバーラク政権の体制維持にかける決意が強く投影されていたのである。
2007年3月、エジプトの憲法改正の是非を問う国民投票が実施され、75.5%の賛成票を得て改正憲法が成立した。
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エジプトの国民が何を思っていたかを聞かれても推察しか書けません。


ただこれはいかがでしょう。日本でタレント活動されているフィーフィーさんってご存知でしょうか?エジプト出身の方(実際には2歳で日本に移住されてます)なので、エジプトで暮らす人々の生の声とはいえません。しかし彼女のご両親はエジプトで暮らし、特にお母さんは日本で政治学の博士号をとったような方ですので、それなりの分析力のある方のように思います。親子でも会話されているようですので、エジプト社会を肌で知る人の意見が反映されていると思います。
私が「ああだこうだ」言うより少しはエジプトの生の声に近いと思います。

http://ameblo.jp/fifi2121/entry-10788441634.html

>なぜ多くの国民が不満を持っているにもかかわらず、30年にわたり、ムバラクが選ばれ続けたのか。

については下のリンクを参照ください。
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1466.html

このような不正が行われてきたと一般的には言われています。

上のリンク記事が正しいのなら、>9月まで待って選挙で大統領を下ろせばよかったのでは。

の答えにもなっています。不正な選挙では民意が反映されない。こういった時流の流れ(チュニジアのジャスミン革命)に乗って世界の関心を引き付けられる今のタイミングを逃せば独裁政権打倒が不可能である事を、民衆が肌で感じていたのではないかと私は思います。

またムバラク政権はイスラエルとイスラム文化圏の中東和平交渉の重要なパイプ役として、アメリカから毎年13億ドル以上の軍事支援と20億ドルの経済援助を受けていたらしいですから、貧富の格差が激しい事や、政権内の不正蓄財が相当ひどかったとしても、極貧国の持つ実情と比較するのは少し無理があります。国家としてもそれなりにアメリカの金の恩恵を受けてきた。つまり「貧しさからくる不満がデモの原因ですか?」と聞かれたら、それも要因の一つでしょうが、おそらく「もっと複合的なものでしょうね。」としか答えられません。

>「多くの国民が不満」というのが間違いで、今暴動を起こしているのは一部の貧しい人々(多くのエジプト国民は生活に不満なく、ムバラクで良いと思っている)なのか。

これはおそらく違うでしょうね。政府支持派のほうが圧倒的に少数派でしたから。

以上です。
ちなみに余談ですが、今後の展望についてや、ムスリム同胞団、あるいは民主主義の展望については、国際社会の見方、日本の見方、あるいは私の見方となると、フィーフィーさんの意見とはずいぶん違うと思います。
しかし質問内容からそれますので控えさせてもらいます。
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それは形だけの選挙だからです。

ミャンマーや北朝鮮も
一応選挙はしていますがごらんお通りです。

ブッシュもインチキ選挙だったとの噂≒事実がありました。

今の日本の菅も選挙なしで決まりました。許容範囲ですか。
日本も菅を早く追放しないと日本が持ちません。
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チュニジア・エジプト。

。。事の発端はウィキリークスですよ。
ここから種々の情報がNETに流れ、群集が蜂起した。
ただそれだけです。

日本ではバカ丸出しで『エビゾー』とか『ヤオチョー』とかで忙しいですが、その反面ウィキリークス報道は下火になってますよね。
ところがウィキリークスで流出した公電の類は、「日本が世界で3番目」の量。

ウィキリークスで全世界が戒厳令同然になってたのに日本だけが『エビゾー!』と『ヤオチョー!』。まだなんか有りましたっけか。ああ、『オザワ!』。
かくも華々しくアサンジ君は世界に革命を起こし、そして潰えた。
しかし日本だけは、、、何があっても太平楽の世を、、、貪っていた訳です。

無知とは平和なり。。。バカとは悦楽なり。。。
この世の極楽、狂気の至福の頂点に、バカ国日本のバカ国民と、政府バカ菅はいるのです。
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先に、チュニジアでベンアリ政権が、国民のデモによって崩壊しました。


その影響を受けて、これまでの不満が一気に噴出したのでしょう。

エジプトは報道自由度は非常に低く、国内のマスコミはムバラク政権に都合のいいことしか流せませんでした。
選挙システムもムバラク政権に有利なものでした。
http://aitsuk1.blog104.fc2.com/blog-entry-12.html

そして高い失業率、頻繁に起こる停電、断水など市民生活は悪いまま。

そこまで待てなかったのか、ではなく今まで30年も耐えて来たんです。
もう我慢の限界だったのです。
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