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地球に生命が誕生して30億年以上たつそうです。その間生物は絶え間なく進化し続けてきたのだと思いますが、もし、生命が理想的に進化をし続けると、どのようなスーパー生命体が生まれるのでしょうか?。環境の影響を受けないよう、遺伝子組み替え技術などを駆使して、人工的に最大限理想的な最強(?)の生命体を作り出そうとしたら、どんなものが考えられるでしょうか?。多少SF的でも結構ですので、教えていただければありがたいです。

A 回答 (8件)

こんにちは。


通りすがりのSFファンです。
本当にSFでもいいんですか (^ぃ^;

>生命が理想的に進化をし続けると、どのようなスーパー生命体が生まれるのでしょうか?

進化というのは環境の変化に左右されて偶然として起こるものですから、「理想的な進化」ということになると自然界ではちょっと解釈しづらいですね。仮に理想的な進化の方向があったとしても、少なくとも生物はそれを自分で選ぶことはできません。
以下に有性生殖と無性生殖の比較によって進化の方向性と到達点に就いて考えてみました。

無性生殖の生物は遺伝子の組み替えを行ないません。単細胞で、分裂によって子孫を増やす大腸菌などがそうです。大腸菌は分裂するとき、DNAをそっくりそのままコピーしますので、そのコロニーにいる個体は全て同じ遺伝子を持つクローンということになります。
個体の体質を決定するのはその遺伝子ですから、何も起こらなければ良いのですが、ひとたび環境が変り、その遺伝子では対処できない事態が到来したならばあっさり絶滅してしまいます。全ての個体が同じ体質なのですから、環境の変化や伝染病などが発生した場合は一匹として生き残ることはできないわけです。

生物はこのような事態に対処するために有性生殖という手段を獲得しました。大腸菌のような無性生殖生物と異なることは、有性生殖生物は「二倍体」として、遺伝子セットを二つ持っているということです。個体の性質を決定する遺伝子を2セット持っているということは、細胞の中に複数の環境に適応する準備があるということです。
全ての個体がふたつづつ持っているのは、生まれるとき両親からひとつづつ貰うからですよね。二倍体生物はふたつの個体の協同作業によって有性生殖を行ない、それぞれの遺伝子のひとつづつを子孫に引き渡すわけです。そのときに遺伝子の組み替えを行ないます。
親はその親から貰った遺伝子をふたつ持っています。生殖のときはそのふたつの遺伝子をトランプを切るように混ぜ合わせてからその半分を子供に渡します。その都度両親がほどよく混ぜ合わせてくれますので、同じ親から生まれた子供でもその組み合わせは違います。遺伝子の組み合わせがそれぞれ違うのですから、個体の性質も違います。ですから、有性生殖生物は環境の変化が訪れても、大腸菌のように簡単に絶滅していまうということはありません。

このように、生物は世代交代を重ねながら、様々な環境に適応できる遺伝子を種の中にストックして来ました。従って、「理想の進化を遂げたスーパー生物」とはややイメージが違うのですが、種が生き残るために「あらゆる環境に適応できる遺伝子をよりたくさん持つ」というのが(ある意味では)「進化の最終目標」ということになると思います。

(ある意味では)と申し上げたのは、別に自信がないというわけではありません。進化の過程で有性生殖を選択しなかった大腸菌もしっかり現在に生存しています。つまり、この世では、まだ進化というものは終わっていませんから、どちらの選択が正しかったのかに就いては結論を出すことはできないわけです。一倍体生物の大腸菌は遺伝子の組替えを行うことはできませんが、その代わり、DNAの突然変異を利用します。
言うまでもなく、突然変異は確立が低く、それが種にとって有用は変化になるかどうかということになれば更に望みは薄くなります。そのために、大腸菌は一匹が二匹、二匹が四匹といった驚異的な繁殖力によって突然変異の確立を高めています。それによって、いざ環境が変わったとき、運良くひとつでもそれに適応できる突然変異を手に入れているならば絶滅を免れることができるわけです。そして、ここに無性生殖のメリットがあるのですが、大腸菌にはアダムとイヴはありませんから、一匹でも生き残れば生殖を行なうことができます。そして、アッと言う間に数を増やし、その餌で賄えるだけの個体数までコロニーを成長させてしまいます。
このように、圧倒的な繁殖力によって力任せで環境の変化に対応するという生き残り戦略も立派に通用しているわけです。大腸菌も中々強かなものです。ですから、何がスーパー生物と言ったならば、この辺りも見逃すことはできません。

>環境の影響を受けないよう、遺伝子組み替え技術などを駆使して、人工的に最大限理想的な最強(?)の生命体を作り出そうとしたら、どんなものが考えられるでしょうか?

遺伝子組み替えの技術が使えるのならば、まず、「あらゆる環境に適応することのできる完璧な遺伝子セット」と作るべきだと思います。この遺伝子を持っていれば、生物はどんな環境の変化にも適応して生き延びることができます。とはいえ、これが如何に完璧な遺伝子の組み合わせであったとしても、一倍体、つまり1セットでは少々都合が悪いのです。
例えば、身体に体毛を持つ遺伝子と皮膚がウロコの遺伝子の2種類の能力を同時に発現させるということはできませんよね。別に上半身が毛むくじゃらで下半身がウロコでも構いませんが、私はそんな生物とは付き合いたくありません。
とにかく、このような「対立遺伝子」には優性と劣性を持たせ、どちらかが発現した場合は片方を抑制できるようにしてやらなければなりません。そして、優性として発現した性質が環境の変化に適応できなくなった場合は、別の性質が隔世遺伝として次世代に発現するのを待つことになります。つまり、全ての環境に適応できる遺伝子をセットとして持たせたとしても、それを使い分けるためにはどうしても世代交代が必要になるということです。そして、有性生殖で組み合わせを変えることによって、劣性であった能力も隔世遺伝として発現させることができます。

世代交代を行なわず、ひとつの個体でふたつの能力を使い分けるためには、例えば環境の変化が起きたならば一旦代謝を停止してしばらく休眠状態に入り、脱皮したときには皮膚がウロコになっているという方法も考えられますが、これは、直ちに脱皮して環境に適応してしまうという、映画の「エイリアン」タイプになります。ですが、取り敢えず、遺伝子を使い分けるのには世代交代が必要だということであるならば、この生物をより完璧なものにするためには、やはり大腸菌のような強靭な繁殖力も欲しくなります。
ここで、これまでのような考え方に基づいてスーパー生物の条件を纏めますと、

1.全ての環境に適応する遺伝子を持つ
2.有性生殖によって能力を組み替えることができる
3.繁殖速度が速い

ということになります。
生物は進化の過程の中で、有性生殖と無性生殖という、大雑把にふたつの生き残り戦略を獲得しました。そして、そのどちらが優秀であるかは決め兼ねます。従って、「取り敢えず両方」というのが私の考えです。

では、この条件を満たすためにはどのようにしたら良いのでしょう(ご注意:ここから先は当てにしないで下さい)。
如何に繁殖に有利だと言っても、多細胞生物を大腸菌のような分裂で増やすことはできません。ですから、そのためには代謝速度を速くして生殖回数を増やしてやらなければなりません。そして、有性生殖生物が大腸菌に匹敵する繁殖速度を得るためには、化学反応では無理ですから、中性子交換結合生物といった物理反応による代謝を行なう生物が理想ということになります。代謝速度は化学反応生物の百万倍、核反応や反物質の対消滅反応が使えるのであれば莫大なエネルギーが得られ一挙両得です(お願い:この辺りはかなりいい加減ですので突っ込まないで下さい)。
もし、このような生物であれば、あらゆる環境に対処する能力を世代交代による遺伝子組み替えで即座に発現することができるわけですから、秒単位で環境が変化しても絶滅することはありません。
但し、これでは間違いなく「個体数爆発」を起こしてしまいます。従って、このような生物は子孫を残したならば直ちにお迎えが来て貰わなければ困ります。やや、不謹慎ですが、財産さえ残してくれれば、それは早い方がいいです。ですから、このような場合は上記の三つに条件に「寿命が短い」というのが付け加わることになります。

ということなんですが、長くなってしまってゴメンなさい。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
また、こんなにも熱く語っていただきありがとうございます。
>中性子交換結合生物といった・・・
なるほど、良くは解りませんが代謝に原子核反応をもてる生物がいれば、こりゃ凄いですね。スーパーサイヤ人並かな?
>上記の三つに条件に「寿命が短い」・・・
自分がその生命体であったらいやですね。子供を作ったら、はい・さよならですか。
ruehas様のお話を聞くと最強の生命体になったからと言って本人は必ずしも楽しくはなさそうですね。環境が激変したとき、生き残るのは自分ではなさそうだし、子供の代からは古い人間と見下されそうだし。種のために個が犠牲になっているような感じがしますね。
いずれにしても、詳しい解説ありがとうございました。

お礼日時:2003/09/13 16:11

>「出来ることの可能」をもっとも増やした「知的生命体」でしょう。


それ以外、生命体として均一の評価は無いでしょうし

<「できることの可能」とは、どんなことが考えられるでしょうか?
例えば、人間の感覚器官と脳がスーパー進化して、他人の脳波を知覚できて分析し、人の考えを読みとってしまうなんてね。


言葉が足りなかったようなので、補足を書いておきます。
つまり、今の地球上で生物として究極の進化を成しているのは?それは人間でしょう。
人間より肉体的に強い生物体は沢山いますし、人間が持ってない超能力(動物、昆虫など)を持ってる生命体も沢山います。
しかし、それらの生物は、ソレしか出来ないのです。
人間は、火を使え、銃を使え、言葉を操れ、食料を生産的につくれ、記録を残す事も、宇宙にロケットを飛ばす事も出来ます。出来る=可能という事です。
勿論一つの事しか出来ないのに、それより強くなる事も可能です(例ー人間を死滅する細菌が生まれたとしたらそれです、それしか出来ないのに、もっとも進化した生物より強いという事になります・・・・この場合、進化として最強では無いですがね)

出来る事の「可能」を増やす、進化とはそういうものです。
つまり、
生物として究極の進化とは「出来ることの可能」をもっとも増やした「知的生命体」でしょう というわけです。
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
>今の地球上で生物として究極の進化を成しているのは?それは人間でしょう。
何故かこのことを読んだとき、少々ほっとしました。
「最強」進化を、どう定義するかにもよりますが、ウィルス等には負けたくないですから。
ところで、あと30億年ごは、地球上の生物(人間)はどのように進化しているのでしょうか?。遺伝子組み替え技術やその他のテクノロジーも含めて考えると、アーサー・クラークの「3001」に登場するような、肉体を持たず意志だけを持つようなスーパー生命体(?)が誕生できるのでしょうか?

お礼日時:2003/09/14 10:03

多少夢のないはなしでもしましょうか。



>どのようなスーパー生命体が生まれるのでしょうか?。

人工的に作る場合はおいといて
「ジョジョ」のカーズとか、「寄生獣」みたいなやつとかが、
自然に生まれる可能性はないみたいです。

生物は限られた資源や時間を使って自分の体を構成し、子孫を残すわけです。
例えば、ある年に生産する子の数を増やすには
翌年以後の成体の生存のためのエネルギーを使わざるを得ないと言う具合です。

つまり、ある能力に秀でた生物は他の能力では劣ってしまうとかいうことになります。
トレードオフと呼ばれる現象です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
>つまり、ある能力に秀でた生物は他の能力では劣ってしまうとかいうことになります。
>トレードオフと呼ばれる現象です。
なるほど、勉強になりました。
これに関して、質問があります。
30億年前の生物に比べれば、多分、今の生物はあらゆる(?)面で進化していると思います。今から30億年後の生物は、これまで生物が進化した変化の割合と同程度・・・は無理でも、かなり劇的な進化をすることはないのでしょうか?

お礼日時:2003/09/13 16:08

「進化」とは偶然の産物らしいのすが、


今んとこ自然が創ったものの中で「こりゃ最強だな」ってゆーのを眺めてると、自然て奴の好みはナキニシモアラズだと思います。
例えば
(1)でかいこと
(2)複雑なこと
(3)ユニークなこと
(4)やたら生むこと
等々・・・

僕がいちばんスゲエなと思う発明は「ヒトの脳」だなやっぱ。
まず脳をスーパーにすればいいと思います。出来そうです。
ガンバってください。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
「スーパー脳」ですか、なるほど。
人間の脳が限界まで進化するとどんなことができるんでしょうか?
以前、赤塚不二夫さん(?)の漫画に、「スーパー高密度集積頭脳」(だったかな?)がでてくる作品がありました。確かゴキブリの脳が人間の脳以上に進化する・と言うものだったと思いますが、脳のLSI化(???)ができれば、NO.2のtottoko-rakutaro様の言っているスーパー昆虫が実現できそうですね。

お礼日時:2003/09/12 13:27

そりゃ、「出来ることの可能」をもっとも増やした「知的生命体」でしょう。


それ以外、生命体として均一の評価は無いでしょうし
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
「できることの可能」とは、どんなことが考えられるでしょうか?
例えば、人間の感覚器官と脳がスーパー進化して、他人の脳波を知覚できて分析し、人の考えを読みとってしまうなんてね。

お礼日時:2003/09/12 13:25

ミトコンドリアでは。


生物か?といわれると???ですが
よく憶えていませんが何億年も前に真菌類のなかに
入りこんで共生するようになってから
多くの生物の細胞の中にありますから。
(植物にはないですが)

人工的に作るとしたらこのように
他の生物に寄生または共生する生物ではないでしょうか?
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
なるほどミトコンドリアですか。
意外な着眼点に感心しました。
そういえば昔、「パラサイト イブ」(だったかな?)とかいう、ミトコンドリアが主役の映画がありましたね。ミトコンドリアに人間並みの頭脳や感覚器官が備われば全ての動物を支配でるかな?。

お礼日時:2003/09/12 13:24

人間を主体に考えがちですが、実は相対する部分で同じくらい、いやそれ以上の進化を遂げた生物がいます。


それは昆虫。

人間と昆虫
進化のかなり先端の方でわかれたふたつがそれぞれ独自にある意味究極の進化をしてきました。
アリ、バッタ、蜂、クワガタ、、、etc
あるいみ人間より数段上の生命体かもしれません。

>生命が理想的に進化をし続けると、どのようなスーパー生命体が生まれるのでしょうか

スーパー昆虫というか、昆虫的な能力を飛躍的に伸ばした生命体などというのはいかがでしょうか?

強靭な外骨格、飛行能力、各種特殊能力
自らの体を武器に、住む環境に適応できる。水中しかり下手すると宇宙空間でも活動できるとか、、
どうでしょう?

、、、、あ?
つーか、そりゃエイリアンに似ていると今気がつきました。

、、、あ? 仮面ライダー?もか?
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
なるほど、昆虫バージョンですか。
もしよろしければ、昆虫が他の生物の比べて優っている点を教えていただければありがたいです。特に、各種特殊能力の点など。
また、今気が付いたのですが、現在の大きさだからこそアリの怪力(自重に比較した力)が凄い・もし、人間並みの大きさになれば、それほど凄いものではなくなる・と言う意味のことを聞いたことがあります。もしそうだとすれば、脳はこれ以上大きくなれず、その意味での進化は頭打ちなのでしょうか?

お礼日時:2003/09/12 06:40

やっぱり、「人間」の強化になるんじゃないでしょうかねぇ。


短時間で集中力が途切れる点であるとか、睡眠が必要な点、年とともに記憶力や学習能力が衰えていく点なんかは、今の人間の弱点ですよね。
SF的に行くなら、宇宙空間でも生き延びれるようにするとか、楽しそうな強化は色々考えられるんですが、最強を目指すんであれば、脳みその強化が一番の近道でしょう。
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この回答へのお礼

早速のご回答ありがとうございます。
やっぱり人間ベースですか。
そうあって欲しいですね。
例えば、SARSウィルスがもっと環境変化に強くなり、どんな化学薬品にも耐えられるようになったりすると、怖いような・・・

お礼日時:2003/09/12 06:31

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