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現在、当院では脊椎クモ膜下麻酔にて、ポビドンヨードを使用して消毒しています。しかし、新しい医師(形成外科)が「ハイポアルコールを使うのは当然だ!!イソジンには神経毒性があるんだからやらないのはおかしい!!」と言われていました。教科書的には詳しいことが書いてなくて困っています。他の病院ではどうなんですか?

A 回答 (2件)

 『他の病院がどうだから』という論法に意味が無いのは当然ですが、それはひとまず置いておいて。



 ウチの手術室では麻酔科はそのまま(イソジンがついたまま)穿刺して、終わってからハイポでイソジンを落としてますね。一方、外科の先生は、確かハイポでイソジンを落としてから穿刺していたと思います。
 もっとも、ウチの麻酔科は27Gペンシルポイントを使用しておりますので、当然22Gのガイド針を刺して、その中からスパイナル針を刺しておりますので、イソジンがクモ膜下腔に入り込む可能性はほとんど無いと思います。それにハイポでイソジンを落としてしまうと、殺菌効果も無くなってしまいますので、穿刺に手間取って時間がかかった時などの消毒効果の維持に若干の不安もありますし・・・。

 まあ、あとは冷静にエビデンスを元に議論すればよろしいかと・・・。そもそも、消毒のイソジンが原因で発生する神経障害の発生率自体、どれほどのものか判りませんし・・・。エビデンスが確立していないのであれば、自身で大規模の試験をするという方法もあるでしょうが、その前に先ずはそちらの病院での過去の多くの症例において、脊椎クモ膜下麻酔における術後神経障害の発生率と原因からお調べになったらいかがでしょう?それが判ると、あとは標本サイズを決定して、ハイポを使った時に有意に神経障害の発生が少ないかどうかを調べたら、面白いかもしれませんね。
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この回答へのお礼

すごくわかりやすい解説に加え、研究方法まで付け加えていただき、本当にありがとうございます。今後、術後神経障害の有無について調べていきたいと思います。

お礼日時:2011/02/18 00:05

 医療関係者ですが、病院勤務者ではないので簡単な回答しかできませんのでお許しを。



 ポピドンヨード(イソジン)の適応・用途は、手指・皮膚の消毒、手術部位(手術野)の皮膚の消毒、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚炎の消毒、感染皮膚炎の消毒です。
 ハイポアルコールの適応・用法は、皮膚面及び手術用器具類、布類に付着したヨードチンキ類のヨウ素の脱色・消毒です。
 後者については、使用成績調査等で明確となる調査を実施していないので、人体に使用するのには疑問が残ります。イソジンは調査をしていて詳細が分かっているので、重大な問題が起こり難く、起こったとしても速やかに対処できるでしょう。
 
 人体への使用か、機器への使用かによっても意見は別れるところでしょう。薬品類に関しては時流というものもあるので、教科書で記載しても、実際に臨床に入る頃には改訂されていることが殆どですからね。

 ここで大事なことは、他の病院で何を使用しているかを知ることではなく、その医師の意見が重要であるなら、形成外科ではどの薬品を使用するのかを関係者揃って再検討する必要があるということです。
 今迄にこれで事故や問題がなかったからと医師の意見を無視して現状のままにする、医師の意見だから正しいとして変更する、各病院で尋ねたらこちらを多く使用しているから変更する、そういうことだけはしてはいけないということです。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 ただ、他の病院ではどのようにしているかについて興味があり、質問させてもらいました。当院は、昔ながらの考えの医師やスタッフで”前からやっているから”という流れが多いです。新たな事柄について検討していきたいと思います。

お礼日時:2011/02/18 00:01

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