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日本の林業には安い輸入木材に押されたり後継者不足などの問題があるのですが、
いっそのこと山を手つかずにして自然に帰してしまったらどうでしょうか。
なまじ人が植林などをすれば永遠に管理という手間をかけなければなりません。
管理費用もばかになりませんので自然に返却してしまうというのが一番安上がりだしそこに住む動植物にもよいのではないでしょうか。

A 回答 (17件中1~10件)

日本の山地は70%くらいあるということですが、これは資源の乏しい日本にとって大変な利点だと他国からもうらやましがられているわけです。


日本の長期的な国家計画のなかで、山地の利用をどうするかは、大きなポイントだろうと私は思います。
質問者様のおっしゃるように、山にはもう手を付けない、放置して自然に任せる、ということもひとつの選択肢ではあるだろうと思いますが、その理由がとにかくコストが下げられるとか、山に棲む動物たちが喜ぶからというのは単純過ぎる論理だと思います。
明日から林業要員をすべて山から退却させて、放置するということが、果たして質問者様が考えるように日本全体として最善の選択なのかどうか、私は疑問に思います。

ひとつは、皆様が仰っておられるように、当面の問題として戦前戦中からの中途半端な人工林の存在が大きな問題です。山が荒れるということですが、これらには国有林から先鞭を付けて、できる限りこれ以上の悪化を防ぐ、儲からないまでも、水害やら山崩れなどが起こりにくいような手当てを継続して続けていく必要があると思います。
これからの植林は従来の目先の儲けを考えたものではなく、その地、その山が自然林だったころに生えていた木を想定し、再発見してそこに植えるという方策が多く採られるようにもなっています。多くの照葉樹林は従来の手間のかかる林業は必要がなく、最低限の作業で永続的な保水力もある山林がかなり早く出来上がるようです。
もちろん、木は国際的に有用な資源でもあり、南洋やらロシア、カナダなどからの安価な木がいつまでも利用できるとは限りませんし、日本でも百年の計でそれに適した山地を選んでそういった有用な針葉樹を植えていく、いわゆる林業の再生ということは考えねばならないと思います。
山の植生は水利や水害、更には海の漁業などへも大きな影響を及ぼします。山をうまく治めれば、ダムの多くは不要だとも言われます。なかなか困難なことですが、これからも治山と林業は多くのコストをかけても引き合う事業だと私は思います。

ご参考になれば。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

いままで通りのやり方ではうまくいかないのは間違いないと思いますので、これからの林業は山を単なる資本と考えるのではなく、山ととどう関わるかという視点が必要なのでしょうね。

お礼日時:2011/03/03 13:34

>みなさん呪いの言葉のように「山が荒れる」を連呼しますね。



No.9 です。私は連呼していません。「ウソです」と書きました。
ここは、「農学」分野です、想像ではなく、事実に基づいた議論をしましょう。

1.放っておけば、少なくとも、現状よりは「自然」に近づく。
2.何も期待しなければ「管理は」不要。

>自然植生の針葉樹林とは樹木の密度が全然違う

3.これは事実、人工林はせいぜい3千本/ha(昔は1万本の地域もあった)
  自然林では10万本/ha以上が普通(特に針葉樹)

4.林床植生が無くなって、表土の流失が懸念されるのは、
  閉鎖直後の5~10年位のヒノキ林。
  現在は、どこでも、もっと高齢化している。

5.放置すれば、成長差によって、上木の本数は自然に減少する。
  挿し木苗など、均一な苗を、均一な立地に植えた場合など、
  稀に、自然間引きが起こりにく人工林があります。
  実際に60年生で、植えたときのままの本数を維持したヒノキ林を見たことがあります。
  法則どおり、直径は小さいですが、ほとんど、枯れたり、倒れたりしていませんでした
  (だから、問題なのでしょう?)。

6.経済的に見れば、質問者の意図はそのとおり、
  しかし、これは狭い範囲しか見ていない。
  我が家が安泰であれば、隣の家は倒れても良いと言っているようなもの。

ところで、「山が荒れる」とはどんな状態ですか?
数千年も変わらないほど、スギやヒノキは長生きしますか?
300年もあれば、代変わりするでしょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

>ここは、「農学」分野です、想像ではなく、事実に基づいた議論をしましょう。

全くその通りですね。

>自然林では10万本/ha以上が普通(特に針葉樹)

1平方メートルに10本ですか?ちょっと想像がつかないのですが。

お礼日時:2011/03/01 01:09

結局、戦後に行われた植林の、植林密度が高すぎるのが問題なのです。



1ヘクタールあたり数千本の苗木を植え、間引きを繰り返しながら、最終的に成木まで育てるのは数百本。
つまり、数百本が育つのが適正な面積に、数千本の木が生えているという、過密状態になっているのが人工林であるわけです。

自然植生の針葉樹林とは樹木の密度が全然違うため、虚弱体質の独り立ちのできないひ弱な森に、人間が作り変えてしまったわけですね。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

結局人間の都合によって山を作り変えてしまったのですね。
山から手を引けと私は思います。

お礼日時:2011/03/01 00:55

楽しい?議論というか、質問者様の望んでいる「山を自然に帰す。

」と言うのがどのような状態を言っているのか理解できません。
天然樹林に戻すのか?荒れたままにするのか?
はたまた、スギ花粉が問題なっているスギ林をどうにかしろと言っているのか?論点が混ぜこぜになってますね。

個人的には今後国内林業が復活するかは疑問です。
生業としては費用対効果からみて難しいと思います。
(実家の裏山はみな放置状態です。扱いは平地林ですが。)
天然樹林に戻すことまで望むのでは無ければ、すでに平地林は最低限の手が入れられているレベルだと思いますけどね。

しかし、植林による山林の荒廃、洪水防止対策は室町時代ぐらいから行われており、山間、中山間地域における治水効果はあると思います。
(平地育ちなもので山間部の現況が良くわかりません。)

参考URL:http://www.minnanomori.com/data/info02/frame01.h …
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

私はこの質問でお金の話をしているつもりです。
山が荒れるとか極相林になるまで千年かかるとかそんなことはどうでもいいのです。
お金にならない木を植えて、手にあまる状態にして、都会の人間に迷惑かけて、しまいには山が荒れたのと言い出す始末。誰が何の得をするのでしょうか。
もうそんな馬鹿みたいなことはやめたらどうですかということです。

>「山を自然に帰す。」と言うのがどのような状態を言っているのか理解できません。

管理する能力(労力、資金)がないのだから林業はあきらめろということです。
もう山に木を植えるなということです。そして多種多様な動植物が自然と自生する山に戻すために努力してくださいということです。
人工林を自然に帰してしまえばお金もかからないし、管理の労力も要らないし、スギ花粉で悩む人も減るし、いいことばかりだと思うんですが。

お礼日時:2011/02/27 19:02

その通りですね。


全く手をつけなければ、「手をつけない部分だけ見れば」全く費用はかかりません。
そこが原因で生じる様々な現象にその周辺が対処する費用は別途必要ですが。

また、そこに住む動植物に良いがどうかは、原因と結果が逆です。
現在そこに存在する動植物は、その環境が良いからそこに存在するものであり、
放置されて環境が変化すれば、その環境に合った動植物に代わります。
植物で言えば「遷移」ですね。

なお、人工林といえども、放置しておけば様々な状態を経て、数千年経てば
ほぼ原生林の状態になると思われます。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

みなさん呪いの言葉のように「山が荒れる」を連呼しますね。
どういう意味でこの言葉を使っているのかよくわかりません。
同じ国土で人と自然が同居しているのですからそれなりの管理は必要でしょうが、昔からのやり方を一向に変えようとしないのは非常に奇妙です。人の歴史なんて高が知れるのに、人が管理しなければ山が谷になるとでも言うのでしょうか。

お礼日時:2011/02/27 13:00

白神山地は、人が手を加えたことがない原生林です。


北海道にも原生林がありますが、それらはそのまま
自然に任せればいいのです。

ですが、昔から人が手を加えて利用してきた
山林は放置すれば荒れ果てます。

人類はイノシシを品種改良を繰り返して豚にしました。
でも、豚を品種改良しても放置しても
決してイノシシには戻らないのと同じです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

山は公園ではありません。人間の思い通りにはなりません。
荒れ果てるとはどのような状態を指すのですか?
利用価値がなくなるという意味で使っているのであれば、もうすでに利用価値はないのです。
それどころかスギ花粉を大量にばら撒く厄介者なのです。
その気があるなら伐採をせずに放置している山の持ち主は、都会の花粉症患者に慰謝料を払ってもいいのではないですか?
いったいいつまでこの厄介者にまだ時間、労力、資金をつぎ込むのでしょうか。

山は一つのシステムです。豚とは違います。

お礼日時:2011/02/27 11:45

野原をほっとくとまずイネ科植物などの丈の短い草がはえて、そのあとシラカバなどの低木が生え、照葉樹が生え、針葉樹が生え…とある程度の年数がたつと森として安定した形になります。

たぶんそこまで行くには数百年かかります。

針葉樹が動物の栄養にならなかったらロシアに動物はいません。北方では極相は針葉樹林にはずです。

倒木が原因で鉄砲水がおこったり、台風のあとで(風倒木が原因で)大規模な山崩れが起こるのは自然な現象です。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

お礼日時:2011/02/26 15:41

自然林の杉林では巨大木が育つのに、人工林を放置するとやせ細った木ばかりになるのは、間伐や枝打ちをすることを前提とした過密植林をしているからなわけです。



そして、育ちがよくない細い幼木の方が、年輪の間隔が狭くなり、やがては強い強度を持った優秀な柱材になるため、育ちのいい木を間伐して、育ちの悪い木を残すというようなことをしてきたわけです。

だから、造林していない山は放置でもいいのですが、人工林にしてしまったところは、放置してもバランスの取れた植生にはなりません。
むしろ、根の浅い針葉樹ばかりで、下草がろくに生えない放置人工林は、土砂崩れなどのリスクが高くなって、危険な代物になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに自然に戻す知恵は必要だと思います。
そのためのコストは仕方がないと思います。

お礼日時:2011/02/26 15:03

人手を加えなければ山が荒れるというのはウソです。


そのような場所は世界のどこにもありません。もちろん、日本にも。
荒廃した場所は、人が手を加えた場所だけです。

質問者は、大事な点を忘れています。
私たちの生活は森林からもたらされる資源を必要としているという事実です。
日本の木材自給率は最近になってやや向上しましたが、30%になりません。
民主党の政策では50%をめざすそうですが、それはギリギリの状態です。
少し過剰に使用すれば、60年前のはげ山に戻ってしまいます。

日本の森林問題は、自国で供給できる資源を使わないで、他の国の森林を
使い、森林減少による弊害を他国に押し付けているということです。
だから、日本の森林はもっと利用しなければなりません。
それが、地球全体のためになります。

2011年は国際森林年。地球全体の森林とそこに生きる生物、人間の
ことを考えましょう。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

農産物に関してもそうですが自給率をどう考えるのかによって宝の山になるかお荷物になるか決まると思います。ただ、現状を見るとお荷物状態はこれからも続くのではないかと思われますのでもうあきらめて頭を切り替えたほうがいいのではと考えました。

お礼日時:2011/02/26 15:01

自然に帰すと言うことについては賛成です。

ただ山を手つかずにしてというには他の意見にもあるように捉え方がいろいろだと思います。たとえば身近な裏山でも小さい頃は遊び場でよく山に入って遊んでいましたしキノコを探したり農業をしている人は落葉をかき集めて堆肥にしていました。なんだかんだで山の中に入りある意味山を整備し山と共生していました。今の時代山の中で遊ぶ子供はいないし落葉もそのまま何年も積もっています。実際うっそうとして入ろうにも入れません。自然に帰すにしてもやはり費用を掛けるのではなく整備は必要だと思います。周りに住む人たちも自然に帰らないと山との共生はないと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

確かに山と人の住むところの境界線の整備や管理には労力とコストがかかると思います。
ただ植林はもうやめたほうがいいのではと思います。
その気がある人たち(地区)は今までどおりやればいとは思いますが。

お礼日時:2011/02/26 14:57

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