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我々がイギリスと呼んでいる国について教えてください。
おそらく、開国直後ぐらいに「イングリッシュ」を聞き違えてイギリスとなったものと思われますが、それだとイングランドのみの事を指しているため、連合王国とはまた違うものであるように思われます。
イングリッシュはあくまでもイングランドの、イングランド人、イングランド語を指しているのに、それを「英国の」つまり連合王国のというのは矛盾を感じ、さらに連合王国のほかの構成国であるスコットランドやウェールズの人に対して失礼に当たるということはないのでしょうか。
さらに、第二次大戦中の対日経済封鎖にはABCD包囲網という通称がついていますが、このBはあくまでもブリテン、つまりブリテン島のことを現しており、一緒くたにイギリスといってしまっていいものなのでしょうか。
また、英語(いわゆるイギリス語)をイングリッシュと呼んでしまうことに(これは日本人だけではないでしょう)スコットランドやウェールズの人はどう思っているのでしょう。
スコットランドやウェールズなどの人は自分たちのナショナルアイデンティティイをどう思っているのでしょうか。外国でどこの国の人かたずねられたら、「私は連合王国の国民です」と答えるのでしょうか。それとも「私はスコットランド人です」と答えるのでしょうか。
我々は、「イギリス」、「イングリッシュ」という言葉をどこでどのように使うのが適当であるのでしょうか?
いっそこの言葉は使わないほうがいいのでしょうか?
諸外国ではどのようにあの国を認識しているのでしょうか?
また当の英国民はどのような見識を持っているのでしょうか?
皆さんの意見を聞かせてください。

A 回答 (3件)

思いついたものから答えますので、順番がばらばらですが、



これって、結構有名な話ですが、
まず、どこから来た何人だと質問したとします。
スコットランドの人はスコットランドから来たスコットランド人だ、と答えます。
ウェールズの人はウェールズから来たウェールズ人だ、と答えます。
北アイルランドから来た人はアイルランドから来たアイルランド人だと答えます。
イングランドから来た人はブリテンから来たイングランド人だと答えます。

さて、言葉ですが、
スコットランドではスコットランド英語が話されています。
ウェールズでは英語とウェールズ語が話されています。
北アイルランドではアイルランド英語が話されています。
それぞれの英語は基本的な文法を一緒にしながら、発音が違ったり、単語が違ったりしています。
ちなみに、イングランドでも50や60の方言があり、ちょっとずつ違います。
アメリカ英語とイギリス英語(イングランド英語?)が違うのはご存知ですよね。

さて、日本人は連合王国のことをイギリスと呼びますが、これは、確かに、イングランドを指した言葉であり、連合王国を指していません。明治時代、日本に協力したイギリス人の多くはスコットランド人であり、彼らはたいそう怒ったことでしょう、と、今では言われています。英語では、決して彼らをEnglishと呼んではいけません。必ず、No, I am Scottish.と言われます。

ご存知かもしれませんが、スコットランドに行けば、紙幣が替わります。いわゆる、地域通貨みたいなものです。また、国歌も、国旗も、あります。それほど、彼らはイングランドといっしょではありたくないのです。
あくまでも、あの国では4つの国で出来ています。
ちなみに、イギリス(と、日本語では呼ぶしかない)ではこの前、スコットランドが分離独立運動を起こし、結果としてスコットランドに大幅な自治が生まれました。もう、議会堂も完成した頃ではないでしょうか?

参考URL:http://www.holyrood.org.uk/nihongo/index.html
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この回答へのお礼

やっぱりそうでしたか。大体私の考えていたとおりのようですね。
それと紙幣のことは知りませんでした。・・・ん、まてよ、紙幣が違うということは中央銀行が違うということになりますよね、つまり行政区が違うということになるということでいいのでしょうか?
そのほかの行政は、また司法立法、軍隊などの帰属も違うのでしょうか?もし知っていたら教えてください。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2003/09/15 15:01

NO1,2で完璧だと思いますので、蛇足を。



ABCD包囲網ってのは、便宜上語呂がいいので使っているだけです。
アメリカ人は、自分の国のことをSTATESでは、なんていいますし、オランダはネーデルランドが正しいですから、ダッチのDはでてきません。
オランダはHOLLAND州が一番でかかったので、通称ここからオランダという呼称が生まれました。
ちょっとこの部分は、イギリスに似ている。

また、20世紀初頭ドイツは3B政策といって、ベルリン=ビザンティウム=バクダットを勢力圏にしようとしました。ビザンティウム=イスタンブールの古い地名ですが、Bで語呂よくするためにここでは、ビザンティウムと呼んでいました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
日本とイギリス以外の国では、アノ国のことを「ブリテン」。「ブリティッシュ」と呼ぶことが一般的なようですね。

お礼日時:2003/09/15 15:16

以前イギリスに住んでいました。

学問的なことは知りませんが、体験的に知っていることを書いてみます。

◎イングリッシュを「英国の」つまり連合王国のというのはスコットランドやウェールズの人に対して失礼に当たるということはないのでしょうか。

→「English」は「イングランドの」であって「連合王国の」という意味はありません。「連合王国の」と言いたい場合は「British」です。したがって、スコットランドやウェールズの人を「English」と言うのは、「失礼」ではなく「間違い」です。日本語の「イギリス」という呼称がスコットランドやウェールズ、北アイルランドの人に失礼ではないかという意味なら、「まあ失礼かもしれない」と思います。

◎Bはあくまでもブリテン、つまりブリテン島のことを現しており、一緒くたにイギリスといってしまっていいものなのでしょうか。

→「Britain」が「ブリテン島」から来ているのはその通りですが、その言葉で北アイルランドやその他の島々も含めた「連合王国」も指します。つまり、地理的用法と政治的用法があるということですね。したがって、Bで国全体を指すことはおかしなことではありません。

◎英語(いわゆるイギリス語)をイングリッシュと呼んでしまうことにスコットランドやウェールズの人はどう思っているのでしょう。

→英語(English)はイングランドの言語です。ウェールズやスコットランドにはそれぞれウェールズ語(Welsh)、スコットランド語(Scottish)という、英語(English)とは違う別の言語があります。(スコットランド語と英語は結構似ている部分もありますが、英語とウェールズ語はかなり違います。)だから「英語」を「English」と呼ぶことに、スコットランドやウェールズの人は異論はないと思います。

◎スコットランドやウェールズなどの人は自分たちのナショナルアイデンティティイをどう思っているのでしょうか。外国でどこの国の人かたずねられたら、「私は連合王国の国民です」と答えるのでしょうか。それとも「私はスコットランド人です」と答えるのでしょうか。

→国籍を問われているときは「British」と答えます。結局パスポートは「British Passport」ですからね。しかし、外国人を交えた世間話の中でどこの人かと聞かれたとき、スコットランド出身の知人はよく「I'm Scottish」と言ってるのを聞きました。ウェールズ人の知人が「I'm Welsh」と言ってるのは見たことがありません。

◎我々は、「イギリス」、「イングリッシュ」という言葉をどこでどのように使うのが適当であるのでしょうか?

→日本語の「イギリス」は「連合王国」とほぼ同じ意味で使われていると思います。私自身、「連合王国」を意味したいときは「イギリス」と言い、イングランドだけを指したいときは「イングランド」と使い分けをしています。「『イギリス』は『イングランド』のことだから・・・」と躊躇を感じたところで、他にあの国全体を指す言葉はないですよね。「英国」の「英」だってイングランドを指すし、日常会話の中で突然「連合王国」と言ってみたところでどこの国の話をしているのか伝わらないでしょう。英語の「UK」は表現として一般的ですけどね。

◎諸外国ではどのようにあの国を認識しているのでしょうか?

→「UK」、すなわち「4つの地域の連合王国」と見ていると思います。

◎また当の英国民はどのような見識を持っているのでしょうか?

→「UK」「Britain」という括りは政治的なものですよね。「私はBritish」ということにアイデンティティにこだわるのは、親や祖父母の世代にイギリスに移住してきた人たちに多いように思います。先祖代々イングランド生まれ(あるいはスコットランド生まれ)という人は「British」ということよりも「English」「Scotish」ということに強くアイデンティティを感じ、「British」というのは「国籍」という便宜上のカテゴリーのように感じている場合が多いように思います。

以上、私が感じていることです。参考になればよいのですが。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
以前旅行で知り合った「イギリス」人がI'm Englishと言っていたので、きっと彼は生粋のイングランド人なのでしょう。
スコットランドの人も鼻っ柱は高いようですね。
連合王国に帰属意識のある人は移民が多いと言うのは始めて知りました。

お礼日時:2003/09/15 15:12

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