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今回の 釜石のように 昔から 災害時などで 製鉄所は火災 が多いです

予防装置や 消火装置は 進歩しないんでしょうか?

A 回答 (4件)

 溶鉱炉の中には融けた鉄の他にも、燃焼中のコークスや、石灰石や、鉄鉱石中の不純物と石灰石が混ざり合ったノロと呼ばれるものがあります。


 これらは何れも高温です。
 又、溶鉱炉よりは量が少ないものの、転炉の中にも融けた鉄が大量に存在します。
 又、溶鉱炉を運転するためには、大量のコークスが必要になりますから、そのためのコークスを製造するために、石炭を蒸し焼きにするコークス炉が、溶鉱炉と共に、連続運転されていますから、この中の高温の石炭が空気に曝されれば、発火すると思います。
 このコークス炉において石炭を蒸し焼きにする際に、可燃性の石炭ガスが発生しますから、これが空気中に漏れれば、ガス爆発を起こす可能性があります。
 この石炭ガスは、溶鉱炉中のコークスを燃やすための空気を(溶鉱炉の温度を高く保つために)前もって加熱する装置を、加熱するための熱源として燃焼されています。
 ですから、この空気予熱装置が損傷すれば、炎が噴き出す事もあり得ます。
 尚、溶鉱炉を停止する際には、中の鉄を全て取り出してから停止しないと、炉の中で鉄が固まってしまい、炉を再び使用する事が出来なくなります。
 そして、溶鉱炉の中の鉄やコークスは大量ですから、温度を上げ始めてから、炉内の環境が安定化し、品質が揃った銑鉄が生産出来る様になるまでには、時間やコストも非常に多く必要とします。
 そのため、溶鉱炉は、簡単には止める事は出来ず、連続して運転し続ける事になり、それに合わせて、コークス炉や転炉も連続運転する事になります。
 この様に、高温の液体や可燃物を、常時大量に扱っている製鉄所では、大規模な災害に曝されれば、どうしても火災が発生し易くなるのは、仕方がないのではないかと思います。
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 sak_sak様の御回答に誤解を招きかねない表現があったため、補足させて頂きます。



 溶鉱炉はきちんと手順を踏めば、一度火を消しても、再び使用する事は出来ます。
 実際、溶鉱炉の内壁に使用されている耐火レンガは、炉内の高温と、溶融物の腐食性により、少しずつ損耗して行くため、数年~十数年毎に交換せねばならず、その作業を行う際には当然、火を消す事になります。

【参考URL】
 高炉内測定の新たな可能性を拓く宇宙線ミュオン
  http://www.nsc.co.jp/monthly/pdf/2008_11_183_01_ …

 但し、火を消すためには、溶鉱炉の中身を全て炉外に取り出して、炉内を空にする等の作業を終えてからでないと、中の鉄が固まって、中に原料や燃料を投入する事が出来なくなり、sak_sak様が仰る様に、炉を二度と使う事が出来なくなります。
 溶鉱炉の中にある鉄は大量で、高温の液体でもありますから、取り出した中身を置いておく場所はありません。
 ですから、ある程度までは、取り出した銑鉄を、転炉を使って製品である鋼鉄の塊に変えながら、溶鉱炉の中身を減らして行くのだと思われます。
 従って、炉の中身を全て炉外に取り出すには時間がかかり、地震の様な緊急事態には間に合いません。
 又、地震発生時に、直ちに火を止めた場合、溶鉱炉とその中の銑鉄を廃棄する羽目になりますから、損害が莫大なものとなり、製鉄所自体にあれ程の被害が生じると、確信したのでもなければ、おいそれと出来る事ではありません。
 仮に、直ちに溶鉱炉への送風を停止して、火を消したとしても、炉内の溶融物の温度が下がり、炉が崩壊しても火災が発生するおそれが無くなるまでには、かなりの時間がかかりますから、どちらにせよ津波が来るまでには間に合いません。
 そのため、地震とそれに伴う津波の襲来の時にも、溶鉱炉の火は消す事が出来なかったのだと思われます。
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溶鉱炉(高炉)は、一度火を消したら


もう二度と使えないのだそうです。
だから災害時でも火を消さないよう
頑張ってしまうのかもしれません。
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溶鉱炉には、高温で溶けた鉄が大量に入って居ますからね。


水をかければ爆発しますし、冷めるにも相当な時間が掛かります。
溶けた鉄が流れ出せば、それに触れたほとんどの物は爆発的に発火してしまいますから。
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