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大学を日本画科に進むか油絵科に進むか迷っています。

私自身は日本の文化が好きで、日本画に興味があるのですが、先生に聞くと日本画科は上下関係や人間関係は厳しく、お勧めできないといいます。また私はほとんど日本画家の名前を知りません。作品もぼちぼちしか知らないです。日本画の材料が好きといったことや、日本の伝統だという事、試験で石膏や静物などの正確な描写が油絵科より求められるのがいいなどといった不純な理由が大きな魅力となっています。だからと言ってあきらめて油に行くと後悔しそうで恐いです。
今は日本画と油絵に違いはほとんどなくなっていると聞きます。また日本画の予備校に通うには遠い予備校を選ばなきゃなりません。私の周りに日本画科の人間がいないのでぜひとも日本画科の方の意見も聞きたいです。

わざわざ苦労するかもしれない日本画を選択する意味はあるのか?あまり知らない日本画科にいくリスクは高くないか?ほとんど変わらないのなら油に行った方がいいのか?本当に日本画科は人間関係が厳しいのか?日本画科のメリットデメリットが聞きたいです。
大学院では保存修復科も気になっています。その辺も踏まえてお答えいただけると嬉しいです。宜しくお願いします。

A 回答 (2件)

一応、4年間日本画を熱心に勉強し日本画科を卒業しました。


ので
(1)やはり、日本画と洋画はかなり違います。それは、技法・絵具からくるものが大きいです。
描き上がるものもマチエールを含め違う物が出来上がります。
油絵の様に写実的に描くにはなかなか難しい画材です。

(2)在学中、上下関係・人間関係が厳しいとも思いませんでした。只、大きな美術団体がいくつもありそこに所属すると上下関係はあるのかもしれません。それは卒業後の話になると思いますが。
卒業後別の大学の大学院に進学した友人から聞いたのですが、その同じ科のクラスメイトは皆、絵の良し悪しで人を判断し、口も聞いてくれない、と言ってました。その子は油絵の子でしたが。
なので一概に無いとも言えないですが、こればかりは行った学校、同級生によると思います。

やはり、普通の大学ではないので特殊な人も沢山います。そんな所が人間関係が難しい部分かもしれません。
逆に、もの凄く刺激になる人物も沢山いるのも事実です。奇妙奇天烈な人が沢山いますよぉ(笑)


(3)メリット・・油絵より絵に高い値段が付くと聞いた事あります。絹絵や美人画に見られる艶っぽい絵は油絵の比ではありません。
デメリット・・絵具・紙の値段がべらぼうに高く、岩絵具を使うようになるともっとお金が掛かってきます。乾燥に弱く、湿潤な日本以外では描けないと言われてます。即席で描ける画材ではないので、毎回準備が必要、チューブ押して出てくる物ではない。

(4)やはり、好きな絵を見つけてそれが日本画か油絵かで行きたい方向を見つけるのが一番良いかと思います。

(5)行く学校によって所属団体が違いますので、例えば日展に属する先生がいない所に行って日展に出品していきます。すると、その先生がいる学校に比べて入選することが厳しくなるみたいです(特に日展はその傾向が強いみたい)。そういった部分も後々関係してくる事があります。

追記
日本画の主な団体
「日展」・・オーソドックスな物から奇抜な物まで
「院展(日本美術院)」・・・割と綺麗な感じの絵が多い
「創画会」・・奇抜なもの、実験的なもの、

現代美術的日本画家も沢山います。
絹絵も日本画の魅力
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 こんにちわ。

 はじめまして。

 日本の文化が好きなんですね。質問文を読んでいても非常に熱意が感じられたので、お答させていただきます。
 「先生に聞くと日本画科は上下関係や人間関係が厳しく・・・」とありますが、おそらくその通りだと思います。
 しかし日本文化が好きなfffttfさんはご存知だと思いますが、日本文化は、上下関係・人間関係を重んじます。
 サラリーマンでさえそうです。日本画に限った話ではありません。

 上下関係・人間関係が苦手な場合は日本画専攻をお勧めしません。
 師匠と弟子の関係、お礼や礼儀の徹底など、若年層には理解しがたい慣習などもあるかと思います。
 しかしそれもすべてひっくるめて日本文化が好きだとおっしゃるのでしたら、進まれたらいいと思います。

 メリット・デメリットは人それぞれ価値観が違うので、何を得と考えるかで違ってきます。
 人間関係の厳しさから、礼儀・作法を徹底される事をプラスと考えるか、マイナスと考えるかなど
 もう少し自分の気持ちを確かめてみてはいかがでしょうか。

 文章からうっすらですが、fffttfさんは先々将来の仕事まで考えて、専攻を悩んでおられるのでしょうか?
 早くから仕事や就職にまで考えられるというのは、素晴らしいと思います。
 就職率は日本画・洋画、特に差はないように感じられます。 
 ただ、繊維関係の仕事・または修復関係の仕事は、日本画が有利であることも事実です。
 
 大学生時代の作品紹介(ポートフォリオ)を見て、企業が採用を決める事が多いからです。
 企業は即戦力を求めている時代です。
 その企業のカラー・または商品と近い物を作れる人を雇いたいという心理は働きやすいですよね。

 大学を出た先に、自分が何をしたいのかを明確にされたら、より答えは出やすいかと思います。
 
 
 
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この回答へのお礼

仕事までの回答までありがとうございます。
私は人間関係は苦手ですが、どうも保存修復に進みたいのです。
ご意見を参考にさせていただいて、慎重に進みたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/03/25 17:38

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