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自分は今は高3の受験生なのですが、最近ふと思ったのです。歴史って勉強する意味があるのかなぁ?って。他の科目には少なからず将来において役に立つような気はするんですよね。国語は文学作品から作者の論理を学んだり、感性豊かな人間を形成するとか、そんな感じだし、数学は、微分とか積分とかっていう具体的なことっていうよりも、論理的な思考で物事を捉えたりで、理科も似たようなところかな、政治・経済はもちろんこの日本社会を生きるのに役立つ知識だし、英語はもちろんこれからの国際化社会に役立つだろうし、これらは全て日本社会を担う人材を育てるのにすくなからず役に立っているのではと思うのですが、歴史はなんのためにあるのだろう?って思うのです。温故知新という言葉はあるのですが、皆さんの意見を聞かせてください。

A 回答 (11件中1~10件)

noginogya君こんにちは。


非常に素直な疑問だと思います。また、質問の構成が論理的なので感心してしまいました。私も高校生のころ同じような疑問を抱えていました。むしろ、疑問も抱かず、物事の意味も価値も考えず葛藤さえ起こさない方が、人生というスパンで捉えれば怖い気さえします。感覚的で好き嫌いという感情だけで物事を捉える薄ぺら人間にならないとも限りません。
 私は、高校時代何故、近代史を教えないのか疑問に感じていました(近代史にも興味がありましたので)。それは後になってわかりましたが。
 さて、本題ですが、日本は教育環境も社会風土も極端に言えば歴史事実の羅列を時系列的に教えているだけのような気がしてなりません。そうした意味では、゛歴史を学ぶ゛であり、教訓として生かす゛歴史に学ぶ゛ではないようです。ドイツの良心と評価されたワイツゼッカー前大統領は「過去に目を閉ざすものは、結局のところ現在にも盲目となる」と、ヒトラー時代の非人間的行為を懺悔して、世界とユダヤ人に対し謝罪しています。このように歴史に学ぼうとしないものは、また同じ過ちを繰り返すことを示唆しています。この言葉は各国の歴史教育の中で近代史を教える際に必ず引用されるほど有名です。
 歴史は古代から現代まで人類が営々と築いてきた、政治から教育、生活に至るまで、人類の文化や英知、知的財産のエッセンスが凝縮されている宝庫と言えます。noginogya君がこのような問題意識も持っている限り、歴史から学ぶことは多いと思いますよ。役に立つ役に立たないという、小さな枠にとても収まらないのも歴史の持つ凄さだと思います。
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こんにちは


日本の高校の科目としての歴史は、記憶力暗記力を高めるためにあるような気がします。記憶力暗記力もまた社会人になったときに役立つのではないでしょうか?

それから、もう一つ、「現在のことをよりよく理解するためには過去についての知識が必要だから、歴史を学ぶ意義がある」ということもいえるかもしれません。


例えば、現在日本の景気の悪さは何処にあるのか? といえば、バブルがはじけた時点のことを知らなくてはいけない。バブルが何故はじけたのか? を知るためには高度経済成長時のことを知らなくてはいけない。高度経済成長がどのようなものであったのかを知るためにはさらに過去にさかのぼらなくてはいけない…。


ところで、私は大学で、一度歴史学を専門に習っていたことがあります。もっとも、それほど真剣に取り組んでいたわけではないのですが。
大学での歴史学は、「論理を駆使した高等なパズル」といった感じがしました。真面目に取り組めば語学力、論理力が磨けるような気がします。


もっとも私は駄目学生でしたので、語学力や論理力を磨けたとは言いがたいのですが。
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再びコンニチハ。


回答が充実してきたようなので、ちょっと嗜好を変えます。

「History」とは「His-Story」であって「Her-Story」ではない、などとよく言います。つまり、現在私たちが公に教わっている歴史は「強者たちの歴史」であって、「弱者たちの歴史」は強者たちによって改ざんされたり闇へと葬り去られたりしている、ということです。多分「歴史」の「歴史」を学んでいくと教わる筈です。

No.8の回答にあるように、近代はまだ「極秘資料が多すぎるんです」、つまり「弱者たちの歴史」がまだ残っており、これらが表に出てくるようなことがあると、歴史は「書き換えられてしまう」わけです。歴史が書き換えられれば、我々の価値観もひっくり返ってしまうこともあるわけです。そうとなれば、これまで教わってきた「論理」だって変わってしまうかも知れない。そこに歴史の「重要性」があると思います。

近代はまだ真実を語れない、というようなことを言いましたが、実は有史以来、全てに裏の歴史がある。例えば話は逸れますが、noginogyaさんが小学生の頃「新世紀エヴァンゲリオン」というアニメが大ヒットしたことと思います。この「新世紀エヴァンゲリオン」はキリスト教が誕生した頃の「裏の歴史」をモチーフにしたもので、カトリックとローマ帝国が手を結んで勢力を拡大していった際に、一度歴史から葬り去られたものですが(錬金術や秘数術というカタチで現代に伝承された)、20世紀半ばに死海の辺りから「葬り去られた極秘文書」が発掘されてしまったのです(これらが死海文書などです)。多分、こういうのが歴史の面白さだと思うと同時に、「何が真実か?」を見極めるためには「歴史の探求」が必須だと思うのです。

先の回答では20世紀の歴史の本を紹介したので、こんどは太古の歴史の本を紹介します。太古の歴史だって、こんなに有意義で面白いんです。

■河合隼雄「神話と日本人の心」岩波書店

参考URL:http://book.asahi.com/review/index.php?info=d&no …
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こんにちは、疑問はつきませんね。



さてご質問の件ですが、確かにそういった疑問は起こりますよね。勉強にはすぐに役立つものと、少し経って役立つものと、ずいぶん経って役立つものがあると考えています。そういった意味では、国語や歴史はずいぶん経って役立つ部類の学問のような気がします。

少し哲学めいた論理になりますが、「今」は膨大な過去の上に成り立っています。その「今」はこの瞬間にも「過去」へと飛び去っていきます。

そして次々と移ろっていく「今」は、将来の「未来=結果」の原因を、この瞬間にも作っていることになります。そういったことを、過去の一つ一つの事実から、学び取ることが「歴史」なのだと考えています。

こういってしまうと、簡単なのですが。それでもこの世からは戦争は無くなりません、歴史は繰り返されてしまいます。それだけに丹念に歴史を、言葉だけでなく、実感として一つ一つ我々は勉強しなくてはならないのではないでしょうか?
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近代史について補足です。



近代史をやらず、なんで大昔のことばかり
やるのかというご回答があるようですので、
その補足です。これ一般にもよく言われる
ことなので、重要なのは現在に繋がる
近代だと言われると、そう思うのは当然
ですが、それでは真実を語るのが難しい
からです。


 例えば、なぜアメリカは日本に原爆を落としたか?
ということについてすら、真実を議論するには
資料不足なんです。極秘資料が多すぎるんです。

 一般には、原爆開発の疑いのあったドイツ
に対抗するために作ったものの、ドイツが
降伏してしまったので、戦争の早期終結に
こじつけて日本に落とした。というものですが、
徐々に公開されてきている機密文書の
内容などから、日本のアメリカに対する
核の先制攻撃もありえた可能性が出て
きています。
 太平洋戦争中の日本の軍事情報については、
アメリカが没収し、機密扱いしており、
日本の関係者も口を開かないことから、
日本人にさえ、当時の日本人が本当は何を
していたのか分からないのです。
 旧日本軍の作った毒ガスが中国はもと
より、日本国内でも問題になるのは、
そういった情報不足から来るものです。

 こんな状況ですから、近代については
とても学校で教えられるような状況
じゃないんです。

 日本のアメリカに対する核攻撃計画が
現在知られているものより、もっと進んで
具体的なものだったとすると、広島
長崎の原爆投下の意味は全く違って
くることになりますから。
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微積分を学んだようですのでそれを応用してみましょう。

テイラー展開くらいご存知でしょう。我々は常に未来に向かって進んでいます。しかし未来についての情報は何一つ持ち合わせておりません。未来を予測するには過去の情報(経緯)が不可欠です。歴史は将来を考えるためにあるのです。株価の変動にしても競馬にしても、過去の情報なしではあてずっぽうの予測しかできないのです。

そういうわけで、#6さんの言う通り大昔のことより最近の歴史が重要です。ものが変化する速度はまちまちですが、高度成長期から現在までの歴史はきっちり学ぶべきです。ついで、それに至る前フリということで日本が独立してから高度成長期まで。それ以前は、明治維新からで良いでしょうか。私の個人的な感想ですけど。

おっと、質問者さんはそういうことは分かってるんじゃないですか?#6さんが言う通り、授業でやる「歴史」って大昔のことばかりですよね。肝心な最近の歴史はあまりやらない。そういう「歴史」なら、確かに学ぶ意義が無いように思えてもしかたありません。大昔の歴史は何のため???それは最近の歴史を知った上で、さらに「最近までの経緯」を知るためにあるので、まあ教養ですかね。
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noginogyaさんの仰る歴史は「日本史」と「世界史」ですよね。

でも、他にも「数学史」や「科学史」や「文学史」など様々な歴史がありますよね。例えば、いま学んでいる数学には「数学史」のほんの「初歩」も含まれており、この先「数学」を本格的に学べば「数学史」も本格的に学んでいく訳です。

私も高校の頃は、「日本」の歴史や「世界」の歴史には興味がなかったのですが、「美術」の歴史には興味がありましたし、趣味の「ロック」の歴史や「マンガ」の歴史に関してはべらぼうに詳しかったので、歴史の意義についてはそれなりに理解していたつもりです。

noginogyaさんにも詳しい分野があれば、すでに歴史の意義について思う部分もあるのではないかと思いますが、さらに話を進めます。

例えば「9.11ニューヨーク同時多発テロ事件」を覚えていますか? あの事件で、たった2機に旅客機で何故あのように立派な世界貿易センタービルが跡形もなく倒壊したか?の物理的・論理的な説明も多々ありましたが、多くの人にとってより大きな関心事は「なぜあんな事件が起きたのか?」ですよね。それはつまり「過去、何があったのか?」という歴史が大事だった、ということでしょう。

もっと突っ込んでいけば、将来必ずnoginogyaさんも「今まで教わってきた論理は正しいのか?」という問題にぶつかると思います。例えば「2」引く「5」は「-3」だ、と教わってきたと思いますが、それは「本当に正しい論理」なのでしょうか? 「ゼロ」はともかく「マイナス」「虚数」「無理数」となると現物として認識できなくなりますから、その正当性や妥当性をどう考えますか? それを考えるには「数学史」の知識が必要です。そして、もっと観念的な問題、例えばこのサイトにもよくある「何故、人を殺してはいけないか?」といった質問に対しては、法律に準じて論理的に解釈する以外は「各々の価値観を歴史に照らし合わせて考える」というのが一番有効な筈です。

最後に。No.5さんも仰っていますが「近代史」や「現代史」なら、私ももっとその意義を切実に感じやすいと思うのですよ。私たちは普段、現在から徐々に過去へと遡って状況を認識していくものなのに、学校はいきなり太古から始めるんだもんね。こりゃぁ現在との関係性が掴みにくく、あまりにシンドイ。一番面白くて大切なコトを、学校では教えてくれないので、私に本を1冊紹介させて下さい。ヤワラカイ本ですが歴史の意義が十分分かると思います。

■橋本治「二十世紀」毎日新聞社

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4620314 …
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人はみな良かれとおもったり、あるいは自分だけは


有利なるにように理論的に考え行動した結果、
大失敗をすることがあります。

 歴史は繰り返すという言葉があるように、
理屈だけで物事を考えていると、どこかで必ず
どこかで失敗をする可能性があるのです。

 歴史を知っていると、以前同じにように
考え、行動した人たちが、具体的にどうゆう
状態に追いこまれたか分かり、そういった
過去の歴史を、自分の経験の1つのように
自分の人生に応用できるのです。

 またこのように歴史を応用できるのは
人間だけで、それは長期記憶に加え
文字など情報を伝達、共有する能力を
身に受けたからです。

 人間は他の動物を狩で生け捕りにしたり
しますが、同じような手法で同じ動物が
捕まるのは、他の動物には、人間のような
情報共有能力、つまり歴史の積み重ねが
ないため、仲間が捕まった同じ方法で
自分も捕まってしまうわけです。

 サルなどは人間に近い経験の積み重ね
ができるので、同じ罠には捕まらなく
なりますが、世代を超えて経験を
伝達できません。

>温故知新という言葉はあるのですが、皆さんの意見を聞かせてください。

 単に古い出来事を教訓にするといいこともある
とうことではなく、積極的に知り応用する必要が
あるのです。

 タコの長期記憶は3日程度ですので、
一度と取り逃がしたタコも4日目には
同じ蛸壺の罠にかかってしまいます。
タコより長い長期記憶を持つ人間
からすれば、非常に愚かなことに
見えるでしょう。

 歴史を学ばぬ人間は、タコと同じ、
過去から学べない愚かな生き物です。
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noginogyaさんこんばんは。


僕もつい去年まで受験生だったのでnoginogyaさんが
仰ることはよくわかります。僕は日本史専攻だったのですが、一部の大学で出されるような難問や奇問みたいなものを見て常々何の意味があるのか疑問に感じてました。歴史は特に覚えることがたくさんありますし、日本史や世界史をやっていて将来何の意味があるのかと疑問に感じたこともありました。
しかし忘れていただきたくないのは、日本史や世界史といった歴史科目は暗記することだけがすべてではないということです。歴史を学ぶ上で一番大切なことは過去の歴史から学ぶことだと思います。よく歴史は繰り返されると言いますが、実際に歴史上の惨事や過ちが繰り返された例は古今東西に関わらず数多くあります。ですから過去に起こった惨事などを目を背けずに正面からその真実を見ることで、繰り返されることを防ぐこともできると思います。確かに過去の歴史を学んで二度とその惨事を起こさないようにするというのは全く持って机上の空論かもしれませんが、歴史を学ぶ意義はその辺にあるのではないかと思います。もちろん過去の素晴らしい業績は現代にも生かしていけると思います。
あとは歴史上の人物の行き方を学ぶことではないでしょうか。歴史上で尊敬できる生き方をなさった方は数え切れないくらい大勢いますし、その方々から学ぶことも大切ではないかと思います。
ずいぶんと偏った意見になってしまいましたが、僕はそう考えます。
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 人間という生き物の行動パターンがわかります。


 これってすごいことだと思いませんか?
 歴史が繰り返されるのはだからではないですか?

 文明が発達しても、いつも人間のやることは同じ!
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