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よくレストランなどの宣伝文句に
「当店はムードのあるレストランです」
とか、あるいは
「ムードのいい曲」
という表現をしたりしますが、どういう意味なのでしょうか。
暗い雰囲気?落着いた雰囲気?上品な雰囲気?どういうことを具体的に指しているのかはっきりしません。
これらの表現を聞いたとき、どんなことをイメージするのかあなた個人の意見を教えてください。
よろしくお願いします。

A 回答 (8件)

和製英語と言うか、英語の誤用と言うか・・・。



「ムード」そのものは、形容詞を付けなきゃ、「暗い」か「落ち着いた」か「上品な」か、判りませんよね。

むしろ「moody」は、「気まぐれ」とか「ムラっ気がある」って言う、どちらかと言うと悪い意味で使う言葉です。
外国人に「ムードのあるレストラン」などと言えば、イヤな顔をされる可能性の方が高いと思いますヨ。

しかし日本で「ムードがある」などと言う場合、頭に何らかの「良いコト」が省略されてる様で、ムードは「何らか良い雰囲気」と言う意味の言葉になっちゃってます。

その「何らか良い」については、恐らく終戦直後に「ムード歌謡」と言うジャンルが産まれたことじゃないかな?
それ以前は敵性言語ですから・・・。

日本のバンドマンが、進駐軍相手に洋楽やダンス音楽を演奏してたことが始まりで、その後はナイトクラブやダンスホールなどの盛り場に場所を移し、そのまま芸能人になった人も居るし、芸能界で活躍する歌手やバンドに受け継がれました。
民謡や演歌とポップスの中間的な存在で、その橋渡しになった様な音楽ジャンルです。

例えばデュエット曲で超有名な「銀座の恋の物語」などをイメージして下さったら良いですが、ナツメロには、この「ムード歌謡」が凄く多いんですよ。
これが日本人に「ムード」と言う言葉のイメージを定着させちゃったんじゃないでしょうか?

ムードは基本的には、「夜」とか「恋愛」とか、大人びたイメージでしょ?
たとえば「大人の男女が、ゆっくり話ししたりする場所として、しっくりくる」って言う定義をしたら、完全に正解じゃなくても、大間違いでも無いと思います。

純和風の料亭と言うよりは、古い洋館をモチーフにしたフレンチレストランの方が、ムードと言う言葉には合うと思います。
これはムード歌謡の元々の発祥から、少し異国情緒なども含んだ場合があるかも知れません。

ムード(歌謡)と言う言葉自体がもう古臭いですから、少し古びたイメージとか、落ち着いたたたずまいをイメージする場合もあるかと思います。

ムード歌謡と関連付けると、誤解の広がりとか、言葉のイメージも、合致する点が多いと思うのですが・・。
如何でしょう?
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この回答へのお礼

目から鱗。
助かりました。
私もテーブルキャンドルが置いてあるような洋風なイメージを浮かべていましたが、その発想が音楽文化に根ざしていたとは思いもよりませんでした。
カタカナ「ムード」が一般に普及された起源はこれでしょうね。
現代になって「ムード歌謡」というバックグラウンドが影をひそめ、「ムード」という言葉によって浮かび上がるイメージは人それぞれ多様化してきているように思います。
いや、しかし興味深い、「言葉と文化」の接点に気付かせていただきました。感謝です。

お礼日時:2011/04/11 12:48

我が国での用法の変遷を時間軸で軽く並べてみます。



1.性質、動詞の変化(1862年)
「叙述に対する話し手の心的態度を示す動詞の語形変化」(角川小辞典「外来語の語源」)から、性質・仕方・法へ。

2.情調(1906年)
「もし詩が一種のムードをあらわすに適しているとすれば…」、この夏目漱石「草枕」での「ムード」の記述が、一番早いとされています。

3.情趣(1917年)
芸術学でのドイツ語のムート、シュティムングが、芸術作品から感受する心理的情調として導入。

4.やわらぎ・いい感じ(1956年)
舶来の映画や劇の伴奏音楽の紹介につれて、広くムード・ミュージックとして、「ムード音楽」「気分音楽」「情調音楽」などと呼ばれるようになる。

5.(世間の)風潮、傾向(1960年代)
大衆の心の調子が表層に流れて「お祭りムード」の一方で、反対の「白(しら)けムード」、更には「嫌なムード」などと。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
そうですね、「ムード」という単語だけを取り上げると5.のような集団としての気分を表すものにも使われますね。

お礼日時:2011/04/13 03:08

私の趣旨を整理しておきますが、



・ムードには元々英語の mood にも日本語の「ムード」と同じ意味があるから誤解・誤用などではない。
→根拠はリンクの英英辞典
・明治時代から北原白秋などが「ムウド」などで使っていて浸透、流行していた。
→前の回答のリンク参照
・通用していたから「ムード歌謡」でそれこそムードのモダンな“雰囲気”が伝えられた。

60年代のムード歌謡流行期はリアルタイムで記憶していますが、ジャズだの進駐軍はもう関係ありませんでした。(50年代までは洋楽全てがジャズと言われているような状態です)進駐軍の時代には江利チエミだの雪村いずみだのは、実際に欧米で流行の音曲を和訳して(または英語で)歌っていたのでムード歌謡とは言っていなかったのです。

ムード歌謡の時代にはもうすでに「ムード」は手垢がついたいかがわしい言葉になっていて、白秋の時代のようなモダンさはとっくに感じようもなく失われておりました。その手垢をいっそうつけるのには「ムード歌謡」流行は加担したかもしれません。だから今「ムード」はとてもいかがわしい感じの言葉になっているのは事実です。
しかし英語圏での使用例でもわかるように、そもそも英語のmoodにも同じいかがわしさが伴っていると思われるのです。だから夜の水商売の雰囲気のムード歌謡に当てはめられているのでしょう。
ジャズの曲 “ In the Mood ” もやはり恋愛的なムードを暗示している物でしょう。

moodyに日本語のムーディーの意味が無いのはそのとおりだと思われます。
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この回答へのお礼

英語moodの意味する「雰囲気」とはhttp://dictionary.reference.com/browse/moodにおいても定義されているように、特定のemotional states or characteristicsを言います。
なので、レストランなどにムードがあるとすることは英語ではできません。
The restaurant has a mood. は不可能
これを、特定の雰囲気があるということで
The restaurant has a style.という表現に変えれば近い表現はできます。

音楽でmood musicという表現が可能なのは、musicがemotionsを特定の状態にさせるものであるからです。発生当時はrelaxedな状態にさせるものといことでmood musicとなった。
レストランはmoodを与えることはできますが、moodを持つことはできません。

人や物の気分的な情緒的なものを表す場合、例えば今日は気分がいいとか、てんぷら食べたい気分、恋愛したい気分などはそれぞれ、
I'm in a good mood.
I'm in the mood for Tempura today.
I'm in the mood for love.

日本でレストラン等の宣伝に使われる「ムード」はemotional characteristicとは異なり、「雰囲気」として使われています。その場合ではいい、悪い、あるいは特定の形容詞を伴えば
The restaurant has a good atmosphere.
等と表すことができますが、形容詞を伴わない場合では「ムードのある」がhas an atmosphereとだけ語単位で英語に変換されても意味をなしません。

私が知りたいのは、このatmosphereにつける形容詞、一般に共通している「ムードのある」に対する概念がどんな雰囲気かということだったわけです。
a quiet atmosphere, a relaxing atmosphere, an intelligent atmosphere, などがこれまでにいただいた意見ということになります。

お礼日時:2011/04/13 02:38

ANo.5です。



ムード歌謡は演歌=歌謡曲だった時代の「歌謡曲」に対する売り文句としての「ムード歌謡」なのです。
グレンミラーは in the mood からの連想と思いますが、ムード歌謡の主流はマヒナスターズとか東京ロマンチカとかロス・プリモスあたりで、やはり特徴はジャズよりもラテン、メキシコ歌謡の影響が特徴だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=VtjgQ6Rwlhg&featu …
http://www.youtube.com/watch?v=uuyA0ulW5cY&featu …
http://www.youtube.com/watch?v=Ho0WQw9nCAI&featu …
ともかく「ムード」が先にあっての「ムード歌謡」なのですから、ムード歌謡から「ムード」が来たと言うのは逆で、少し無理があると私は思いますね。

ここに1930年代の日本の小説の中に「ムウド」が使われています。
http://aozora.sohaya.com/view.php?a=000272&f=436 …
「ムウド心状」 とあてられています。

こちらは大正二年
http://www.aozora.gr.jp/cards/000106/files/49617 …
「情調(ムウド)」とあります。文中の四十二年とあるのは明治です。

両作とも精一杯モダニスティックな響きを狙っているように見えます。

今の英語での mood music が知りたいとのことですが、前にあげたリンクのうち
http://www.ez-tracks.com/Mood.html
が参考になるのではないでしょうか。
クラッシックが多いようです。
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この回答へのお礼

度々ありがとうございます。
ムード歌謡 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%BC% …
踊れる曲として始まったムード歌謡はやがて日本の歌謡曲となると、その歌詞に特性を確立していくようですね。酒場、夜など。このムード歌謡が作り出すイメージが大衆の「ムード」に含まれる意味になったのではないかと思いますよ。
ムード歌謡の前に、「ムード」を広く普及させる何かがあったのなら別だと思いますが。
でなければ、英語のmoodの意味をどうやって国民全体が把握する術があったでしょうか。
そもそも、把握をしていたら「ムードのある」という英語moodの誤用は存在していなかったことになります。

お礼日時:2011/04/12 06:24

mood=気分 だから 「ムードある」は好い雰囲気だけではないのではないか、そういう疑問はあると思いますが、調べてみると英語の世界でも「 mood music 」は「ムード音楽」的な意味で使われているようです。



http://dictionary.reference.com/browse/mood+music

relaxation とか happiness とか calm といった気分、雰囲気にする音楽と書いてあります。
どちらが先なのかわかりませんが英語の世界でも同じことがあるようです。
使われている例↓
http://www.moodmusic.com/gary-schnitzer
http://en.wikipedia.org/wiki/Mood_music
http://www.ez-tracks.com/Mood.html

英語の mood には単に「気分」の意味と日本語の「ムード」とふたつあるということのようです。(でも日本語でも悪いムードなどとつかいますが)
sentimental や emotional にもそういう似たような二重の意味があるようです。

日本語でセックスが行為を示すように英語でもsexが性の意味よりも行為を示す言葉として使われることが多いようですけれども、同じような言語のインフレとかエスカレーションのような現象は違う言語でも同時的に起こっていておもしろいと思います。平行進化と言いますか。
やはり言葉というのは単に記号ではなくて独自にその中で言葉自体が変化発展して行くひとつの世界なのではないかという感じがします。

日本語の「ムード歌謡」は演歌ではない、ラテン(またはハワイアン、ジャズ)の要素を取り込んだコーラスやバンドを伴った歌謡曲(大衆音楽)という意味の場合が多いようです。

質問に即して、私の個人的な感想としては、
「ムードのあるレストラン」は落ち着いた雰囲気・情緒のある店
「ムードのいい曲」は 「甘い雰囲気をかもす曲」と同義でしょうか。どちらも私は普段使いませんが。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。リンク見させていただきました。

>日本語の「ムード歌謡」は演歌ではない、ラテン(またはハワイアン、ジャズ)の要素を取り込んだコーラスやバンドを伴った歌謡曲(大衆音楽)という意味の場合が多いようです。

思い出したのは、グレン・ミラーでした。ビッグバンドの演奏で人々が踊りを楽しむ、社交場の姿が浮かびます。それは日本での場合。
本来の「mood music」とは特定のmood、特にリラックスした状態にさせるもののことを言うとなると、癒し系なんでしょうか。でも起源が1935-1940なので現代の癒し系音楽とはまた違ったformatだったとは思いますが。
まさかこんなに音楽のことを勉強することになるとは思ってもみませんでした。笑

「ムードのあるレストラン」はやはり、ガヤガヤしていない、落着いた(relaxing)感が共通概念のようですね。それに伴って照明が薄暗かったり、テーブルが大衆食堂のそれとは違ったりするという細かいセッティングが連想されるのでしょう。

お礼日時:2011/04/12 01:35

考え方をかえて、例えば夜に両側を木々で囲まれた明かりも無い山道を車で走ったときに、「雰囲気出てる」とは言いますが「ムードがある」とは言わないでしょう。


そういうことから考えれば、ムードはそれ自体で悪くない雰囲気を表したり、好感を持てる状況で使われる事が多いかと思います。
またいい雰囲気ではなく、いいムード、つまりカタカナ英語で表現すると、インテリな感じがします。
総合して言えば、知的な人が好みそうな雰囲気という意味で使うのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

なるほどな説明、ありがとうございます。
とうことは、カタカナ「ムード」自体がポジティブな要素を含んでいることは確かなようですね。
ここまで、大人な感じ、知的な感じとご意見いただきました。
私も改めてイメージしてみます。

お礼日時:2011/04/11 12:38

こんにちは。



大人向けの落ち着いた雰囲気ということだと思います。

もっと踏み込んで言えば、お洒落ないい女を口説くのにうってつけの雰囲気。

そして、レストランであれば、
・ぼろい格好をした若者には向かない雰囲気
・子供なんてもってのほか
・多少多めのお金をかけて一時の雰囲気を買う
・早口の人よりもゆっくり話す人のほうが似合う感じ

ちなみに英語の mood や moody は、気分の上下を表すので、本来、「ムードのある」は「気分にむらがある」というような意味になるべきなのですが。
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この回答へのお礼

そうなんです。英語のmoodから独立して、カタカナ「ムード」が「雰囲気」という意味で使われています。
「ムードのある」に含まれる、あるいは想像させるムード=雰囲気とは一体どんなものを指しているのか、人々の間で共通観念はあるか、それを知りたいと思っています。
「ムードのいい曲」にしても、ゆったりした曲のことを言うのか、踊りたい気持ちにさせる曲なのか、「いい」と判断するのは個人の価値観によって違うので「ムード」自体に「雰囲気」の意以外に含まれている状況の描写が含まれているものだと思います。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/11 08:40

ムードとは雰囲気のことなので、「いいムード」なら「いい雰囲気」ということでしょう。


レストランなどの場合、騒がしいよりは静かで落ち着ける方がいいので、そこで使うムードはそのような意味になるのではないでしょうか。
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