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とうとうエドワード・サイード氏が亡くなってしまいました。遅きに失しているかもしれませんが、いまこそサイードに取り組もうかと思っています。
 そこでサイードの著書は簡単に調べられますが、サイードを論じている本・論文を教えていただけないでしょうか。批判でも解説でも何でもいいです。
 またサイードを読むならこの本も読んでおくと視野がふくらむだろうという本の紹介も歓迎です。よろしくお願いします。

 いまのところサイードでは『オリエンタリズム』と『イスラム報道』と『知識人とは何か』を読み、サイード論としてはジェイムズ・クリフォードの『文化の窮状』で一部扱われているのを読みました。

A 回答 (1件)

まず、New York Timesでアメリカの哲学者Richard Bernsteinの書いた追悼記事が読めます(ただし、タイムズは登録(無料)が必要)。



http://www.nytimes.com/2003/09/26/obituaries/26S …

サイードの経歴、発言や著作がわかりやすくまとめてあります。

またこのサイトでは、サイードがWeb上で行った発言が翻訳して載せてあります。

http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/J/saidonline.htm

『戦争とプロパガンダ』シリーズの編者でもあり翻訳者でもある中野真紀子さんのサイトです。

やはりサイードの思想は、パレスチナ問題を抜きには語れない。
すでに『イスラム報道』などお読みの質問者さんなら、パレスチナ問題に関する知識も十分にお持ちかと思いますが、そういう中から一冊あげるとすれば、イスラエルの作家がとらえたイスラエル-パレスチナ問題の書として、自分が感銘を受けたのが、
『イスラエルに生きる人々』(アモス・オズ著 晶文社刊)

朝日新聞紙上で大江健三郎が往復書簡を交わしたのを一冊にまとめた
『暴力に逆らって書く 大江健三郎往復書簡』(朝日新聞社刊)
これにはサイードの他、先に挙げたオズやスーザン・ソンタグの手紙もあります。

関連本としては『オリエンタリズムの彼方に』(姜尚中著 岩波書店刊)
ウェーバー-フーコー-サイードと続いていく思想的系譜がわかりやすく説明してあります。

あとはやはりサイードの「発想の原点」(『オリエンタリズム』)フーコーの言説(ディスクール)理論でしょうね。
『知の考古学』(中村雄二郎訳 河出書房新社)は書評が

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0545.html

で読めます。

以上、ご参考までに。

参考URL:http://www.nytimes.com/2003/09/26/obituaries/26S …
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この回答へのお礼

早速の回答ありがとうございます。サイードの著書だけでもまだまだ読む本があるのですが、
『イスラエルに生きる人々』と
『オリエンタリズムの彼方に』は是非読みたいと思いました。ネット上で姜尚中氏に追悼文を書いて欲しいという意見を見かけたのですが、理由がわかりました。
 サイードのオンラインコメントは、アクチュアルな知識人像が伝わってきていいですね。これからは、何か起こったとき、まず誰の発言を読みたいか、というのがわからなくなってしまいます…。

他にも関連書、しばらく待ちたいと思います。

お礼日時:2003/09/29 23:22

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