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原子核物理に関して全くの素人ですので,トンチンカンな質問かもしれませんが,できるだけ題意をくみ取っていただけたら幸いです。

物質を放射化しようと思ったら,中性子などの粒子を照射すればよいと思っていました。(実際,コバルト59に中性子を照射するとコバルト60になると思います。)

ところがある人から,ある程度のエネルギーがあれば電磁波であるγ線でも物質が放射化すると聞きました。
その反応は,γ-n反応というものだと聞きました。

岩波の理化学辞典を調べても,γ-n反応は載っていません。電磁波によって物質が放射化されるしくみを教えて下さい。

A 回答 (2件)

「コバルト59が中性子を受け取ってコバルト60になり(γ線を放出)」


n-γ反応はここまでで、ベータ崩壊はまたその後に続く別な過程ですから区別します。

γ-nは特に代表的なものはありません。分離エネルギーを超える励起を受ければ全ての核種で起こることです。

あと、No.1で結合エネルギーといいましたが、厳密には受け取った核種の中性子分離エネルギーでした。議論の筋から明らかな事が多いのであまり気にしないのですが。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。今まで抱いてきた疑問が解決し,頭がすっきりした気分です。本当にありがとうございました。

お礼日時:2003/09/30 18:21

n-γというのは中性子を受け取ってガンマ線を放射する反応です。

そしてγ-nはその逆反応で、中性子結合エネルギー以上に原子核が励起されると中性子を放り出す反応です。ガンマ線を受けて起こす反応の総称として光核反応といってます。

したがって、中性子数が一つ減った先の核種が放射性ならば、まさしく放射化してます。

この回答への補足

すごく分かりやすい説明ありがとうございました。
補足の質問です。
1.コバルト59が中性子を受け取ってコバルト60になり,β崩壊し,ニッケル60になりγ線を出す反応は,n-γ反応と言って良いのでしょうか?
2.γ-n反応の具体例があれば教えて下さい。
お願いします。

補足日時:2003/09/30 09:35
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