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戦後吸収されたナチス残党、協力したナチス残党、協力したドイツ軍人などについて教えてください。
いったいどんな目的で他国はナチスやドイツ軍と接触したのでしょうか?
普通に考えれば、あの時代のナチバッシングの嵐の中にそのようなことをする必要があるのでしょうか?
エピソードなどを具体的に教えてください。お願い致します。

私の知っている限りをあげます。
・戦後ナチスがCIAと接触。
・SS同志会、ルデルクラブなどのナチス組織。
・ドイツ軍人がイギリス、アメリカ、アルゼンチン、エジプト、ソ連等の国へ渡り技術指導した。



http://www.kahoku.co.jp/news/2011/04/20110411010 …

A 回答 (4件)

そもそも1945年のナチス党解党時にナチス党員は850万人、協力者は300万人にも昇ります。


これは合計で当時のドイツの1/4~1/5にも達する数字です。
また政治家や官僚、軍人、企業家などの多くが参加していました。
このため戦後のドイツでも大統領で元ナチス関係者は3人(ハインリヒ・リュプケ、ヴァルター・シェール、カール・カルステンス)、1951年のドイツ外務省発足時には職員の2/3が元ナチス党員でした。
またナチス・ドイツ軍人でも戦時中に活躍した人間は、戦犯として有罪になった場合を含めて評価は高く、カール・デーニッツやエーリッヒ・フォン・マンシュタインなどの自叙伝や回想録は世界中で出版されました(もちろん日本語でも読めます)。
要するに戦後のドイツにおいて有力者の多くはナチスと関係を持つか、少なくとも親族がナチス関係者であったのです(例えばリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領は父親がナチス時代の外務次官で親衛隊少将です)。
つまり戦後のドイツと関係を持つにあたって「元ナチス関係者」を避けて通る事は出来なかったのですよ。
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この回答へのお礼

回答有難う御座いました。
驚きました。そんなにナチ関係者が居たとは…
なるほど、確かにそれだけナチに狂信的だったら、関係者を排除するというのは難しいでしょうね。勉強になりました。

お礼日時:2011/04/21 16:52

 こういうとき、ただドイツ軍と一からげにしないように。

いろいろな立場があるのだから、その立場を考えてみれば分かるはず。
 *かつてソ連と戦った訳だから、反共の防波堤にうってつけ。特に反共主義者だったラインハルトゲーレンがもたらした独ソの情報は、アメリカに取って宝の山。戦後の対ソ戦略の土台にした。ついでにエニグマ暗号機も。
 *当時最高のハイテク国家だったので、技術だけでもお宝いっぱい。ジュラルミン。ジェットエンジンと飛行体の運用技術(現在のエンジンの装着法はほとんどがシュミレーションされている。)。ロケット技術とその運用ノウハウ(フォンブラウンが着任したとたんに、それまでの陸海軍での事故がほとんど消えてしまった。)。あと化学合成の技術はのちの重化学工業の基礎になった。さらにコンクリートの技術。Uボートのブンカーなんか、アメリカのブンカーバスターでもどこまで破壊できるかどうだか。ただ、原爆技術だけはアメリカが一歩進んでいたので、ほとんど無視。それと戦争中ある種の廃物利用的に考えられた飲み物が、ドイツのコカコーラで開発された「ファンタ」。
 他にも戦時休暇のルールや部隊編成などがアメリカ海兵隊へ移植されている。あのフリッツヘルメットも。
 *戦後とにかく助け合わないと食うことさえ難しかったので、当然横のつながりは強くなり、互助組織などは自然発生的に生まれる。特にアルゼンチンなど、過去にドイツの支援を受けた国から見たらドイツは敵ではなかった。アメリカの手前、しかたなくおとなしくしていたけど。さらにスペインなど、米西戦争の過去もあって、アメリカ嫌い。
 *ドイツの人脈では特にカトリック系は強い。つまりバチカンの間接的な支援を受けられる立場にあるということ。バチカンにしても、宗教は麻薬だという共産主義者と戦ってくれた国は、トモダチ。その関係もあってユーゴスラビアなどバルカンへの影響力は強い。
 いろいろあるけど、まとまったものでは大したものはないので、ぜひまとめあげて発表してもらいたい。
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この回答へのお礼

回答有難う御座いました。
知らないことばかりでした。特にバンカーバスターのことや、化学合成の技術、コンクリートの技術のことは勉強になります。特にコンクリートの技術について詳しく知りたいですね。
ファンタの開発がドイツだったとは知りませんでした。面白いです。
やはり、戦後は横の暗部の繋がりは強いかったんですね。他の回答者様の回答にも見受けられました。

ラインハルト・ゲーレンを調べてきました。凄い人ですね。強烈な人物ですが、彼が居なかった…

お礼日時:2011/04/21 17:06

ナチスのその後を考えた場合、ヒトラー・ユーゲントの存在を忘れるわけにはいかないでしょう。

1936年の法律によって国家の唯一の青少年団体(10歳から18歳の青少年全員の加入が義務づけられた)となったわけですから、彼らからその影響を払拭するのには長い時間がかかったのは、想像に難くありません。

またカール・デーニッツらは戦犯として裁判にかけられましたが、その部下の多くは連邦海軍で指揮権を復活しています。彼らは思想家ではなく、建前上指揮官の命令どおり動くだけの「軍人」ですから、そうしたことも可能であったわけです。もちろん何らかの思想的なチェックはあったでしょうが。
もちろん、戦後の待遇に不満を持ったものもいたに違いなく、優秀で思想的には大きな拘りをもっていない彼らを報酬でスカウトし、過去の経歴を消して、雇用した組織・国家もあったはずです。参照されている記事の党員などはそのパターンではないでしょうか。

小党派ではありますが、ドイツ国内でも、ナチスを擁護するドイツ社会主義帝国党(1952年解散)、その後継たるドイツ国家民主党は未だ少なからぬ議席をもっています。ナチスの思想はアングラな団体だけでなく、国民に支持された公然の政党にも残っているのです。
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この回答へのお礼

回答有難う御座いました。
なるほど、ヒットラー・ユーゲントの数は物凄いです。今のローマ法王もヒットラー・ユーゲントだっとか…
洗脳教育されたものの影響を払拭するのは難しいですか。

>彼らは思想家ではなく、建前上指揮官の命令どおり動くだけの「軍人」
理解します。日本でも多くの旧軍人が自衛隊で絶対的な地位についたこともありますね。源田実なとなど…

>ナチスの思想はアングラな団体だけでなく、国民に支持された公然の政党にも残っているのです。
一体何がそうさせるのか…。思想は怖いですね。

大変参考になりました。有難う御座いました!

お礼日時:2011/04/21 16:57

進んだもろもろの技術の取得が目的でしょう。



現在のロケット(ミサイル)技術の根底は、ドイツのV2ロケットですから。
アメリカも旧ソ連も、終戦後ドイツのロケット関係の技術者、担当者を奪い合いました。

後、「闇の医療技術」。
ナチスドイツはユダヤ人相手に、非人道的な人体実験を繰り返して行っていました。
まともな国家がやろうものなら、国民から非人道的だとか悪魔の所業だとか散々非難されて、あっという間にそれをやった政権は潰れ、関係者は重罪に問われるようなことです。
その他の国が絶対出来ない、やれない事を、ナチスはやっていたのです。
そして、当然、その実験の時の記録を持っています。
それらは非人道的な行為ですが、純粋な医療技術の資料としては非常に貴重なのです。
それらも、各国は奪い合いました。

口では「人間として許されない行為だ」とか言いながら、ちゃっかりとそれらの資料と引き換えに関係者を免罪にしていました。

この回答への補足

>純粋な医療技術の資料としては非常に貴重
以前にヨーゼフ・メンゲレなどの行った治療は医学的になんら貢献しないものだということ聞いた覚えがあります。これはやっぱり表向きの理由だったのでしょうか?

補足日時:2011/04/18 22:55
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この回答へのお礼

回答有難う御座いました。
やはり技術の吸収だけが目的ですか…

お礼日時:2011/04/21 16:49

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