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日本語や英語のように,複数の音節(やモーラ)からなる単語のアクセント(や強勢)の位置が,音韻的な規則でなく単語によって決まり,その位置が弁別的になっているような言語は他に何があるのでしょうか?

ラテン系言語はアクセントの位置が語尾から何音節目とかで規則的なことが多いのではないかと思います。ドイツ語は外来語の場合,後ろにアクセントが置かれますが,アクセントだけで単語を区別する組はおそらくないだろうと思います。スウェーデン語・ノルウェー語はアクセントで区別する単語の組もあるので上にあてはまるとはいえますが,そういう組は少数のようです。

A 回答 (2件)

スラブ系で、アクセントが来る位置に制限がないものからとりあえず探してみると



ロシア語

замок zámok 城
замок zamók 錠前

секанс sékans 正割・セカント
секанс sekáns トランプなどの並びの一種

признаю priznáju 「私は認める」の完了体
признаю priznajú 同上の不完了体

воды vod´y 「水」の単数生格(属格)
воды vódy 同上の複数主格

ブルガリア語

роден róden 「故郷の」
роден rodén 「生まれで」

セルビア語
アクセントの位置は変わらずともアクセントの種別(4種)の違いが意味の違いになるもの

буди 「…であれ」と「(彼・彼女が)起こす」
дуга 「長い」の女性形と「虹」
слагати 「嘘をつく」と「整える」

探せばまだ他に見つかるでしょう。
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この回答へのお礼

詳しいご回答,どうもありがとうございます。

スラブ系の言語はアクセントが弁別的であるものがいくつもあるのですね。完了体・不完了体など,よく知りませんが文法的に対立するものがアクセントの位置で区別されることがあるというのは面白いと思います。

お礼日時:2011/04/20 23:15

ラテン系でも、アクセントの位置で動詞の時制・人称や法が変わるものはあります。



スペイン語hablar(話す)の場合
hablo(直説法現在1人称単数)(aにアクセント)-habló(直説法点過去3人称単数)(oにアクセント)
hablara(接続法過去ra形1人称単数/3人称単数)(後ろから2番目のaにアクセント)ー hablará(直説法未来3人称単数)(最後のaにアクセント)
hable(接続法現在1人称単数/3人称単数) (aにアクセント)-hablé(直説法点過去1人称単数)(eにアクセント)

これは-arで終わる規則動詞であれば基本的に当てはまるので数としても多いです(動詞では-arで終わるものが一番多く規則動詞も多い)

同じ意味でないものも、上記ほどではないにしてもあります。

c:élebre(有名な)(最初のeにアクセント)- celebre(celebrar(祝う)の接続法現在1人称単数/3人称単数)(真ん中のeにアクセント)- celebré(celebrar(祝う)の直説法現在1人称単数)(最後のeにアクセント)

フランス語はアクセントが最後の音節に固定されますが、イタリア語やスペイン語、ポルトガル語は後ろから2音節目が多いとは言え、最終音節や後ろから3音節目にアクセントが来ることもあるので、このような意味や時制等の弁別は十分起こりえます。
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この回答へのお礼

ラテン系言語でも文法的対立がアクセント位置の違いになる場合があるのですね。大変勉強になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2011/04/22 13:49

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