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公募新人賞について質問させてください。

スポーツ選手が作品の中心になっているだけの話や、練習、試合場面を書かない話ではなく
野沢尚氏の「龍時」のような専門、本格的なスポーツ小説。
調べてみると国内の有名なスポーツ小説は、作家のデビュー作ではない場合がほとんどです。

あさのあつこ氏「バッテリー」
佐藤多佳子氏「一瞬の風になれ」
村上龍氏「悪魔のパス、天使のゴール」
野沢尚氏「龍時」
誉田哲也氏「武士道シックスティーン」

作家としての地位を確立して二作目からでないとスポーツ小説は難しい、新人賞には鬼門ということはあるのでしょうか?
自分は一番にスポーツ小説書きたくて、作家を目指しています。
ですが上のような傾向が強いなら、新人賞は別の作品を書いて、万が一デビューできたら、将来的に温めておいたスポーツ小説を書くという方法も考えます。

あと、さいたま市が自分のような人を対象にした「スポーツ文学賞」を実地していたのを知ったのですが、22年を最後に終了されてしまったようで残念です。

A 回答 (3件)

 スポーツものは連載するには都合がいいのですが、単発ものとしてまとめるのはなかなか大変です。

連載作品なら、練習→競技→勝利(敗北)の繰り返しだけでも充分成立しますが、単発の作品だと、当たり前に進行して終わる作品では物足りない印象になります。つまり、練習して競技して勝った負けたの他に、何か別の要素が必要になってくる、ということです。ミステリーとかサスペンスとかノスタルジックな何かとか。
 また、単発作品の場合、練習や模擬戦、予選など、全ての要素をじっくり書けるほど字数に余裕もないため、どこに字数を使ってどこを省略するかの取捨選択も難しいです。

 本格的なスポーツ小説を書こうとすればするほど、当たり前の事を淡々とこなしていく地道な作品になるのですが、それをやるには膨大な字数が必要です。特に団体競技を題材にした日には、登場人物が多くてさらに字数を圧迫します。新人賞にスポーツものが少ない理由はそういうことでしょう。

 ただ、字数さえもらえればいくらでも濃いのが書けるという描写力と執念を見せつけてやれば、たとえストーリー的にベタで地味で物足りなくて新人賞が獲れなくても編集者の目には留まりますから、やりたいことをやりたいようにやればいいと思います。
 スポーツものが好きならわかると思いますが、全力を出し切らないで新人賞に応募したって、何の意味もないですから。
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この回答へのお礼

ほとんど同意見です。
デビュー作として書くには、無駄な描写、字数をそぎ落とす技術がかなり強いられますね。

お礼日時:2011/06/05 12:19

私はミステリーが好きなのでジャンルが限られますが、私の知る限りで下記の


作品がありました。ちなみに全部私は読んでいます。

江戸川乱歩賞受賞作(公募ですから、いわゆる新人賞という位置づけになります)
・第28回(1982年)岡嶋二人「焦茶色のパステル」
   スポーツかどうか微妙ですが、競馬(競走馬)の話。
・第34回(1988年)坂本光一「白色の残像」・・・高校野球。
・第36回(1990年)鳥羽亮「剣の道殺人事件」・・・当然ですが、剣道の話。
・第49回(2003年)不知火京介「マッチメイク」・・・プロレスの話。

「このミステリーがすごい」大賞受賞作(これも公募です)
・第3回(2004年)水原秀策「サウスポー・キラー」・・・プロ野球の話。

これらはかなり大きな(有名な)賞ですから私でも読んでいましたが、ミステリーという
しばりをなくして、尚且つ小さな賞などの受賞作も探せばまだまだたくさんありそうな気がしますよ。
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この回答へのお礼

江戸川乱歩賞の方はチェックしていませんでした。
回答ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2011/06/05 12:17

調べてみましたが、確かに少ないですね。


スポーツ小説を書かれてる方で新人賞がスポーツ小説なのを確認できたのは
川上健一『跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ』第28回小説現代新人賞(バスケットボール)
須藤靖貴『俺はどしゃぶり』第5回小説新潮長篇新人賞受賞作(アメリカンフットボール)
堂場瞬一『8年』第13回小説すばる新人賞受賞作(大リーグ)
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この回答へのお礼

こちらも参考例ありがとうございます。
まったくないと言うわけではありませんね。ただ難易度は高そうです。

お礼日時:2011/06/05 12:21

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