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3月22日の雨の日に小雨だったので、急用で子供と外出しました。ベビーカーにはカバーをして
出かけました。後になって、東京のあの日の放射能が一日36000ベクレルとなっていて、あまりの数字の多さにびっくりしてしまいました。子供は濡れなかったのですが、濡れたベビーカーやカッパを玄関に入れて干してそのままにしてました。そのままにしていたのでそこから出てた放射線量が気になって、放射線量が知りたいのですが、どなたか計算をご存知ではありませんか?野菜などはベクレルの後にkgがついていて、雨の降下物のベクレルにはまたちがうものがついていて、よくわかりません。ベビーカーのカバーが雨に濡れていた時間は一時間位です。ご存知のかたどうか教えて下さい。よろしくお願いします。

A 回答 (1件)

医者をしています。



ですので放射線の専門家ではありません。

一方で放射線を仕事に使い、また操作を許された国家資格保持者ではあります。
その程度の話としてお聞きください。

まず、本題からお話しすると
1日3600ベクレルは考慮に値しない数字です。
なぜかというと人間の身体にもカリウム40という放射線核種が含まれており
一般の人だと4000ベクレル/秒が平均として体から出ています。

ですので、いまこの瞬間もお母様の体から一秒回に4000回放射線が出ています。

ですので1日3600ベクレルが(逆に少なすぎる気がしますが)
いかに意味のない数字かがわかると思います。
お母様の近くに1秒間いるだけで浴びる放射線量ですから。
もちろん、子供さんからもそれだけ出ています。
(実際は肉魚をあまり摂取しないので2500ベクレルぐらいだと思いますが)

電気の力が働く場を電場、磁石の力が働く場を磁場と言いますが
放射線の力が働く場を放射線場と言います。
人類、また生物は放射線が多数飛び交う放射線場で誕生しました。
ですので太古の昔より多大な放射線を浴びて生きています。

ですので、放射線は身近に常にあり、浴びているものですので
理解して冷静に怖がることが大切です。

冷静に怖がる中で
4つ覚えていただきたいものがあります。

・放射能(ベクレル)
・照射線量
・吸収線量(グレイ)
・線量当量(シーベルト)

放射能はその物質からどれだけ放射線が出ているかを示すものです。

1ベクレルは1秒間に1回放射線がでるという事です。

1000ベクレルだと千回ですね。

ただ、出たと体に届くのは別です。距離があったり遮蔽物があれば届きません。

ですのでベクレルは汚染の程度はわかりますが
被爆量は計算できません。

照射線量はその空間にどれだけの放射線が降ったかの量。

吸収線量は人体が吸収した量です。
医療ではこの吸収線量(グレイ)を使います。
放射線治療のために○○グレイ照射、、みたいな感じです。

放射線がどのように体に吸収されたかまで考慮したのが線量当量(シーベルト)です。

水で考えると10リットルの水を一気にバケツでかけるのと
霧吹きで10時間かけてかけるのでは
濡れ方などが違いますよね。
放射線の吸収量に吸収の仕方まで考慮したのがシーベルトで
被爆、放射線被害の場合はシーベルトで考えます。

グレイとシーベルトは換算式がありますが

ベクレルは放射能の単位であって放射線ではなく
全く別物だと考えていただいて差し支えないです。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
小さな子供がいるので心配でしたが、とても安心しました。
ありがとうございました。

お礼日時:2011/05/05 11:16

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