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魔女狩りについて

魔女狩りはなんであんなに死者が出たんですか?
皆恐怖に飲み込まれて自暴自棄になってしまったんですか?

だれか止めようとした人はいないんですかね?

A 回答 (4件)

 「魔女狩り」と「異端審問」を混同している論調が散見されるが、これは間違いです。

「魔女狩り」の本質は地方自治であって、本質的には異端審問とは全く異なるものであるからです。ただ魔女裁判の形式を異端審問に倣っただけのことです。ローマ・カトリック教会は概ね魔女裁判を主導してはいないし、組織的に関わったわけでもない。個別に魔女裁判に関わった聖職者やローマ教皇の存在は否定できない。しかしほとんどの魔女裁判は、ローマ・カトリックと無関係に行われている。
 魔女狩りはむしろ宗教改革の後に燃え盛っている。ルターは「聖書に帰れ」と叫んだ。大衆はその通りに出エジプト記 22:17 の「魔法使の女は、これを生かしておいてはならない」に帰っただけです。ローマ教皇は魔女狩りを止めることができなかった。なぜならローマ教皇の権威を否定するのがプロテスタントだからです。聖書は魔女狩りの正当性を理論的に裏打ちしてしまった。聖書原理主義者の暴走を誰にも止めることができない。
 魔女狩りの主催者は大衆自身です。中世ヨーロッパにおいて地方の領主権力が低下し、絶対王政による中央集権化もまだ行われていない、民衆による地方自治が行われ、中央権力が介入できない時代と地方に魔女狩りは燃え盛ったということなのです。
 17世紀独立前のアメリカ植民地でセイラムの魔女裁判が行われ、容疑者は順次処刑されていきました。これを中止させたのが州知事です。地方自治の暴走に歯止めをかけることができたのは上位レベルの権力者しか存在しないということです。「誰か」などと漠然としたことをいっても無意味。大衆の暴走を食い止めることができるのは何時の時代であっても権力者意外には存在しない。それが歴史が教えるところです。
 関東大震災の直後の混乱で多くの社会的弱者が自警団の私刑によって命を落とした。裁判も何も無い。問答無用で即時処刑というのだから中世の魔女裁判よりも酷い。これを止めさせたのは誰か。それは大衆ではない。国家権力が介入して止めさせたのだ。
 邪悪な戦後教育は、国家権力暴走神話を強調している。しかし実際のところは暴走するのは常に大衆であり、地方自治体です。国家権力は大衆と地方自治体の暴走に歯止めを掛けるために存在しているのです。それが歴史の教えるところであり、魔女狩りの歴史もまたそうなのである。
 国家権力の中央集権化が遅れた地方で魔女狩りは燃え盛ったのだ。
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魔女とか魔法使いとかはキリスト教以前では一般者の役に立つ役割を演じていました。


キリスト教は勢力増強のため、これらを異端者として迫害し排除しようとしました。
それが魔女狩り。
反抗する者は自分も異端審問の犠牲者になる覚悟が要ったわけでして。
あなたならこの巨大な権勢に、義侠心を持って止めに入られますか?

異端審問の拷問具↓
http://www.meiji.ac.jp/museum/criminal/keiji.html

人間がよくもここまでやるね!!!!
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この回答へのお礼

自分では無理ですね
誰も止められませんね

回答ありがとうございました

お礼日時:2011/06/09 12:02

民衆同士の疑心暗鬼、恐怖心からくる集団ヒステリー、猜疑心などを利用した当時の権力者、教会の能率のいい儲け仕事(当人の財産はみな没収、拷問をしてもその手間賃は親族から巻き上げた)、エリートたちの性倒錯的な密室快楽、大衆の教化を建前とした公開死刑の娯楽などが動機となってていたようです。


ばからしいと思っていた人はいたようですが、自分が標的になることを恐れて黙っていたのでしょう。
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この回答へのお礼

権力者っていつの時代でも強いですね

回答ありがとうございました

お礼日時:2011/06/09 12:03
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この回答へのお礼

参考になりました

回答ありがとうございます

お礼日時:2011/06/09 11:55

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