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宇宙にロケットを飛ばすことによって、
どのような国家メリットが得られるのでしょうか?

たしかにオリンピックでメダルを量産すると国家威信が高まるように、
今回の有人ロケット発射にも同様の効果があるでしょう。

でもさすがにそんなプライドだけのために
多額の国家予算を費やしているとは思えません。

おそらくいろんなデータを収集しているんでしょうけど、
具体的にどのようなメリットがあるのか
多方面から教えていただきたいです。宜しくお願いします。

A 回答 (9件)

ロケットは非常に沢山の部品から出来ているので,


それを作って,打ち上げに成功すると言うことは,
非常に多くの技術を生み,その個別或いは全体噛み合わせの
作動実証をする,と言うことです.

#日本の宇宙科学研究所では,今でもロケット打上を,
 単なる衛星の運搬手段としてではなく,
 「工学実験」と言う位置付けで捉えています.

例えば高温高圧に耐えるガスケットの開発は,いずれ民需に下りて
身近なところでは飛行機や自動車に使われると言うことで,
実際的なメリットを生みます.
そのような沢山の技術革新が,新しいロケット1本開発するときには
必ず発生します.これがすぐに採算性良く商業ベースに乗ることは
まれだと思いますが,いずれは多用されると言う可能性をはらんでいます.
もし商業ベースに乗れば,ロケット1本開発に1000億円かけても,
それ以上の利益を生む可能性があります.
このような,本当に基礎の基礎の基礎研究は,民間では
なかなか出来ないものです.民間はあくまで10年後に
利益を生むことしかやらない,と言う場合が多いからです.
その為の国による先行投資と言う意味合いもあります.

オリンピックだって,ユニフォームに企業名を入れることは,
スポーツの発展と言う意味合い以上に,CMとなり売上に影響を
与えます.

従って,国にしろ民間企業にしろ,お金的なメリットを生むことを
期待しての出費となっていると思います.これはアポロにしてもそうです.
アポロは,月に行くことは表向きの最大の目的ではありましたが,
裏側では上記のような技術,軍事技術もあるでしょう,それを
生むための,まぁいわば内需刺激策,景気対策と言うような面もあったことでしょう.
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ええと,ちょっと気になるご意見がありましたので,


ごめんなさい,再度失礼致します.

宇宙飛行士が打ち上げ前後に精密検査を受けるのは,
当然,彼ら自身が自分の身体が医学・宇宙医学に貢献すると
事前に理解した上でのものです.
また危険だから有色人種を積極的に宇宙に送っている,と
言うこともあり得ないと思います.
政治家などは知りませんが,少なくとも技術者や統括する関係者は,
とても紳士的な方たちだと私は感じています.
自虐的な意地悪を敢えて言えば,環境問題は確かにあちらさん不得意ですが,
彼らの国は大面積の緑を有しています,だから日本は環境保全を訴えると
言う以前に,自国の緑の量に応じた二酸化炭素排出削減を
まず実施すべきではないかとも思いますが,これは敢えての
意見ですので,本気では私は思っていません.
また,宗教的発言は,我々も儒教思想,仏教思想的なことを
用いる場合がありますので,キリスト教的発言はアリだと思います.
宇宙移住・宇宙開発に,汚れた地球から逃げる,と言う
発想は現実にはあり得ません.
これは80年?に放映された「第3の選択」と言う,
イギリスBBC放送のエイプリルフール番組とその出版による
影響が大きいのだと理解しています.
ただ,恒久的に軌道上に人間がいる時代は既に始まっています.
その為に,関係者が,微少重力環境の人体への影響の生データを
取得したいと思っているのは事実です.
それは,人体実験と言えばそれはまさしくそうです,
しかしそれはしっかり考えられた耐放射線被曝,
骨の溶出防止の為の器具等の設備を備えた上でのものです.
白人至上主義の人ならば,白人と有色人種は同一種だと思いたく
ないでしょう,そうすると有色人種で取得したデータを受け入れるでしょうか?
すると白人至上主義と有色人種の人体実験とは,矛盾するものだと私は思います.
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この回答へのお礼

皆様へ

大変丁寧な御回答有り難うございました。
色々な見方があるモノですね。感心しました。

私の独断でポイントを付けさせていただきましたが、
どの御回答も興味深く拝見させていただきました。

人類のために平和に利用されることを願うばかりです。
有り難うございました。

お礼日時:2003/10/22 23:47

1960年代までくらいの米ソの宇宙開発というのは、


国家間の競争であり、資本主義国対社会主義国の
思想対立、競争を具体化したものでした。

 またアメリカにおいては白人主導のキリスト教
社会の成功の証でもありました。アポロ計画では
数々の宗教的表現が使われています。

 アポロ11号月面着陸時の有名な言葉に
「これは人類にとって大きな一歩だ・・・」
というのがありますが、大きな一歩なら
Big stepとかGreat stepでいいはずですが、
アームストロング船長は
Giant leap for mankind.
と言っています。
Giantとは巨人を意味し、キリスト教では
聖人(Saint)の代名詞として有名な表現なのです。
ですからこの意を正確に入れるなら
「これは人類にとって、聖人の跳躍に匹敵する
偉業である」ということになります。

>でもさすがにそんなプライドだけのために
多額の国家予算を費やしているとは思えません。


 そのプライドのためにかつてはお金を使って
いたのです。
 宇宙開発に具体的に大きな見返りがあるなら、
NASAの経費削減など行われてこなかったはず
です。

 NASAの無人探査船計画に貢献した
故カールセーガン博士が、アメリカの
宇宙開発を振り返り、これは米ソ間の
愚かな競争だったと言ったことがあり
ます。

>今回の有人ロケット発射にも同様の効果があるでしょう。

 興味深いことに、有人ロケットの開発と
地球環境問題の対策姿勢に関連性が見られ
ます。

 米ソ中は、世界の国の中でも環境対策に
非常に消極的な国として有名なのです。
世界の工業生産の半分以上が行われている
アメリカと、世界最大の国民、経済成長率
を持つ中国が、環境対策を行わなければ
地球環境の悪化は食い止めることができません。

 現在ヨーロッパや日本が積極的に行って
いる環境対策は、現実的には全く無意味なの
です。

 地球環境が破壊されれば、アメリカも中国
も他人事ではないのになぜ環境対策を
怠るのか?
 それは宇宙移住計画を本気で考えて
いるからです。

 行く予定もないのに、それこそ多額の
国家予算をつぎ込んで、無人探査機を
何台も打ち上げ、火星表面の地図など
作るはずなどないのです。

>おそらくいろんなデータを収集しているんでしょうけど、


 宇宙移住計画で、問題点の1つは、
人間の宇宙での長期滞在からくる
もろもろの悪影響です。
骨がもろくなるとか、脳神経に
影響が出ることがあるなどというのは
有名かと思います。

 スペースシャトルの搭乗員の経験談で、
今だに多く聞かれるのは、シャトル打ち上げ
前後の精密な医療検査の話です。
 また、現実問題として、今だに
白人しか大統領になれないなど、白人
優勢主義が残るアメリカで、1980年以降の
シャトル計画では、有色人種が多く搭乗員
として採用されています。

 これらは、シャトル計画が宇宙長期滞在の
影響に対する人体実験としての意味が
あることを示しています。
 つまり、危険な人体実験に、優秀な
白人を送る必要はないということなのです。

>宇宙にロケットを飛ばすことによって、
どのような国家メリットが得られるのでしょうか?

 地球環境が破壊されても、宇宙へ逃げる手段
を持っていればいいので、面倒な環境対策
など行う必要がなくなり、大胆な工業的
生産活動が可能になります。
 これにより、国が経済的に優位に立てるの
です。
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ロケットを打ち上げる意義としては同システムだとしても、有人、無人で有る程度目的は違うと思います。


1:有人の場合
大目的=国威掲揚
2:無人の場合
目的=先端技術の作動確認実験
では、ないでしょうか。
各評論家が言っているように、無人から有人に仕様変更する場合、数十億円掛かるそうですが、有人にしてそこから得る益はほとんどないそうです。
昔は、コンピュウータ&ロボット技術が未熟で精査な動きが出来ず、無重力空間における実験が難しかったそうですが、今はロボット技術が格段に進歩しており有人の意味を持たないそうです。
現に、医療施術においても遠隔施術が行われておりますおります。
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ロケットというのは、いろいろな技術の集合体ですよね。

ということは、ロケット一機とばすということは個々の技術レベルがかなり高くないと製作できないですよね。

だから、自国の工業・化学・科学水準が高いということの宣伝にはなると思いますよ。

いま、われわれの周りにあるものだって宇宙産業から転用されてきたものはたくさんありますから。
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有人飛行は商業ベース的にはほとんどメリットはありません。


同じ作業でも機械にやらせれば危険もコストも少なくて済みますし、
人間用の機材スペースが有ればもっといろんな装置が積めますし。

日本、欧州などはアメリカ、ロシアの宇宙船に便乗することが出来ますが、中国はできません。
となれば自力でどうにかするしかないというのがひとつ。
あとは有人宇宙船が建造、運用できるという国内外へのアピール。
ってところでしょうか。

すでに有人飛行で国威発揚ができる時代ではないです。
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<先進国としてのイメージUP>


中国と聞くと「Made in chaina」に代表する様に「安かろう、悪かろう」とか「模倣品、コピー品」等の工業イメージや「米ソから比べると遅れた軍事技術」等のイメージがあり、これらのイメージを要約すると「大国だけど先進国と言うイメージが弱い」と思いませんか?

そんなイメージの中で有人ロケットの打ち上げに成功したと言う事は、ハイテク分野でも先進国に引けを取らないレベルにある事を印象付けたと思います。

特に米ソに次いで3番目に有人ロケット打ち上げを成功させた国家と言うのはインパクトあるんじゃないでしょうか?

<軍事的脅威>
先進国に与えたインパクトは、特に「軍事」と言う側面で、脅威を与えたと思います。

大陸間弾道弾や核を持つ中国としては、次に軍事技術として発展させるのは「宇宙空間」と捉えたのでしょう。

これは、アメリカにとっては、宇宙軍事において新たな脅威になる相手が1つ増えたと言う事ですね。

<ロケット推進原理の元祖としてのプライド>
ロケット花火は、中国が元祖ですが、これがロケット推進の原理な訳で、当然の如く発明元のプライドとしては、打ち上げは何としてでも成功させねばならないと言う考えはあると思うんですが。

<自国民に対する国威発揚>
ニュースを見る限りでは、中国国民は意外と醒めていて、自国民に対する国威発揚は、今一つな感じですね。

大体において、今の時代に社会主義国でも、こんな事で国民に国威発揚が出来るのは、中国のお隣の「あの国」位なんじゃないですか?
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答えは簡単です。

宇宙ビジネスですね。
まだまだ有人ロケットのニーズは少ないかと思いますが、
将来にむけた先行投資であるというのが一点。
既存の衛星ビジネスの付加価値をあげるための
技術力アピールであるというのがもう一点でしょうね?

いつまでも欧米よりも安い単価で衛星を打ち上げたくない!
という中国政府の気合が伝わります(笑)
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こんにちは。



宇宙のような無重力状態である場合には、
地球上のような有重力化では生成できない素材が
合成できたりします。

新素材開発の為に、有人のロケットを飛ばすのは有益だと思います。

次に、単純にロケットを作成、飛ばすだけでも、大変な技術力(事前シミュレーション、部品の精度、大気圏突入に対する保護シールドなど)を要求されますので、それによるロケット開発に携わったメーカーの技術力アピールにもなるのかと。

あと、宇宙空間、近傍惑星の環境を調査する というものには「新大陸発見」のような意味合いも含まれているのかも。
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