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ダビンチでもピカソでも、有名な画家が描いた作品は世界中に1枚しかありませんよね?

でも版画の場合なら、たしかに版木は1枚しか存在しなくても、それから刷った版画は何枚も出来ると思います。

という事は、世界的に有名な版画の作品でも、実際には同じものが何枚も何十枚もあるという事になるのでしょうか?

その場合、美術品としての価値は普通の絵画よりもグンと下がるという事になるのでしょうか?

ちょっと気になったので質問してみました。

A 回答 (4件)

版も物質ですので当然刷るに従って消耗します


同じ一定の品質で無尽蔵に刷れるわけでは
ありません
何枚刷るかを限定しているのはそのためです
それ以上刷ると品質が維持できないのです
千枚、万枚単位で刷る場合もありますが
そうなってくると美術品というよりどちらかというと
工業製品の意味合いに近づいてきます
従って他の回答者の方がおっしゃられている通り
枚数が少なく刷られていれば高くなり
枚数が多く刷られていれば安くなります
(作品にもよりますが)

版が消耗してくると細かい表現が出来なくなったり
しますので版に手を加えて改めてもう一度
刷りなおします
そのとき作者自身が手を加えて改めて刷りなおし
した作品であればそれはまた別の価値がつくのですが
(前とは別の作品、というふうになりますから)
作者でない人、あるいは作者の死後に作者でない人が
手を加えて刷りなおししますと
当然作品のオリジナリティーは失われていきますから
刷りなおしすればするほど当然価値は下がります
したがって何回目の刷りなおしかでも価値は
一般的にはちがってきます

何十年、何百年と年月がたつと
ちゃんと保存されている版画もあれば
どこかに行ってしまった版画もあります
一番最初に刷った版画が現存してない場合もあるのです
一般に世の中に出回っていない場合もあります
そんなときにxxxさんの刷り直ししていない一番
最初の刷りの版画が発見されました!となったら
当然その版画にはべらぼうな値が付きます
つまり現在世の中に出回っている枚数にもよるのです

xxxさんの作品と名前は付いてますが
版を刷った人がxxxさんとは限りません
版を彫った人がxxxさんとは限りません
版の原画を書いた人がxxxさんとは限りません
どこかの工程でそれぞれ職人さんが代わりにやっても
xxxさんの作品という名前が付くのです
そうなると作品の品質というよりは
美術史的、文献的価値がちがってきます
また職人さんが歴史的にも有名な人であったり
そうでなかったりした場合によって価値が違ってきます
つまり版画の工程で誰がかかわっているかにもよります

私にわかるのはこれくらいですが
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この回答へのお礼

有難うございました。
美術には全くの素人なのですが、版画の世界も奥が深そうですね。
「〇〇さんの作品」という表現には色々な意味合いがあるとは初めて知りました。
たしかに、原画を描いた人、版木を彫った人、色を付けて刷った人 ・・・ 全て同一人物とは限りませんよね。
私が知っている有名人では日本の棟方志功さんくらいですが、彼の場合は全て自分でやったのでしょうか?
また、一つの作品で何枚くらい刷ったのでしょうか?
ご意見を伺って、ちょっと気になってしまいました。

お礼日時:2011/06/15 10:54

A.No3の者です


お返事ありがとうございます
私は勉強不足で棟方のことはあいにく詳しくありません
残念ながら何枚刷ったかまでは存じません、すみません
ただあなたの再質問の中に日本近代版画史上
極めて重要な点が含まれておりますので
これは一言誤解のないよう回答しなければ
いけないと思ったので返信いたします

(「創作版画」でウィキペディアを検索してね
リンクを貼ろうと思ったけど貼れなかった)

浮世絵は今で言う芸術品としてもともと刷られて
いたわけではありません
どちらかというと工芸品という位置づけでした
だから原画を作る人、版を彫る人、版を刷る人にそれぞれ
職人さんがいて、
それぞれ分業体制で作業し量産されていたのです
ところが日本が開国し、ヨーロッパと直接貿易を始めます
すると大量の浮世絵が日本からヨーロッパに輸出する
茶碗の包み紙にされて輸出されたのです
その茶碗の包み紙をヨーロッパの画家などが
「おお!なんとすばらしい」と評価してはじめて
芸術品になったのです

ところが、当の日本ではあいかわらず版画を彫る人、
版画を刷る人などはもっぱら職人さんの仕事でした
職人ですから他人の絵を彫ったり刷ったりしてました
絵を描く人も自分で彫ったり刷ったりせず職人さんに頼んで
ました
ところが、20世紀初頭ヨーロッパで表現主義や抽象主義
の作家たちなどが、作家自身で版画を彫ったり刷ったりして
芸術作品として発表するようになったのです
日本の当時の若い職人や画家はこの芸術に大きな刺激を
受けました
それで自分の絵を、自分で彫り、自分で刷って
日本の版画を近代芸術に高めようではないか、
という「創作版画運動」が明治40年ごろ始まったのです
そしてこの流れのほぼ中心にいた若い版画家のうちの
一人が、棟方志功であったわけです
その棟方志功の創作版画が戦後になってヨーロッパの
美術展で「おお!なんとすばらしい」と評価され、
棟方は大変有名になりました
この創作版画の流れは実は木版画だけではなく
現代の日本のほとんどの「版画芸術家」までいまだに
脈々と流れている大変強い思想なのです

私に答えられるのはどうやらこれが限界なので
こんな回答でどうかかんべんしてください
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この回答へのお礼

有難うございました。
なるほど、浮世絵は工芸品というスタンスから発展したわけですか。
美術館に並んでいるような一般の絵画と同じようなイメージがあるのですが、系統とすれば少し違うのですね。

版画に限らず美術には全くの素人なのですが、大変勉強させて頂きました。
改めて御礼申し上げます。
有難うございました。

お礼日時:2011/06/16 11:46

 版画やシルクスクリーンは何枚もありますが、作者によってはそこに手を加えていることもあります。

ただし、制作される枚数は作者などによって決まります。そして、規定枚数が出来れば、その版木などに加工をします。一部に穴を開けたり、すり減ったりして、破棄したりと。また、何枚制作中の何枚目といいう番号が書かれています。これの番号などによっても価値が変わることも有ります。

 ただ、偽造ではないので、それなりの価値があります。 よく「○○展」とか百貨店とかビルの一部でしていたりとかしているのを見る事があると思います。実際に入ってみれば価格など分かることもあります。作者によっては50万とかしますよ。もっとする物もあったかな?

 それと気が弱いと、こう言ったところに行くと、長々と話を聞いて、契約という流れになりそうなので要注意ですよ。
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この回答へのお礼

有難うございました。
いわゆるシリアルナンバーのようなものを付けている版画もあるのですね。
その場合は数が限られているわけですから、それなりの価値はありそうですね。

お礼日時:2011/06/15 10:48

量産していればおっしゃる通り、価値は低い。


リトでも一枚しか存在していなかったり、希少価値が高ければ当然値段は高い。

あたりまえっちゃあたりまえ。
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この回答へのお礼

有難うございました。
という事は、どんなに有名な作品でも刷られた版画の数が多ければ、誰も価値は認めないという事になるのでしょうね。

お礼日時:2011/06/15 10:46

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