農村地方に嫁に来た女です。
色々驚くことがあるのですが、性に関してはかなり大らかな印象を持ちました。
夫の言うところでは、昔は夜這いも当たり前にあったところだから、とのこと。
ただし、夫の頃は勿論なかった、親父の頃までじゃないかな、もう少し後までかなぁと言ってます。
(義父は74歳 夫は44歳です)
どうも若い人の自由恋愛だけでなく、既婚者(女性も)あったみたいに聞きます。よくそれでもめなかったなと思うのですが、そんなものだったのでしょうか?
いつ頃まで、ということでは、もしかしてと、夫が言うには、夜鍵をかけて寝るようになった頃からじゃないかと。
なにかご存知の方、教えてください。
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
確証があるわけではありませんが。
システムとしての夜ばいの消滅には、戦後の集団就職ブーム(1950年代~)も原因ではないでしょうか。
集落の独身の若者が大量に都会に流出すれば、独身者向けのシステムも維持しにくくなりますから。
後は、戦時中→戦後の男手不足による女性の社会進出に、さらに戦後の民法改正が追い討ちをかけたとか。
戦前は家長相続の時代ですし、女性は人生の選択肢が少なかったです。
男に頼って子供を作って生活するのが普通の感覚だったと思います。
夜ばいに伴うトラブルについてですが、たまにはあったものの、基本は今で言う「割り切った大人の付き合い」だったのではないでしょうか。
江戸文化考証の故・杉浦日向子さんのエッセイを読むと、昔の人は色=セックスと恋や愛情は必ずしも一緒にはしていなかったようですよ。
この回答への補足
もう一つ思ったのですが、
家父長制がくずれて、民主主義になり、若い人でも自分の考えで行動できるようになったのも大きいのかもしれませんね。
その結果、いい配偶者を得る実例を見れば、誰だって真似しますから。
やはり、戦後の色んな改革、変化で、あっという間に終息した、そんな気がしてきました。
でも、元々、大らかでプライバシーがないところはかなり残っていそうです。
性ってプライバシーの一番のものじゃないですか、それが結婚相手を見つける手順が変わっても簡単に変わらない、そういう気もします。
集団就職で村の若い男女が去っていったということはすごく説得力があります。
明治の初めから政府が禁じていても実際に適齢期の男女がいて、ラブホがなければ、にたりよったりが変わるわけないですものね。
でも、人がいなければどうしようもない、きっとその頃から急速に廃れたのだろうと思いました。
義父の場合、きっと村に残っていたので、まだ細々とあったのかもしれません。
杉浦日向子さんって確か、時代劇の時代考証とかの人ですよね、機会があったら読んでみたいと思います。
ありがとうございました。
No.8
- 回答日時:
読んだ人による記述
昭和26年の事件を書いている。
システム 著者: 千羽一民
P223 地方では戦後も・・・という記述
この回答への補足
どうも、昭和25年~29年もあったみたいで、その頃がそろそろ衰退期だった感じですね。
昭和30年以降はあったかもしれないけど、はっきりしないということのようです。詳しい人や資料はあるかもしれないけど、あたらずとも遠からずの気がします。
義父は昭和30年で16歳の計算になりますから、本当に最後の頃だったようです。
きっと制度としては壊れてしまっても習慣みたいな感じだったのかもしれません。
なんとなく感じがわかってきました。
また、時期に関しても、昭和30年まであったかなかったかという感じかなという気がしてきました。
それと、プライバシーがないということもわかってきました。
ありがとうございました。
No.6
- 回答日時:
夜這いの研究ということでは、赤松啓介さんが有名でしたね。
この人の著者幾つか読みましたが、随分前なので記憶があやふやですが、戦後もあったようです。
古本屋に出した記憶がないので、倉庫のどこかにあるはずですが、簡単に出てこないので、検索すると、、、
ここに記載があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E6%9D%BE% …
図書館などにあるかもしれませんし、最近また文庫で出てるようです。
戦後もあったということが、他の方からも寄せられています。この人の本もそのうち読んでみようと思いました。
ありがとうございました。
No.5
- 回答日時:
日本農村は性に関しては奔放でした。
確かに夜這いといえば、レイプに近いようなイメージかもしれませんが、呼び合いを語源とする説もあるくらいで、恋愛型やら、米3合でOKとかいろいろあったようです。
http://novel18.syosetu.com/n6910m/
この小説に詳しく載っていますよ。一読されてみては?
ありがとうございます。ゆっく読みたいと思いますが、質問の第一は、いつ頃までかということだったのです。
そういうことの具体的なお話が聞けたらというのが、質問の主旨でした。
夜這いそのものについても、もう少し知りたいとは思います。
No.4
- 回答日時:
夜這いと聞くと、ついつい、
男性が力づくで、半強制的に関係を迫る…みたいに想像してしまうので、
「よくそれでもめなかったな」って思われてるのかも知れませんが、
先の回答者さんも書いておられる通り、夜這いの主導権は女性側にあります。
それこそ、戦前までは、未婚の男女がともに道を歩くだけで、街の噂になった時代です。
昼間にカワイイ娘を見かけても、その場で声をかける事なんてできません。
なので、夜にコッソリ告白しに行くと考えてください。
告白なので、女性にその気がなければ「NO」と言えますし、
女性が「NO」なら、男性は、スゴスゴと帰るだけです。
なので、「いつ頃まで」という事では、
男女が、真昼間に、自由に恋愛ができるようになってからって事じゃないですかね?
最初に都会から始まって、農村では最近まで残っていたという事ではないかと…
>男女が、真昼間に、自由に恋愛ができるようになってからって事じゃないですかね?
こういうものの見方も貴重ですね、私からは思いもつかなかったのですが、そうか!昔はそうだったのかと、目から鱗です。
夜這いも、性が乱れてフリーセックスのような印象があったのですが、実はそうでなかったことがなんとなく理解できるようになりました。
今みたいにコソコソしないだけ、真面目だったかもしれませんね、村の人に判っているのだから。
視点を変えたら、こんなにも違うのかと、色々と勉強になりました。
ありがとうございました。
No.3
- 回答日時:
日本の性風俗に関しては、かなりの方が誤解してますが、世界的にみても非常におおらかでした。
いや、今でもキリスト教など戒律の厳しい西洋から見ればものすごくゆるい国のうちのひとつだといえます。夜這いの発生がいつ頃なのかは分かりませんが、日本全国で行われていたことは確かで、特に農村部に多かったようです。
夜這いがなぜ行われてかというと「その集落の平和を保つため」だったといわれています。
昔の日本では、子供から青年期に差し掛かると男性は若衆宿などの組織に入り、荒事(祭りとか隣の集落との争いなど)を担当しました。ちょっとした軍事組織に近いものがあり、日中は大人に混じって仕事を覚え、夜になると地域によりますが若衆宿などで集団生活を行いました。
女性は14歳(数えで15)ぐらいになると、親が意識して外に面した部屋で寝かせるようにし、夜這いを待つようになります。
夜這いと言っても、女性側に主導権があり拒否されることも多かったようです。また、夜這いのときは若衆が集団で女性の家に向かいますので、拒否されて男性が怒っても周りの若衆がなだめて連れて帰ったのです。
その後、めでたく女性が妊娠すれば結婚して男性も若衆宿を出て一家を構えるということになるのが普通でした。女性のほうも同時に何人もの若衆と交渉していることがよくあり、妊娠したときは好きな男性(好きと言っても生活力がある男性を選んだでしょうが)を指名して結婚したようですし、生まれてから明らかに父親の顔ではない(同じ集落なら、誰の子かすぐにわかったでしょう)ことが判明しても、トラブルはほとんどなく、誰の子というより集落という共同体の子供、という扱いだったようです。
ちなみに、親が娘を大切にしすぎて家の奥で寝かせることを「箱入り娘」というのです。普通の説明では絶対に書いていないですけどね・・・
これを見ても分かるように、基本的に結婚は同じ集落の者同士で行うため、集落の田畑が他の集落(もっと悪ければ都会の人間)に相続されることもなく、また長い時間をかけると集落全体がほとんど血縁関係になるために「まあ、まあ」で済む関係になって争いごとがへっていく、という効果もあったのです。
もっとも、そのままでは遺伝的なエラーが出やすくなりますので、隣の集落から嫁にもらったり(大体祭りで出会ったようです)、庄屋、地主ぐらいだと政略結婚のようなつながりもあったようです。
しかし、原則的には集落内の結婚が普通だったのでしょう。
この時代から、血気に走る若者をなだめるために、後家さんとか訳ありの女性が夜這いの相手をしていたこともあったようです。
明治期になっても、夜這いの習慣は続き特に戦争前には、「女も知らないで戦争に行くのはかわいそうだから」と相手をしてくれた女性もいたということを聞いた事があります。
もっとも、結婚した女性で夫が居るのに夜這いの相手をしたりすることは、集落の安定ということを考えればまずなかったでしょうし、あったとしても秘密の関係だったと思います。
夜這いの習慣が廃れたのは、原則的には戦後すぐ、各地に米軍などのGHQがやってくるようになってからでしょう。人里はなれた集落ではまだ風習として残っていたかもしれませんが、テレビなどが発達した1960年代には完全に廃れたと思います。
一番大きな理由は、西洋的な価値観が蔓延し「処女」という言葉が一般に広まったからだと思います。
じゃあ、都会はどうだったのか、というとこれがまた大変です。夜這いの習慣はなかったのですが、連れ込み茶屋という時間貸しのいわばラブホテルもありましたし、縁日や祭りなど男女が出会う場もたくさんありました。また、都会の娘は奉公に出ていることも多く、小遣いで芝居を見たり花見に行ったりと、はっきり行って渋谷に出没するギャルとまったく変わらない生活を送っていたのです。
援助交際など、性の乱れが叫ばれる世の中ですが、少なくとも日本においては、昔から乱れていましたし、今でもそうです。
詳しい説明ありがとうございました。
私も、夜這いと聞いた時には、何やら、性が乱れているような気がしましたが、色々なところを見るうちに、当時の恋愛の形式なのかなという気がしてきました。
よく考えてみれば、当時一人暮らしの若者などいなかったでしょうし、ラブホもない時代、どうして若者が恋愛をできるのかを考えると、そういうルールができるのもおかしくないなです。
それと、意外と昔のほうが性が乱れてない気がしてきました。よく考えてみると、コンドームもない時代です、それなりに真剣でないとできないのではなかったか。DNAがない時代だから子の父は特定できなくても、噂では知れるでしょう。
今の時代のほうが乱れているという気がしてきました。
No.2
- 回答日時:
かの有名な「八つ墓村」のモデルになった実際に起きた事件。
1938年(昭和13年)5月21日に起きた「津山三十人殺し」、通称「津山事件」を起こした犯人の間接的動機は村の習慣「夜這い」にありました。詳しく書くと長くなるので略しますが、戦前には「夜這い」という行為が「農村部」では当たり前の様に行われてきた風習です。本来は未婚女性の部屋にこれまた未婚の男が忍び込みます。勿論女性は気付くと驚きはしますが、気にいった男性なら軽い気持ちでOKを出します。それが複数の男性によって行われ、女性はお気に入りの男性と結婚を選ぶ事ができました。まぁ夜這いは「結婚レース」みたいなもんだったんです。そうゆう意味では性に対しては今よりもかなり大っぴらだったと言えます。その代わり、避妊具なんてしないし、衛生環境も悪いから「梅毒」だとかの性病にかかる人も多かったんです。戦国時代からこうゆう風習があった事は確認されています。昭和に入ると、今度は女性が既婚者だろうが未婚者だろうが関係ないという様な間違った方向へ変わっていきます。既婚女性がお気に入りの男が夜這いしてくると嬉々として受け入れたり、逆に既婚男性が未婚女性の所に夜這いに行ったり。それについては夫婦の間でも暗黙の了解みたいなものがあって、ある意味では今よりもかなり大っぴらというか滅茶苦茶だったんです。それが敗戦を境に段々とそうゆう風習は消えていきます。男性は兵隊に取られる、女性はただただ疲れ果てる。いつからそうゆう風習が無くなったという明確な年代は不明ですが、戦後間もない事である事は確かです。戦後のドサクサに紛れて略奪や泥棒が増えたので戸締りをしっかりとする様になってからですね。
津山事件、検索してみました。かなり詳しく載っているサイトがありました。
おっしゃるように、未婚同士は自由恋愛?お相手探しのようです。既婚者には金品を用意したり、脅迫したりのようでした。完全に自由というのではないこと、当たり前ですが、なんとなく、ホッとしました。今で言う、援助交際?びっくりするような話ではないのかもしれません。今のような職場での上司と部下の不倫のほうが、よほど、という気もします。
>戦後間もない事である事は確かです。戦後のドサクサに紛れて略奪や泥棒が増えたので戸締りをしっかりとする様になってからですね。
なるほど。
ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
10年前に 聞き取りが出来る程度には 実行されていたようです
ありがとうございます。
10年少し前に、高齢の方から聞き取りをしたということですね、実際においくつくらいだったか、昭和何年くらいだったかということはわからないのでしょうか?
どうやら、戦前は確実で、戦後は徐々に廃れたということみたいなのですが、どのあたりが分かれ目だったのかなというのが関心事です。そして、その変化は何だったのかな?
やはり、農村の近代化と関係があるのかしら?とか、そんなことをぼんやり考えてます。
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