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葉の韓国語は、固有語は 잎、漢字の音読みは 엽 だと思っていたのですが、よく似ていますね。잎 自体が固有語でなく、漢字由来の言葉なのでしょうか。こんなに一般的な言葉に固有語が無いのは不思議な気もしますが。

A 回答 (3件)

 似てますよね。


 激音の p と、平音の p は、方言でも入れ替わって使われてることがあるようです。
 でも、中世朝鮮語では 葉 のことを ニプ( ni に、下のパッチムが激音の p )と言っていたようです。1447年の『御天飛ヨン歌』(ヨン の漢字は忘れました)にハングルで、 ニプ と記してあるそうです。
 この『御天飛・・・』はハングルが作られて直後に書かれたもので、ハングルで書かれた初の詩歌らしいです。
 そのため、 葉の中世朝鮮語は ニプ というのが定説になってるそうです。
 でもそのもっと昔に葉を何と言っていたのかは、わかっていません。

 また、現代韓国語では 葉 は ヨプ と読みますが、ヨプと読む読み方がいつ頃固まったのか、わかっていません。昔はヨプと読んでなかったかもしれないのです。
 朝鮮でも漢字の読み方は時代によってある程度変わって来ているらしいです。が、やはりハングルがなかったために、どのように変わって来たのかはわからないらしいです。

 例えば、 高句麗 という昔の国の名前。今の韓国語では コグリョ と読みますが、当時の高句麗人は高句麗を何と読んでいたのか、わかっていないそうです。
 「当時の中国語などを研究して、高句麗 は コグリ と読んでいたのではないか、という研究結果を、明日から開催される高句麗学会で会員の教授が発表する」という記事を数年前に見たことがあります。
 コグリ だったら、日本での呼び方である こうくり と似てます。 コグリョ より、 こうくり の方が昔、高句麗人が読んでいた読み方に近かったりして。
 もしかしたら、 百済(くだら) もそんな感じ?? 現代韓国語では ペクチェ と読みますが。
 百済が最後にみやこを置いた所に、古い地名で クダリ というところがあるそうです。 クダリ文化博物館という博物館もあって、主に百済関連のものを展示してる博物館だそうです。行ってみてないのでよくは知りませんが。もしかしたら、くだら と関係があるのか・・・・、とシロート考えで想像します。
 「夫」「扶」の漢字は、高句麗語では「 pa 」と発音していたというのが今のところ韓国での定説らしいです。 「扶」といえば、 扶余(プヨ)の「扶」です。今、「プヨ(扶余)」「プヨ(扶余)族」「プヨ(扶余)語」と言っていますが、もしかしたら本当は「プヨ族」がいたのでなく、「パヨ族」だったのかもしれません。
 (ちなみに、 奈良(なら) は韓国語の ナラ(国 の意) から来ている、とよく言われますが、実は古代の朝鮮のことばで 国 のことを何と言ったのかはわかっていないそうです。
  中世朝鮮語では ナラ と言っていたらしいことがわかってるそうです。
  が、百済語・新羅語で何と言っていたのかは不明だそうです。
  中世朝鮮語での言い方がわかってるというのは、ハングル登場のお陰でしょうね。もっと早くに固有語が出て来ていたら、いろいろなことがわかっておもしろかったのですが。)

 話がまたそれました。つまり、 葉(ヨプ) の読み方が昔はどうだったのかは今のところ、残念ながらわからないそうなのです。
 ですのでもしかしたら、イプ と ヨプ はずっと昔にいくらかの影響を受けたのかもしれません。もしかしたら受けなくて、現代韓国語で偶然似てるのかもしれません。


 一般的なことばで固有語がないといいますと、 山(やま) を表す韓国語が サン という漢字由来のことばであることが思い出されますね。
 山を表す固有語の ムェ( 「外」と同じ母音) が、 漢字の 山(サン) に押しやられちゃって消えてしまいました。ま、全く消えたわけではなく、辞書の訓読みの表記の所とか、形を変えて メ になって やまびこ(メアリ)、うずら(メチュリ)、いのしし(メッテジ) の語頭にかすかに残ってますが、普通はまず使わないことばになってます。
 サン vs ムェ は有名なので、他の例を。
 百(ひゃく) は今は ペク ですが、百を表す オン(口をすぼめるオに、 n ) という固有語があったのに、ペク に押されて追い出されてしまいました。漢字語、強し!
 数字を固有語で1から数えてて、「・・・・、アフンアホプ、 ペク。」といきなり漢字語が出てきて、どうしていきなり漢字語なの? と思った記憶がありますが、固有語が吹き飛ばされてその場所に漢字語が座っていたのでした。

 東(ひがし)、西(にし)、南(みなみ)、北(きた)も、現在その固有語とされている トンニョク、ソニョク、ナムニョク、プンニョク は、どう見ても漢字由来のことばです。
 元来は、東、西、南、北 を表すことばがあったはずなのに、漢語の圧倒的な影響力で漢字由来のことばに取って代わられてます。
 昔のことばが解明できたら、今は漢字語で使ってることばを固有語に替えて、固有語を復権させて言うことも可能なのですが。固有語は趣(おもむき)があることばが結構あるような気がしてます。
 また話がそれました。以上です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

いつも興味ある話を披露していただきありがとうございます。たしかにこういう問題は、現代の発音だけで考えても意味が無いですね。

お礼日時:2011/06/27 06:33

 訂正します。



・ 3行目
  中世朝鮮語では 葉 のことを  →  中世朝鮮語では 葉(は) のことを

・ 8行目
  葉 の中世朝鮮語は  →  葉(は) の中世朝鮮語は

・ 32~33行目
  固有語  →  固有の文字
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こんばんは。


残念ながら、<잎>は、固有語でござる。
「木の葉」の固有語は、<나뭇잎>ですね。

参考URL
http://blog.naver.com/1119soo?Redirect=Log&logNo …

では。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

確かに参考 URL によれば固有語ですね。

例えば馬の 말 も「固有語」だと思うのですが、これは中国語の 馬(ma) からきていると聞いたことがあります。잎 もそういうたぐいの言葉ではないかと思ったのですが。

ちなみに日本語の ウマ も中国語の 馬(ma) からきているらしいです。

お礼日時:2011/06/26 20:09

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