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「戦争に負けて民主化され、日本は豊かになりました。」という知識を幼いころは持っていました。「あー、昔の人が戦争に負けてよかったな」と。

最近、「戦前も豊かだった」という意見も聞きます。では、世界的に他国と比較して、戦前と戦後どちらが豊かなのでしょうか?
また、日本もしくは、日本人が戦後失ってしまったものはありますか?また、得たものはありますか?

いろんな見方でのご意見下さい。(どんな観点からでも結構です)

A 回答 (7件)

質問の趣旨は、戦前と戦後の日本の豊かさを相対的に比べた場合の話ですね。


この問題に、「豊かさの基準は人それぞれである」とか、あるいは絶対評価で国民の生活水準を比べるのは意味のないことだと思います。

まず、回答者の中で気になったものがあるのでそこから話を・・・。
現在、合衆国では資本の集中が深刻な状態にあり、そのことから経済的な階級社会が発生しています。会社の雇用者と被雇用者の所得の比率を見ると、日本では所得差が約八倍、一方合衆国においては四百倍です。しかも、特に共和党において顕著ですが、社会福祉においても充実度が低く、大多数である低所得層は状況から抜け出しえません。このことは、合衆国の、資本主義の正義であるのだから異論は挟みませんが、世界の覇権と言われる国であっても国民がその恩恵にあずかっていない例はしばしば見受けられます。

さて、話の本題ですが、ます豊かさの基準ですが、、軍備、科学、技術力、生産力、そして世界での政治的発言力といったところをみればそれなりにみえてくるのではないでしょうか。政治体制が民主主義であるか、という項目ははずすべきかと思いますし。

ではこれらの点で戦前の日本を見たとき、まず軍備は世界一級でした。例えば海軍力縮小の際の条約においても、英米についで二位の海軍力の保有が認められており、仏などの白人の国家に対して優越していたことは突記せらるることでしょう。またその裏づけとして科学技術、生産力が必要であり、政治力も大きかったことは自明でしょう。さらにいえば、大恐慌後、ソ連についで産業が復興し、太平洋戦争によって軍事費による国家歳出の増大が起こる前まで、着実に経済成長を遂げていました。

また民主化の話ですが、そもそも議会制民主が民意を反映しているか、とか、衆愚政治への危険性という話を敢えて無視するならば、戦前の日本には英国式の民主主義が根付きつつありました。
よく、議会は天皇への諮問機関に過ぎず、権力が弱かったということを言い出すものがいますが、間違いです。実際には、昭和帝は民主制を旨としていらっしゃったので、その大権をお使いになられたのはただの一度きりでした。そしてその一度と言うのは、1945年8月14日の終戦の御聖断です。

とりあえずですが、以上から、私見では太平洋戦争は起こらないほうが日本のためであったのではないかと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
目からウロコです。
「戦前=悪」と言う人の主張が感情的で、非論理的なものが多いのに対して、すばらしいご意見です。
年齢を重ね、いろいろなことを知っていくほど、幼きころ受けた教育に疑問を感じ始めています。

お礼日時:2003/10/22 22:59

「今日の日本の発展はアメリカに敗戦したからか?」


というのが質問の趣旨のようですので、直接の回答にはならないかも
知れませんが、「戦後日本が経済発展した理由」を私なりに申し上げます。

第二次世界大戦後、ソ連とアメリカの2大国による冷戦の時代が始まりました。

日本国憲法を読めばわかるように、当初、アメリカは日本を、
「(西ドイツのような)共産主義から資本主義を守るの防波堤ではなく、
 軍隊を持たない自給自足の中立な国」に位置付けていました。

しかし、冷戦下において(代理戦争の形態をとって)朝鮮戦争やベトナム戦争が
勃発すると、状況は一変しました。
(この辺は警察予備隊、自衛隊、日米安保条約とかで御存じですよね?)

アメリカは日本に直接的な軍事力の提供を求める訳にもいかず、
逆に「特需」という(はっきり言えば軍需)日本にとって大変有難い
プレゼントをくれ、日本経済は一気に回復しました。

結局、冷戦は朝鮮やベトナムは国土が荒れ果て、ソ連もアメリカも
国力を浪費しただけ、最大の勝利者は誰か?と言えば「日本」である
というのが、通説になりつつあります。

1:日本はソ連が日本に上陸する前に、敗戦を向かえた。
2:一方、朝鮮半島では戦後も、アメリカとソ連が入り交じって混乱していた。

結果的に朝鮮は「とんでもない大貧乏クジ」を引かされ、
日本は「非武装憲法」と相まって「大当り」してしまった訳です。

ベルリンの壁が崩壊した時、日本経済の崩壊も同時に始まったような気がして
なりません。
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この回答へのお礼

大変面白いご意見、ありがとうございます。
確かに冷戦は日本の国益になっていたような気がしますね!

お礼日時:2003/10/21 23:55

教育制度関係に関して


1940年における高等教育進学率は 男女で 3%程度
http://www.keinet.ne.jp/keinet/doc/bn/01family/0 …

1958年前後において
日本  10.9%
西ドイツ 4.5%
フランス 8.6%
米国  33.6%
http://wwwwp.mext.go.jp/jky1964/index-11.html#ss …

ですので、米国を除くと、日本の高等教育進学率が特段低いとは言えないかと考えます。

言い方を変えると、日本の高等教育が、欧州型から米国型に変わったと言えます。

労働時間の問題に関して(財閥)
一九三五年九・六時間 とのこと
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/rn/23/rn1951-0 …
欧米より、30年から50年遅れというところか?
http://www.tabiken.com/history/doc/T/T250R200.HTM

民主化が豊かさを保証する例は見ませんが、豊かさが民主化を促すというのは、一つの仮説としては有力です。

GNPが一人当たり2000ドルを超えたところで民主化が始まるというものです。

参考URL:http://mail.josai.ac.jp/~chou/azia/azia22.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
進学率、労働時間を指標としたご意見、参考になります。労働時間に関しては日本は今も発展途上国ですね!研修医なんかは産業革命時代なみです!

お礼日時:2003/10/21 23:53

#2です。



>アメリカのおかげで発展したのか?それとも敗戦がなくても先進国だったのか?そこが知りたいわけです。

 数値は別として戦争が無ければ日本は発展途上国のままだったでしょう。最悪、共産化していたのではないですか?
 戦後の財閥解体は、米国による日本弱体化政策の一つといわれています。これは正しいのですが、私が聞いた話では少し違っているようなのです。
 何故、財閥が脅威とされていたのかと言いますと、戦前の企業は低賃金で人々を奴隷のようにこき使い、品質は悪かったそうですがとにかく乱造していたそうです。そして、その製品を東南アジアなどに輸出して物量作戦でやられたら、賃金の高い米国企業はとても太刀打ちできない。しかも、日本は労働者の力が弱く、賃上げなどの待遇改善を自力で成し遂げる可能性はゼロ。で、解体に至ったのだそうです。
 共産化した可能性というのは、あのまま限度を超した貧富の格差がついていけば、国民の怒りが爆発して一気に共産主義勢力の拡大まで至ったのではないか、と考えるからです。2・26事件や大物財界人の暗殺などは、財閥に対する憎悪が元ですから。
 戦後日本が発展したのは、教育制度を改革した事と、中国の共産化により中国に流れるべき金が日本に流れ込んだ事、身分制度が廃止されて人々が自由を手に入れたことなど、様々な要因に基づいています。良し悪しは別として、敗戦後の大改革が今日の日本の繁栄の礎となった事は否めない事実と思います。
 戦争が無かったとしても、ある程度まで経済力をつける事なら出来たでしょう。ですが、それはデータ上のものであり、国民一人一人の生活は貧しいままだったのではないでしょうか。また、戦前は野口英世のケースが示すように、実際には家柄による縛りがありましたので、能力さえあればどこまでも出世できる現在のような競争社会並みに個人の能力を引き出す事は無理だったでしょう。国が発展する為には、国民の持つ潜在能力をどこまで引き出せるか、も、重要な鍵の一つですから。と言うわけで、戦前型の社会では発展には限界があり、今ほどの繁栄は手にいれらなかったと思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
常任理事国を発展途上国とするのは…
それはさておき、財閥や身分差別の話が出てきましたが、世界的にみて当時日本はおくれていたのでしょうか?少なからず現在でも欧米にも残っていますが、当時の欧米と日本と比べた度合いはどうなんでしょう?

お礼日時:2003/10/21 23:46

参考URLは個人のHPですので、数値がどこまで正しいか分かりませんが、大体の傾向は当たっているかと。



豊かさの絶対値で申し上げれば、日本だろうと諸外国だろうと、戦後の豊かさが圧倒しています。

民主化云々の話ではなく

1:安い原油がふんだんに供給された
2:パックスアメリカーナに基づく国際貿易体制

この二つが豊かさの源泉です。
最終的に、石油を禁輸される・・・とされて、戦争に突入して、負けたら石油が潤沢に供給されるようになっちゃったという事です。

敗戦によって、社会体制が変わったので、中産階級が増えたのか、あるいは、全体としてのパイ(国民総生産)が増えたために中産階級が増えたのかというのは、ちょっと私には判断つきません。

参考URL:http://www.geocities.co.jp/Technopolis/5215/betw …
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この回答へのお礼

ありがとうございます。つまりは、民主化と豊かさは関係ないということでしょうか?(戦前は民主化されていなかったかどうかはわかりませんが)
このURLを見る限りは、戦前も順当に発展を遂げていたんですね。やはり敗戦がなくても世界上位ランクに日本はいたのでしょうね。(むしろ現実は落ち目ですが…)

お礼日時:2003/10/20 13:05

 豊かだったというのは、個々人の生活の点で言えば100%有り得ないと答えられます。


 現在の日本は中流階級が圧倒的な多数派を占めています。階級構成表を作るとするなら、その多数派の中流階級を上・中・下の三階層に分けて示す事になるでしょう。
 ところが、全然の社会は下層階級が圧倒的な多数派で、(正確な数字は忘れましたが確か)80%くらいだったはずです。中流階級が(同じく)10~15%前後、そして上流階級は微々たるもの。下層階級が上・中・下の三階層に更に分かれて示される有様で、みんながみんな貧しかったのです。
 ある寒村の話ですが、戦前は白いご飯があまり食べられず、稗を食べていたと聞いた事があります。さすがにこれは極端な例でしょうが、実際にそういう人達がいたと言う事実だけは動かせません。
 私見ですが、戦前の社会が良かった、豊かだったといっている人達は、ほとんどが戦前の中流階級の出身者ではないでしょうか。戦前は所得格差も大きく、中流に属した人々は相当良い生活を送っていたわけです。彼らから見れば、良かったのでしょうが、その他の圧倒的多数の貧しい人達からしたらたまったものではありません。
 家柄による差別もありましたし、自由はありませんし、どこが良かったのか私にはさっぱり分かりません。野口英世の話(進学に当たって、貧乏人の子供が学校へ行ってどうなる、みたいな酷い事を言われたらしいです。ちなみに、これは彼に特別の事情があったと言うことではなく、他の地域でも貧乏人の子供が進学すると、どんなに優秀な人であっても嫌な言葉を吐かれたりしたそうです)などを聞くと、本当に嫌だな、と思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
今の日本と、戦前の日本の生活レベルを比べたら、比にならないことは言うまでもありません。それは他の先進国にもいえることでしょう。そうではなくて、「世界的に見た偏差値」のようなものをお聞きしているのですが…

つまりは、アメリカのおかげで発展したのか?それとも敗戦がなくても先進国だったのか?そこが知りたいわけです。

お礼日時:2003/10/20 12:57

こんばんは。



>最近、「戦前も豊かだった」という意見も聞きます。
>では、世界的に他国と比較して、戦前と戦後どちら
>が豊かなのでしょうか?

ここで言う、「豊か」と言う状態は「先進国」と言う表現に置き換えても問題はないですよね?
戦前の日本は、軍事的にも経済的にも「先進国」だったと思います。政治体系的に「先進国」だったかどうかは判断が難しいですが。。。
こういう意味では、「戦前も豊かだった」といえると思います。

そして、戦前と戦後(現在)を比べての話ですが、戦前の「先進国ランキング」と戦後(現在)の「先進国ランキング」を比較することは難しいと思います。恐らく「先進国」と言うものの「基準」などが変わってきていると思われるからです。

また、戦後失ったもの・得たものですが、考えが上手くまとまらないので、まとまりましたら改めて書かさせていただきます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
またの回答をお待ちしております

お礼日時:2003/10/20 12:52

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