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(1)バッフル板のスピーカー・ユニット周辺の強度を増すために、ユニットより少し大きい程度の小バッフル板を追加し、ユニット周辺だけ板が二重になるようにしようかと考えています。強度が増すメリットがある一方、ユニット前面から出た音は小バッフル板の階段状の部分を回折、反射しつつ進むことになり、その点ではディメリットもあるか、と危惧しています。このプラス・マイナスをどのように評価されますか。

(2)バッフル板での音の反射を最小限に留め、音像を小さく絞り込むために、ユニット周辺にフェルト布を貼付しようかと考えています(市販スピーカーにも、ユニット周辺に皮を貼ったり、高密度スポンジを貼ったりしているものがありますよね)。 その効果についてどのように評価されるでしょうか。

A 回答 (7件)

tnbtty様こんにちは。



当方下手の横好き、熱烈な自作スピーカーマニアであります(礼)。お尋ねの件、こちら同様の試行を過去に様々チャレンジ致しましたので、僭越ながらその際における個人的印象を送らせて頂きたく存じます。

(1)サブバッフル使用時において

当方過去に試行の類似のケースにおいては、平面バッフルの全体サイズは1820×910(板厚12mm×二枚重ねの24mm)、サブバッフル寸法は300×300(板厚18mm)、使用ユニットは16~20cmの各フルレンジであります。

tnbtty様、こちらにつきましては、当方の聴感上の判断においては、正直さほどの変化は感じられませんでした。メインのバッフルとサブバッフルには18mmの段差がある状態ですが、こちら周縁を約45度の角度で面取りしたサブバッフルにおいても、特に格段のメリットがあるようには思えませんでした。

これと似たケースと致しまして、バッフル面へのユニットフレーム埋め込み加工(ザグリ)の有無、これが自作スピーカーにおいてはひとつ選択の難しいところではありますが、当方自身はこれら両方比較の結果、その効果は相当に微妙と感じられる次第であります(以前はトリマーでザグリを行っておりましたけれど、最近はそのままフレーム段差がある状態での取付としております)。

tnbtty様のお話しにありますプラスマイナスの天秤を考えますと、回折に関するデメリットよりは、むしろ部分的二枚重ね強化による利点の方が、遥かにそのウエイトが大きいものと推察致します。

またtnbtty様も既にご存じのことと思われますが、一定サイズの平面バッフルにおいては、全体の板厚アップや不規則配置の補強桟適宜追加、そして表面への塗装施工等々が、聴感上の印象をより大きく変化させる手段と思われます。これらの対応おおむねは、間違いなく全般的な質感向上に繋がるものと愚考致します。

 (2)ユニット周辺にフェルト等の使用

tnbtty様、こちらに関しましては、当方も多々メリット大、明らかに効果的と考えております。

キャビネット構造材の鳴きというより、むしろユニットからの様々な反射音、これを実に上手く処理してくれる形と思われます。

単品のユニットにおきましても、例えばドームトゥイーター等においては、ドームの周辺に薄手のウレタンスポンジ等の貼り付けがよく見られます。試しにこれらを除去してみますと、音の質は幾分ピーキーな、濁りを感じる印象であります。

平面バッフルを含む各キャビネット、塗装という物質的に厚みの薄い施工においても全体の音の変化は相当なものですから、まずもってフェルトや皮やスポンジ等々、それなりの反射減衰効果は確実に存在するものと思います。今回のケースにおきましては、サブバッフルサイズにおけるユニット周辺の対策処置、これのみでもかなりの違いが出るのではないでしょうか。

またtnbtty様、この効果を考慮した事例として、下のスピーカーがございます。

http://audio-heritage.jp/DIATONE/professional/2s …
http://audio-heritage.jp/DIATONE/professional/2s …

特に2S-3003、これは以前に当方その音を聴きまして、あまりのリアルなサウンドに思わず半日近くも唸り続けた(苦笑)システムであります。

こちら、トゥイーター周辺からウーファー上部は東レ製の人工セーム皮(エクセーヌという品物だそうです)を反射対策素材として使用。またウーファーフレーム上部にも、トゥイーターへの影響を最小限に抑えるためのゴム系素材を貼り付けてありました。

もちろん高性能のユニットや良質のキャビネット、そして設計や製作技術の高さ全てが相まって、あの高次元の音を実現しているものと思われますが、さらにトドメとしてこれらの反射対策により、確実にもうワンステップの向上を獲得している印象でありました。

tnbtty様、当方的にはまずバッフル全体の塗装がおススメでありますが(施工済みでしたらご容赦のほどを)、しかしながらユニット周辺への反射対策、こちらの方も確実に効果アリと、自信を持って言上仕る次第であります。

以上、乱雑な長文にて誠に失礼致しました(礼)。tnbtty様、これらぜひぜひお試しのほど、当方こころよりお願い申し上げる次第であります。それでは!!
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この回答へのお礼

詳細なご回答有難うございます。小バッフルはもう少し考えてみようと思います(まあ自分でああだこうだと楽しんでいるだけかもしれませんが)。フェルトは是非トライしてみます。対象はシアター・システムのセンター・スピーカーなので、迷光対策も兼ねて、上面と前面のユニット周辺に貼付してみようかと思います。

お礼日時:2011/08/05 18:50

はじめまして。


すでに答えは出揃っていますので、別な観点からのお話をさせていただきます。

バッフルの共振を防ぐ目的ならば、バッフルの裏側に立てリブを補強としてつけると
効果ありです。
また裏蓋とスピーカーユニットの後ろにつっかえ棒を施すと、バッフル板が強固になります。

フェルトはスピーカーと面一になれば効果はありますが、そうでなければ、他の方もおっしゃっている様にスピーカー取り付け面にザグリを入れて面一にしたほうが共鳴対策には有効だと思います。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。こんなに沢山の方々から答えを戴けるなんて想像もしていませんでした。他の皆様にも改めて深謝申し上げます。良いスピーカー・ボックスを製作するよう気合が入ります。

お礼日時:2011/08/06 18:10

(1)について。



すでに様々な回答が付いていますが、(a)その程度のサイズの「2枚重ね」ではほとんど補強の意味がないと思われます。また、(b)筒状の部分が長くなるため、ドライバ背面の空気の動きが阻害され得ます。

(b)をより厳密に言えば、(b1)表側に段差ができた場合、バッフル面での回折・反射の原因になるので、特に波長の短いツイーターでは音質上の影響があり得ます。落とし込み加工(いわゆる「ザグリ」)は、それを防ぐ意味があります。他方、(b2)段差が回折・反射の原因ですから、エンクロージャーの内側でも同様の問題が生じ得ます。ウーファーに関して、取り付け穴の周囲を斜めにカットするのは、それを防ぐ意味があります。

以上の理由から、(あ)バッフルの表側の一部分、特にツイーター付近に「2枚重ね」の部分を作るのは、あまり良くありません(従って、いわゆる「リニアフェイズ」構成にもデメリットがあり得ます。また、バスレフポートをツイーターに近づけるのも、あまり好ましくありません)。(い)裏側を補強する場合、特にウーファー、ミッドレンジに関しては、斜めカットによって回折を防ぐ方がベターです。

なお、金属リングなどで補強する方法は、(う)その金属リングの振動によって余計な音が出るので、必ずしも常にメリットばかりがある訳ではありません。

(2)について。

吸音材を貼れば、もちろん、一定の吸音効果は得られます。上手く使えば、音質をコントロールできます。

しかし、ただ単に貼れば良いというものでもありません。第1に、回折や反射が「独特の音色」の元になっている場合があるので、無闇に吸音するとキャラクタが失われる可能性があります。第2に、吸音材も振動すれば音波を生じ得ます。また、素材、密度、体積などによって吸音特性に差が生じるので、いわゆる「吸音材の音」が付加され得ます。第3に、吸音しすぎるとバッフルステップに影響が出ます。第4に、吸音材は多くの場合「制振材」でもあります。各社がドライバ周辺に貼っているスポンジ等が、(主として)吸音を狙ったものか、制振を狙ったものかは、必ずしも判然としませんし、自作の場合も同様です。
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この回答へのお礼

いろいろな観点からのご回答有難うございます。最終的には自分で試した上で最終判断したいと思います。

お礼日時:2011/08/06 18:14

はじめまして♪



小中学生の頃からスピーカー工作に興味を持ち、今でも趣味の一つにしている者です(^o^)

実際のスピーカーボックス構造やユニットなどの状況によって、メリット/デメリット は違ってくると思います。

私も過去にはメインバッフルと、サブバッフルと言う二重構造は何度か作ってますが、バッフルの補強よりもユニット交換(特に口径が微妙に違う物)を楽に行う為だったり、音響反射となるバッフル面積を減らそうという考えで作っていました。

昔の記事、たしか古書でフォステクスが発行?したマイオリジナルサウンドとか言う中には、ユニット取り付けに裏側に金属製リングで支えた上に、金属棒でリアバッフルに連結(たぶん、金属は真鍮とかだったような、、、記憶がアイマイでごめんなさい。)

大人に成った今の私には、バッフルの補強って、バッフル面全体の振動モードを変化させると言うのが目的に成ると考えてます。
その意味では、ユニット周辺を均等に二重バッフル化するよりは、バッフル板の構造から、縦横斜め等に補強材を裏打ちした方が良いのかなと考えてます。(アバター? 小さい写真の後方に有る2ウエイは其の考えで対策してます。興味が有りましたら補足等からお知らせくだされば、私の取った具体的な方法を御説明させていただきます。)

ユニット周辺に音が反射しにくい対策は、結構効果が大きく、見た目を無視してるPA用の自作スピーカーは、正面バッフルだけじゃなくて、六面、全てに木工用ボンドでカーペットを張ってますよ(笑)

さすがに、自宅で使うスピーカーでは、一度だけ「ユニウェーブ」のコピー自作機(全面フェルト張り)だけで、見た目を優先しちゃってます。
中高域ユニット周辺は大掛かりにしなくても効果が得られ易いので、コルクシートやセーム革などを貼った物がまだ残ってますが、、、

スピーカーユニットをしっかり固定して、出来るだけ正しい振動を得ると考えた場合、「ユニウェーブ」と言うスピーカーの記事を見た時に感動すらしたものです(笑)

振動の原点はドコ??
ユニウェーブでは、単発サイン波を実測上で出来るだけ利用的な波形に近付くようにユニット間の位置関係やネットワーク回路、箱の構造などに踏み込んだ素人(オーディオマニア)の考えでした。
そこに、スピーカーの発音場所を高度な実測から、ボイスコイル付近と言う結論(ユニットにより、構造上のボイスコイルより少し後方と言う測定値も出る場合が有るそうです。)

上記の実験結果から、私も振動の起点は動くボイスコイルで、それを支える動かない部分がマグネットの磁気ギャップ部と考えるように成りました。

この事から、バッフルやフレームを強化する事で、マグネット部が安定化するのは正しい方向と言えますが、根幹としてはマグネット部を重量で支える「ユニウェーブ方式のデットマス」を指示してます。(あくまで、個人のかんがえですよぉ~ん♪)

なにしろ、過去に「江川式」と言われた、小型フルレンジユニット(FE-83)を、マグネット部にエポキシ接着剤でレンガにくっつけたら、それまでとは違った聞こえ方に成った経験が思い出されます。

スピーカーの工作も含めて、オーディオって、まずは試してみて、自分で効果が得られたかどうかで楽しんではいかがでしょうかね? 私はそのような人種ですし、そもそもあまり予算が無いので可能な範囲で試してみるダケですよぉ(爆笑)

先週からスピーカーじゃなくて、日曜のイベントに向けて、ミキサーケースとエフェクターケース、それらを広場に置く為のテーブル等をスピーカーボックスより簡単に考えながら合板や集成材等を木ネジとも高ボンドを使って工作してます、今日の午後7時頃に形になり、下地塗装まで完成、明日はカーペットを張って機器の取り付けで完成予定です。

あ、話が脱線し過ぎましたね。ごめんなさい。

あ、思い出しました、スピーカーバッフルの振動と言う部分では、バッフルにブチルゴムを張りつめたり、其の上に銅板シートを貼ったり、裏面に鉛シートを貼ったりなど、いろんな実験は経験してますが、とにかく何を行っても音は変化します。
ただ、好む音に鳴るかどうか、、、

そんな感じなので、すぐに戻せる、スピーカーの上に重りを乗せる等は簡単で効果が確認し易い部分ですね。

いろいろ試して、音の違いを楽しんでみてください♪
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この回答へのお礼

詳細かつ広範なご回答有難うございます。私も試すのは大好きですので、実験的にやってみたいと思います。補強は十分に行いますし、フェルトを使ってのデッドニングも是非やってみます。

お礼日時:2011/08/05 21:08

(1)この方法ですと強度面で増強は微々たるものです。


   仰せの二枚重ねでは開口部は同じ大きさにしかできず筒状になり
   パイプ共鳴が音に付加されるかもしれません。
   できることなら設計を工夫してバッフルを全面二枚重ねにし
   二枚目の開口部を大きくしてパイプ共鳴を抑止します。
   内部で階段状になるので段差部分にフェルトを張ると効果的です。
   メーカー製SPにも同様な処方があるくらいです。


(2)この手法は仰せのようにメーカー製にも採用されていますので
   一定の効果があります。
   私はコルクをTW周辺に貼ります。
   裏板にも全面貼りにすると余計な音を抑えられます。
   バッフル全面に貼りこむと効果抜群のはずですが
   殺風景なルックスになってしまいますので
   デザイン的な面も含めて適所に貼るとよいですね。



   時間に追われてるので投げやりな文章で申し訳ない。
   
   
   
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この回答へのお礼

申し訳ない、などとんでもない、ご回答有難うございます。18mm厚合板を使用する予定ですので、全面2枚までは不要かな、でもユニット周りだけは2枚にして、小バッフルの良さ(スワンのような)も期待できないかな、と愚考しておりました。フェルトは是非トライしてみます。

お礼日時:2011/08/05 18:46

(1)低音用か中、高音用か判りませんがバッフル前面に取り付けるんでしょうか?出来るならスピーカーは前面取り付けにしてバッフルの裏面を補強したら如何ですか、裏蓋と連結するなり補強の方法は他にも有りますよ。

どうしてもというのであれば階段状の段を滑らかにするといいと思います。
(2)JBLでは高音用SPの周りにスポンジ?が張られているのが有りますね。あれはSPフレームの鳴きを押さえてるんではないでしょうか、TANNOYのコルク張りも似たような効果が有ると聞いたことが有ります。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます。前面取り付けの場合、ラウンド加工は必要だと感じていました。連結等の補強方法は併用する考えです。

お礼日時:2011/08/05 18:42

そのような構図にするよりは、その補強の板は裏側にしたらいかがでしょうか。

強度だけなら表でも裏でも同じですよね。裏面の反射は正面に比べれば無視できるのかなと思うのですが。

吸音材についてですが、私はある有名なスピーカーのユニット周辺に吸音材を張ると良いと言ってその材料をもらったことがあります。

言われるとおりにしてみましたが、残念ながら私には効果のほうは判らなかったですね。

階段状の部分の反射といっても、聴取位置から見ればわずかな段差ですから、部屋の反射の影響に比べて判るほどの違いがあるかも疑問ですね。
オーディオはこういう試行錯誤も趣味のうちですから、いろいろやってみて効果が出ればラッキーということかなと思います。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございます。ご意見を伺った上で、いろいろ試してみたいと思います。

お礼日時:2011/08/05 18:38

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