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こんにちは、初めて質問させていただきます。

今年から大学生になり、レポート論文を書く機会が増えました。
この度日本文学の講義で、日本文学作品(平安時代)から一つ選び論じなさいという課題が出ました。
私が選んだのは「落窪物語」という文学作品なのですが、
論文は今回が初めてなのでどのような観点から論じたらいいのかわかりません。
例えば「継子いじめ譚」に基づいて書かれている作品なので、この観点から論じたいのですが、どうすれば論点を読み手に納得してもらえるのか、うまくまとめられません。
このような観点から考えるといいよ、などアドバイスいただければ幸いです。
宜しくお願い致します。

A 回答 (4件)

 先ずは国文学資料館のデータベースをあたってみては如何ですか?。


レポート作成の際には「視点」と「視角」が重要であることは既にお判りと存じます。論文ではありません。質問者様に課されているのはあくまでもレポートです。
 『落窪物語』は確かにシンデレラストーリーに酷似していますが、それが他の作品には見られない独特のモノかどうか、例えば12世紀鎌倉時代に成立されたとされる『住吉物語』も同系の継子いじめ譚として知られています。では落窪が住吉に与えた影響や可能性があるのか、なども先述の資料群および研究史から手繰ることも可能でしょう。また落窪物語自体の伝本や写本を含む成立事情などに関しても諸説があるはずですから、それを整理していく中で問題を見つける可能性もあります。
 先ずは研究史の整理、ここから着手してみることをお奨めします。「継子いじめ譚」といっても高校を卒業したての学部一年生に民話の持つ民俗学的分類なぞ理解できるはずがありません。もしそれでもこの視点からアプローチしたいというのであれば、柳田国男や折口信夫といった民俗学の先人の論考、平安時代の女性を取り巻く社会的環境を扱う女性史研究の論文を読まれることをお薦めします。
 僕は歴史学の領域で大学教育に携わる者の一人ですが、僕らの商売の一つに「高校を卒業したての学生の鼻っ柱をへし折る」ことも含まれます。それは全員を対象とするのではなく、高校レベルの知識がそのまま大学で通用すると勘違いしている学生が対象です。高校までは一つの問題に対して一つの答しかないように仕込まれていますが、大学以降の世界では共通して言えることですが、学問の世界でも企業でも必ずしも答は一つではありません。
 問題の立て方、アプローチの仕方によって導かれる答も異なりうる、そしてなぜ異なるのかを検証することも必要です。
 肩から力を抜き、自らがまだスタート地点にすら立っていないことを知る事、そして研究室の活用法について勉強してみて下さい。
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この回答へのお礼

お目を通して下さりありがとうございました。なるほど、国文学資料館のデータベースですね。レポートは引用もかかせないので、紹介して下さった資料や論考を参考に自分なりに問題をたてて考察していこうと思います。このたびは貴重な回答ありがとうございました。 回答はまだ募集しております、宜しくお願い致します。

お礼日時:2011/09/02 12:40

 夜分に失礼致します。

ANo.1です。丁寧なコメントありがとうございます。さて先日の私のコメントが何か誤解を生じさせてしまったかのような印象をうけましたので、今回は先日敢えて書かなかった「論点の整理」として具体的な取っ掛かりを幾つか提示させていただきます。
 (1)「鉢かつぎ姫」の物語との類似性
ご存知かと思いますが、鉢かつぎ姫の話は室町時代に成立したとされる「御伽草子」に所収の作品です。こうした民話に「落窪」が何らかの形で継承されている可能性。 その背景として、日本最古の説話集として知られる『日本霊異記』および『三宝絵詞』に所収の説話群が一つのモデルとして『今昔物語集』『宇治拾遺物語』『十訓抄』に手を替え品を替える形で伝承されている類例がある。
 またヨーロッパに見られるアンデルセンの『醜いアヒルの子』を抽象化すると同様の物語になるが、こうした点を児童文学や心理学の世界ではどの様な現象として扱っているか(発達心理学的視点)。
 (2)「落窪」を一つのターニングポイントとして見られる特筆すべき現象。
具体的にはストーリーとしての「継子いじめ」は男子が主人公の場合「貴種流離譚」の形で綴られているが「落窪」を境として女性が主人公になるのはなぜか(この辺は『日本昔話事典』弘文堂刊などに整理されています)。
 他の方々が適切なアドバイスをされていますように、「気に入られる答案作製」が目的ではなく、大学生活最大のエポックである卒論作製に向けてのトレーニングが始まったと理解して、論文を作成する時のテーマ設定やら視角の整理、史料蒐集の方法、研究史の整理等の準備の仕方を先ずは勉強することが大切です、安易に答を求める姿勢は厳に慎まねばなりません。
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この回答へのお礼

お忙しい中、補足の回答感謝致します。
類似作品に、鉢かつぎ姫というものがあるのですね。
参考にさせていただきます!
オリジナルティという面では、日本作品のみの比較ではなく、回答者様がおっしゃるようにヨーロッパのアンデルセンからの引用というのも、とても興味が持てました。
このたびはご丁寧に回答していただきありがとうございました。
今後の論文制作にも生かしていきたいです。

お礼日時:2011/09/09 00:01

知り合いの文学教員から聞いた話によりますと、文学に関する優れた論文・レポートは、たとえアカデミックな学術論文であっても、立派な読書感想文以上のものではないとのことでした。



その意味では、まず質問者さんが「落窪物語」の原文をお読みになって、どこが何故に面白かったか、どういう点に興味・関心を抱いたか、どんな疑問や謎に取り憑かれたかについて最初に明示する必要があると思います。
その後、自分の抱いた疑問や謎を解明していく過程や方法を具体的に書いていけば、先生も感心しながら読んでくれるはずですし、高く評価してくれると思いますよ。
大切なのは、自分が調べたり、考えたりした結果明らかになったこと(答え)を書くのではなく、あくまでも調べたり、考えたりしたこと(答えを導くまでの過程)を中心にして書くことです。

知り合いの教員に言わせると、学生が自分の取り上げたテーマなり、課題なりに心底興味・関心を持って書いてくれれば、それで十分面白いのだが、逆に「何を書いたら、どう書いたら合格点をもらえるか?」という本音がミエミエで書かれているレポートを読まされていると腹が立つ、徒労感を覚えるということでした。

そうそう、立派な読書感想文というのは、自分の思ったこと・感じたことは一つ以上、しかも2、3行以上書く必要はない、あとは「なぜそう思ったか?、そう感じたか?」と考え、その原因・理由をできるだけ詳しく書いたものだとも言っておりました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですね。自分がこの作品を読んで、どこを論点にしたいか、一番疑問に思う部分はどこなのかということを明確にして論文制作をする必要がありますよね。私もただ難しい言葉を並べたような論文を読むのは正直疲れます。興味をもって、楽しんで制作していこうと思ました。

お礼日時:2011/09/08 23:51

すでに大変勉強になるご回答をなされた方がいるのですが、大昔の優等生の立場からアドバイスさせていただきます。


まず、インパクトあるレポートを書くには、オリジナリティが大切です。
継子いじめ譚はとても有名なストーリーの型なので、誰かとカブっているかもしれません。
しかしそう深くも悩まず、「ここに気がついたのは自分だけだ!」「この切り口は自分だけのものだ!」という自信をもてるものがいいかと思います。
私なら、「継子いじめ譚について論じよ」と言われたら、近年の虐待死を引き合いに出すと思います。
悲しいかな、人間は1000年経っても変わらないのですね…。
しかし、継子いじめ譚は最後に継子が勝利する。
立場が変わるというのは、落窪物語よりもっと古くから語られるストーリーです(海彦山彦、大国主命とその兄弟など)。
もう少し荻窪物語に近い時代の有名な継子いじめ譚の例として、源氏物語の紫式部も挙げられますね。
最後に―「論点を読み手に納得して」もらいたいと書かれていますが、ということはすでに結論・論文の着地点=いいたいことを決めているということですよね。
ならあとは資料を集めるだけ!
がんばって!
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この回答へのお礼

確かにこの論題はほかの方とかぶっている場合が考えられますよね。
近代の社会問題を引用するというのは、とても興味がありました。
重いテーマではありますが、虐待問題をたどっていくと継子いじめ譚に繋がるものがあると思います。
オリジナルティをだせるよう、資料集め頑張りたいと思います。
回答ありがとうございました!

お礼日時:2011/09/08 23:56

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