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TVでは障害者のための学級や施設を拒否して障害児を普通学級に通わせたり、在宅で面倒見るケースを美談として扱いがちですが、職員から見てこの『美談』をどう思いますか?

適切な教育を受けられず社会に適応できなくなったり、介護の負担や他害行動の被害などで身内やクラスメイト、近隣住民が障害者にネガティブなイメージを持つようになったりと、洒落にならない問題もあると思うのですが…。

A 回答 (2件)

肢体不自由児用の高等部のみ在籍した事のある車椅子暦30年ちょっとの者です。



『美談』はマスコミの幻想だと思います。
毎年8月に某テレビでやってる『頑張ってる(可哀相な)障害者』を演出するのと一緒です。

少なくても私の周りでは『美談』なんかではありません。
私が高等部の2年位の時に、小学部から中学部に上がる子で、通常学校に進学を希望して
新聞やらテレビやらの報道に取り上げられた子がいましたけど、
学校内では美談の美文字もありませんでした。
なにせ障害児といえども人の子なので、そりゃ~もう嫉妬やら羨望やら渦巻いて、
普通校を選択した子もその親も、周りの子やその親やそれらに対処しなきゃいけない先生も
みんな大変でした。
結局、その希望した子は通常学校には入れず、養護学校で中学部に進学しましたが、
その子と同級生だった友達に聞いていた話では、その一騒動の後の小学部・中学部は
かなり殺伐としていたらしいです。


そもそも、昔の人たちの考え方として『障害者=可哀そうな人』というのが大勢を占めています。
今もそんな大人に出会います。(今は段々減ってきていますが。)
私なんて見た目で障害があるのが判るので、
よく子供の頃は『可哀相ね。何をしてそうなったの?事故か何か?』と良く声を掛けられました。
まだ子供だったので素直に『生まれつきです。』って答えましたが、
必ずと言っていいほど、『可哀相!!頑張ってね!!』なんて言われました。
(というか、今でもたまに声を掛けられたり、そう言われたりします。)
本人的には障害を持っているのが普通の状態なので、『可哀相って何が?』って聞きたくなります(笑)

質問者さんの周りの人たちもそんな考えだったのではないでしょうか?
『可哀相』っていう感情が前面に出てしまうから、健常の子に『助けてあげなさい。』とか、
『遊んであげなさい。』って子供に言い付けてしまうから、健常の子が不利を被るんだと思います。
実際私も子供時代にそう言いつけられた子供と無理やり遊ばされたこと
(こちらはその言いつけを守らせてあげる為に『せっかく言ってくれたのだから』と・・・)がありますが、
『何で自分ばかりが!!』って感じで、かなりの確率で恨み言を言われたり、
無視されたり、苛められたりして、こっちが頼んだわけでも無いのにそんな事をされていたので、
子供ながらにしんどかった事が多々ありました。

今もそういう事が往々にしてあると思います。
そして、その健常の子が怒りの矛先を障害児に向けてしまう現状もあると思います。
もし、そういう構図なのであれば、今の大人の考え方(『可哀相』と思う感情)を
変えてもらうしか方法は無いと思います。


早く、お互いに嫌な思いしなくても済む社会になってほしいですね。。。。
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この回答へのお礼

>『可哀相』っていう感情が前面に出てしまうから
確かにそうですね。
障害者がらみのトラブルの背景にはこういった一方的な憐れみがあると思います。
弱者という属性が様々なひずみを生んでしまうのは不幸なことですね。

嫌な思いをせずに済むには、嫌な思いをしたということを堂々と言えるようにならないと難しいでしょう。
嫌な思いをしたという事実をまず受け入れてもらわねばなりませんから。

辛い体験やメディアでは表に出てこない話を聞かせていただきありがとうございました。

お礼日時:2011/11/02 21:48

 以前,知的障害者の入所施設に勤務しておりました。


 
 障害のある子を普通学級に入れるというのは,親のエゴであり,その子にとって良いのかどうか疑問があります。
 こと,知的障害や視覚障害のある児童は,支援学校へ行った方が,専門性の高い教職員によって,将来を(親が亡くなった後までも)見据えた教育や訓練を受けられます。
 普通学級に通って卒業したけれど,就職先がないというのが現実です。
 支援学校に通っていれば,卒業後のことを考えた教育や訓練が実施され,一般企業や中小企業,個人商店,授産施設など,働ける場所を見つけてくれます。(教職員側は頭を下げ倒す大変な業務ですけどね。)

 障害のある子の将来をどうするかという視点が必要だと思います。

 さて,反対に,障害のある子を一般社会に受け入れてもらうという活動もしております。

 これは,障害のある子のためというより,健常児の情操教育や社会にはいろんな人がいるということを理解せしめ,優しい児童を育てるという視点に立っています。
 もちろん,保護者は地域の方々への働き掛けや啓蒙を省くことはできません。そうすることによって,質問者がおっしゃるネガティブなイメージや洒落にならない問題は回避できるのです。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
ただ、気になるのですが…。
> 障害のある子を普通学級に入れるというのは,親のエゴであり(略
職員としてもそう思うのに、なぜああいった『美談』が野放しになっているのでしょう?
TVでは色々な情報が流されていますが、間違いだったり重大なリスクをスルーした構成だった場合、後に謝罪や訂正をしたり、専門家が突っ込みを入れています。
しかし、障害者がらみの『美談』でそういった話は聞いたことがありません。
『美談』を鵜呑みにした視聴者がどんな暴挙に出るかを考えたら、突っ込みがなされないというのは非常に危険だと思うのですが。


>障害のある子を一般社会に受け入れてもらうという活動
これですが、No! と言う人が悪者扱いされないよう配慮はなされているでしょうか?
障害者がらみの『美談』では、受け入れを拒否する学校の先生や協力を断る一般人、迷惑だという訴えを取り下げない人を心ない人として扱いがちです。
ある番組では、障害児の度を越したワガママに愛想つかしたクラスメイトが「ついていけない!」と言い放ち離れていく場面をイジメと表現していました。


そして私自身、子供時代に知的障害児との友達づきあいを強要されたことがあります。

ゲームやプラモデルなどの貸し出しを拒む。(壊されてしまうし、壊さない扱い方を理解させられない。説明を理解できない苛立ちから癇癪を起していた)
友人との先約を優先。
一緒に食事した時、その子の食べ方があまりにも汚かったため思わずえずいてしまった。

これらを全てイジメ、当てつけと解釈され激しく責められました。

昨今のメディアでの障害者の扱いを見ると、私のような、いや、もっと辛い思いをした人が差別という批判を恐れ沈黙を強いられているのではと危惧してしまいます。

補足日時:2011/10/29 21:18
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