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大変無知でお恥ずかしい限りですが、
カダフィ大佐の悪いところを教えてください。

独裁で攻撃的な面はわかるのですが、調べてみてもいまいちピンときません。

世界情勢を揺るがしていたのはわかるのですが
ニュースをみても流れがつかめないので分かりづらいです。

おバカにでもわかりやすく教えてください。

A 回答 (9件)

40年以上独裁していたので古い話もありますが・・・



1.言論の自由、報道の自由、政治思想の自由を抑圧した事。
 リビアのテレビ局では反政府的な報道内容は許されません。当然、新聞も同様で、それどころかカダフィ大佐以外の個人名は載せてはならない決まりでした。国民も当然、政府に批判的な事は言えませんし、言ったのがばれれば政治犯収容所に送られ処刑されます。
 ちなみに今年の2月に始まったリビアの革命も、始まりは弁護士が不当に拘留され、それに抗議するデモが発端になったものです。そして、その弁護士がどうして拘留されたかというと、1996年に政治犯収容所で処刑された人達の遺体の返還を求める行動をしていたからです。
 政治犯収容所で処刑された人数は5万人とも6万人とも言われていますが、はっきりした人数はまだ判明していません。
処刑された人の遺体が家族に返還される事もありませんでした。
 過去にはテレビ局で反政府活動をして逮捕した者達の自白を放送していた事もあります。その人達の顔は傷だらけで拷問した事がわかりますが、これは一種の見せしめでしょう。


2.教育についての問題。
 リビアの学校ではカダフィ大佐の著書「緑の書」(自由・資本主義を否定しカダフィ大佐独自の社会制度理論などが語られている革命思想の本)を読む事が義務付けられ、教育内容にも制限があり自由な教育が行われませんでした。フランス語などは学校で教える事が禁止されていました。
 また学校にはカダフィ大佐の肖像画が掲げてあり、その前を生徒達が通る時には肖像画に挨拶しなければなりませんでした。

3.医療制度の問題。
リビアはかつてテロを起こしたり、色々なテロ組織を援助していたので国連の経済制裁にあいました。その制裁はもう解除されましたが、その制裁中、外国からの進んだ医療技術や医師を得られなかったので、医療制度が立ち遅れました。現在は段々と改善されきていますが、それでも国民に充分進んだ医療を提供しているとは言い難い状況です。
石油資源で収入はあり国民一人当たりのGDPはアフリカでもトップクラスですが、それでも乳児死亡率は日本の5倍も高い状況です。

4.経済問題。
リビアでは部族制度がまだ色濃く残っており、カダフィ大佐は自分の出身部族や身内を優遇し、過去に対立した部族を冷遇してきました。その結果、貧富の差がかなり出ています。これは就職などでも作用しています。リビアの失業率は30%という高い水準です。
それに都市ではインフラが完全に整備されているとは言えない状況で、舗装道路も補修はされないし、マンホールの蓋さえない箇所もあるという状況です。
そして、カダフィ大佐の息子達は遊び放題です。外国の有名人歌手を招いての盛大なパーティーを開いたり、外国で婦女暴行事件を起こして揉み消そうとしたり、国内企業を父親の威を借りて恐喝したりと、色々話題になっています。
石油により潤っている筈なのに、それが有効に生かされていないのです。

ここからはかなり昔になりますが・・・

5.隣国に戦争を仕掛けた事。
隣国チャドの内戦に介入しチャドを侵略しようとしました。これは1980年から介入が始まり、1986年にはチャドの首都へ侵攻しようとしましたが、フランスの介入により失敗しました。結局リビアは敗北しました。

6.テロを行ったりテロ組織を支援した事。
アラブ系のテロ組織では・・・
「PSF(大衆闘争戦線)」
「OAAS(武装アラブ闘争組織)」
「ANO(アブ二ダル)」
が、リビア国内に本拠地を設け、カダフィ大佐はそれを支援していました。
本拠地はリビアにはないけれど、カダフィ大佐が資金や武器援助を行ったアラブ系のテロ組織は・・・
「PLF(パレスチナ解放戦線)」
「PFLP(パレスチナ解放大衆戦線)」
「PFLPG(パレスチナ解放大衆戦線総合部隊)」
などがあり、他にもアイルランドの「IRA」、スペインの「バスク祖国と自由」、ポルトガルの「FP25」、フィリピンの「モロ民族解放戦線」、タイの「新パタニ解放戦線」など、西側に敵対すると見れば気前よく援助していました。

リビアが行ったテロでは1988年にロンドンからニューヨークに向かっていたパンナム航空機103便をリビア情報部員が爆破。またその翌年にはコンゴ発パリ行きのフランスUTA航空772便をリビア情報部員が爆破しています。

7.外国で暗殺を敢行した事。
80年代から90年代に、外国にいてリビア政府を批判したリビア人をカダフィ大佐は何人も暗殺しています。
1980年にはイギリスでジャーナリストを暗殺しています。犯人は逮捕されました。
1982年にはアメリカでも暗殺未遂を起こしています。この時は失敗しましたが、リビア国営放送は暗殺しようとした事を認める放送を流しています。
1993年にはエジプトにいたリビア人人権活動家を誘拐し国内に連行し処刑しています。
1995年にもイギリスで反体制活動家を暗殺しています。
この他にも反カダフィの反体制活動家をイタリアやギリシアで暗殺しています。



●言論、報道、政治思想の自由がなく、政府を批判すれば政治犯収容所に送られ処刑される。そして、一部の特権階級ばかりが石油で富んでいる。その不満を和らげるために教育費無料等のばら撒き政策を行っている。しかしそれだけでは国民の不満は解消されなかった・・・それがカダフィ大佐のリビアでした。
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この回答へのお礼

なるほど。とてもわかりやすかったです。ありがとうございました。

カダフィ大佐意外の個人名を載せてはいけないとは驚きです。
記者たちはものすごく困ったでしょうね・・・

カダフィ大佐の子供の婦女暴行事件のことはチラっと知っていました。
権力というのは外国まで及ぶのかと思った記憶があります。

身内の優遇はアフリカでは普通と聞いたことがあります。
カダフィ大佐は規模が違うのでしょうが、村落規模でも行われている所があるそうですね。

権力を振りかざしすぎたということでしょうか。(テロや暗殺は別として)

NATOも関わっての争いになってしまったのはテロや暗殺のためでしょうね。
そもそもカダフィ大佐はなぜテロを行ったのでしょうか?

お礼日時:2011/10/26 15:17

 何でも理由無く反米である事。

これに反対すると虐殺した事。自らは軍隊経験無いのに英雄気取りでいた事( 幹部候補生 )。領主を追放した事。親ソビエト派の中枢だった事。 
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この回答へのお礼

何でも理由なく反米であることと、これに反対すると虐殺したことに関してはどこかの国にも当てはまりそうですね。

やはりソビエト派は喜ばしいことではないんでしょうか?
無知すぎてすいません。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/10/28 10:20

 No.2です。



 カダフィーがどの様に国民を押さえつけてたと有りましたが、ぶっちゃけて言うと秘密警察です。

 オイルマネーと一族(家族単位ではなく部族単位です)の力やスパイ活動の専門家や傭兵などを雇っていたようです。
 また、前回も書きましたが一部の部族や国民からは英雄視されているので(実際にリビアのカダフィ派はまだ戦闘を続けいる訳で)密告者もかなりいたようですね。
 また、石油利権は石油メジャーと言われる欧米の石油会社が独占してる場合が多いいですが、国民に還元(どの程度かは解りかねますが)して、豊かにしたと言う事実も有ります。

 また、メディアもやはり欧米の影響を強く受けているので自分達の国に都合の悪い事はあまり流さないですね。
 他の方が暗殺をしていたと書かれていますが、アメリカは国家の指導者を暗殺したりしてますしね、近年ではCIAがベネズエラの大統領で反米派のウゴ・チャベスを暗殺するべく、ベネズエラ軍を支援して反乱を起させ、実行部隊を投入寸前までいった事が有りますし(寸前で大統領警護隊や民衆などの反撃で反乱は失敗した)キューバに亡命キューバ人の部隊を送り込んでカストロを暗殺しようとした事も有ります(ピッグス湾事件)。

 自由の守護者で世界の警察を自認してる国ですら、この様な行為をしていますしカストロはともかく、ウゴ・チャベスはベネズエラ国民に選ばれた大統領であるのに暗殺しようとしたのですから、ますますどちらが正しいのか分からなくなります。

 独裁=悪とは言えないと有りましたが実際に最悪の独裁者であるヒットラーも未だに英雄視するドイツ人もいるようです、何故かと言うと政治家としては天才的で第一次世界大戦で敗戦し、とんでもない額の賠償金を背負い、国家財政が破綻していたドイツを数年で立て直したという実績が有るからです。
 たしかに独裁は独善的な方向に走りますし、人間は1度手にした権力を放したくないものですが、政治学者に言わせると決断のスピードなど一部は独裁の方が良い物が有るそうです。

 独裁が良いのか、民主主義が良いのか、社会主義や帝政、王政などが良いのか、、、これはまだまだ人類には解決できない問題なのでしょうね。
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この回答へのお礼

繰り返しご回答ありがとうございます。

勝ったほうが善、倒された方が悪という図式になってしまっているような気がします。
それがいいのか悪いのか・・・必ずしも良いとは言えないですよね。

ヒットラーも許されないことをしましたが、カリスマ性や政治能力はズバ抜けていたようですね。
誰よりも賢い人間だったのではないかと思ってしまいます。
不謹慎かもしれませんが、今生きていたら、この時代をどう見てどう行動したか興味があります。

どういった政治スタイルがよいかは、国や地域によって様々でしょうね。
歩んできた歴史が違うのだから当たり前のことだと思います。
それを民主主義であるべきとか、社会主義はダメとか一概には言えないはずなのに、統一しようとすること自体どうなのでしょうね。
社会主義国が民主主義国に、民主主義国が独裁になれとは言いませんが、お互いにお互いの存在を認めてもよいのではと思います。
考え方や価値観による人間関係の問題と同じですね。
宗教もそうですし。

突き詰めれば何が善で何が悪なんてことは言えないような気がしてきます。

お礼日時:2011/10/28 10:13

NO.6です。

ちょっと補足を・・・

カダフィ大佐がテロを行ったのは幾つか理由があります。

アメリカへのテロはパレスチナ問題でアメリカがイスラエルを援助しているからです。
アメリカが武器と資金をイスラエルに援助しパレスチナの同胞が弾圧され殺されていると考えているので、アメリカにテロを行いイスラエルへの援助を打ち切らせパレスチナ問題から手を引かせたいのです。
この理屈はアラブ系のテロ組織の共通する考えで、今年の5月にアメリカ特殊部隊に殺害されたアルカイダのウサマ・ビンラディンも同じ考えでした。
カダフィ大佐は、こうしたパレスチナ問題でアメリカを攻撃しアラブ人同胞を助ける姿勢を見せる事で、国民や他国のアラブ人の支持も取り付けようとしていました。だからテロも行うし、テロ組織も援助していました。
カダフィ大佐は野心家で汎アラブ主義(国家を超えてアラブ人が連帯するという思想)により自分がアラブ人の主導者になろうともしていました。
そのためにはパレスチナ問題(反イスラエル闘争運動)を利用して、反米闘争の先頭に立ちアラブ人に自分の存在をアピールし、支持を得る事が最も効果的だったのです。
そして、70年代に手始めにエジプト、シリア、リビアでアラブ共和国連邦を構想し、その中で自分が主導権を握ろうとしました。隣国チュニジアともアラブ・イスラム共和国を構成しようともしました。
アラブ諸国の中ではリビアは軍事力、経済力、人口において優位にあるとはいえない国です。だからカダフィ大佐はこうした搦め手でアラブを手に入れようとしました。
しかし、ことは国家間の事であり、リビアではトップであり独裁者のカダフィ大佐も、外国となると簡単には主導権、実権を握る事ができず失敗しています。

フランス航空機の爆破はチャドとの戦争においてフランスが介入しリビアが敗北する事になった事への報復だと言われています。


今回のリビアの紛争にNATOが関わって来た事について、テロや暗殺という要素は低いと思います。

カダフィ大佐はアメリカ、フランス航空機爆破事件の容疑者を国連に引渡しており、航空機爆破事件の遺族への補償金も支払っています。
2003年には国際テロ対策への全面協力を約束し、核開発を含む大量破壊兵器の放棄も約束しました。
そのため、国連の制裁も解除されましたし、アメリカ独自の制裁も解除され、テロ支援国家の指定からも外されました。
そしてアメリカ企業でさえ進出していたのです。

今回のNATOの動きは、人道支援もありますが・・・

1.石油関連の安定。・・・イギリス、フランス、アメリカ等色々な国の企業がカダフィ政権時代に石油の利権を得て開発に当たっていました。しかし、このリビアの騒乱のおかげで石油会社は石油関連施設を放棄して人員を引き上げざるえなくなりました。
さらには石油価格の高騰も起きます。
紛争が長引けば、せっかくリビアに建設した石油関連施設が紛争の余波で破壊されたり損傷を蒙ったりするかもしれません。
石油の生産計画も大幅に遅れますし、当然利益も上がりません。
一日も早く騒乱が静まり石油開発を再開したいのです。

2.欧州に押し寄せる難民問題。
リビアで騒乱が発生してから難民が大量に出ています。
陸伝いの隣国チュニジアに一番難民が流れましたが、海を隔てたイタリアにも大量に難民が流れ込みました。2月中旬の紛争が始まった頃に、既に船などで1万5千人がイタリアに逃げてきています。それはどんどん増加し、イタリア政府はEUに難民の負担を分担するように求めています。難民を受け入れるのは大変な負担ですから。
ちなみにドイツはこの負担を嫌がっています。
一日も早く騒乱が収まり難民がこれ以上来ないように、また国に帰ってくれるようにしたいのです。

3.新冷戦構造下の地政学上の問題。
かつて米ソの冷戦時代、リビアはソ連側にあり西側諸国と敵対していました。しかし、ソ連が倒れ、もはや西側諸国の優位が揺ぎ無いと見ると、対立関係から融和政策に転換しました。
しかし、ここ数年、旧ソ連のロシアが大国としてまた復活してきており、西側諸国との対立から新冷戦の始まりとも言われるようになりました。
カダフィ大佐はこのロシアに接近し大量の武器の購入を始めます。リビアがロシアと組めば西側諸国はロシアとの対立において南に敵を置く事になり、決して歓迎できる事態ではありません。
カダフィ大佐が倒れ西側諸国に近い政府ができれば安泰です。


つまり、今回のNATOの動きは石油関連の安定と、難民問題の解決、新冷戦構造下での地政学上の問題点の解決を意図したものと見るべきだと思います。

なお、NATOがリビアに介入し、なぜシリアに介入しないのか・・・リビアの場合は国連安保理で決定されたからです。しかし、シリアの場合はシリア政府を非難する議決さえ国連安保理で通りませんでした。中国とロシアが反対票を投じたからです。
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この回答へのお礼

世界の問題は繋がっているのですね。
全部が影響し合っているのに、個々の問題として捉えることが多い気がしますね。
だから「他の国のこと。関係ない」意識が強まってしまうのかもしれません。

確かにリビアにしてもアメリカにしてもビンラディン氏にしても、テロや攻撃は許されることではないですが、彼らの根底に流れるのはなんなんだろうかと考えてしまいます。
国のためなのか、世界のためなのか、個人(もしくは一部の人間)のためなのか・・・
わりと性善説を信じている甘っちょろい私です。

石油にしても、どこの国が利権を持とうが石油が有限なのは変わらない事実で、目先の収入より未来にむかって何かできないものかと思ってしまいます。相互に足りない部分を補い合うことはできないものかと。(そんな簡単なことではないんでしょうが・・・)

難民も、地球の範囲は限られていて、たとえが非常に悪いですが、それは部屋のものをあっちからこっちに移したような状態になってしまうように思います。(本当にたとえが悪くて失礼にあたるかもしれませんが)場所を変えてもそこが混雑するのと似ているような・・・もちろん移動するなと言っているわけではないです。移動移動のたらいまわしではなく、整理して部屋を綺麗にできないものかと。(物扱いして大変申し訳ないのですが、うまいたとえが思いつきません。すいません。)
でもやっぱり甘っちょろいでしょうね。

ロシアはやはりキーなのですね。ロシアについてもまだまだ知らないことだらけなので調べたいと思います。

丁寧なご回答ありがとうございました。非常にわかりやすかったです。

お礼日時:2011/10/28 10:01

リビアは中東では、相当裕福な国家でした。



北のように、国民を餓死させたりしていません。

強いて言えば、ガス抜きのシステムを創らなかった
ことでしょうか。
国民は、どこかで、定期的にガスを抜いてやらないと
爆発します。
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この回答へのお礼

リビア国家の裕福さは国民にも行き渡っていたのでしょうか?
オイルのある国はすごく裕福なイメージがあります。
日本含めアメリカやイギリス等とは桁違い。
以前テレビで見たのですが
「僕はぜんぜん金持ちじゃない」という青年の年収が3000万以上とか・・・
(テレビなので全員がそうとはわかりませんが)

少なくともリビア国民はカダフィ政権に不満があったということですよね。
具体的に国民に対して何をしたのでしょうか。(何をしなかったのでしょうか?)

お礼日時:2011/10/26 14:55

『 新しい指針


天才政治
 翌日、私が彼に会うと、さらに彼は話し始めました。

〈まず初めに、政治と経済の分野について考えてみましょう。
 人類の進歩を可能にするのは、どんな種類の人間でしょうか。それは天才たちです。ですから、あなたがたは天才たちを再評価して、彼らが地球を指導するのを可能にする必要があります。
 これまで権力を握ってきたのは、他の者より肉体的に力が強い野蛮人、こうした野蛮人をたくさん雇える資産家、希望を振りまいて、民主主義国家の国民の心を巧みに捉える政治家、といった人たちです。そして言うまでもなく、野蛮性を合理化する組織を踏み台にして、自分たちの勝利を勝ち取る軍人たちに、次々と権力を与えてきたのです。
 あなたがたが決して権力を与えてこなかった唯一のタイプの人間こそ、人類を進歩させてきた人たちです。車輪や火薬、内燃機関、原子力などを発明した人たちです。こうした天才による平和のための発明は、彼らより知性の劣る権力者が、しばしば殺人のために利用して恩恵を被ってきました。こういうことを変えなければなりません。

 ――あなたがたの暮らしぶりと労働は、どんなものですか?
 「私たちは事実上、知的な労働しかしません。高度な科学水準のおかげで、すべてロボット任せにできるのです。私たちは欲する時しか働きませんし、それも頭脳労働だけです。芸術家とスポーツマンは肉体・労働・をしますが、それも彼らが自分で選んだからです。
 原子力エネルギーは高度な発展を遂げていて、特に私たちが閉回路で原子を取り扱う方法を発見してからは、ほとんど無尽蔵に利用できるようになっています。それに太陽エネルギーや、他の無数のエネルギー源も利用しています。原子力を利用しているからといって、私たちの原子炉はウラニウムを使用しているわけではなく、もっと単純で危険のない、他の多くの物質を使用しています」〉
・・・・・・
エデンの園
 現在のあなたがたの科学技術を、暴力や軍備、少数者の個人的利益といった誤った目的にではなく、人々の幸福のために使うなら、あなたがたは、すぐに本当の意味でのエデンの園、つまり地上の楽園に住むことができるでしょう。科学技術によって、人類は世界中で飢えの心配から完全に開放されるばかりでなく、働かなくても十分暮らしていけるようになるのです。日々の退屈な仕事は、オートメーション化のおかげで、機械がすべてきちんと片づけてくれます。すでに地球上でも、最新式の設備を誇るいくつかの工場では、ついこの間まで、一台の車をつくるのに数百人を要していたにもかかわらず、今ではコンピュータの監視員がひとりいれば十分なまでに進歩しています。一台のコンピュータが、車を組み立てるためのすべての操作を指令し、管理しているのです。将来、この最後のひとりもいらなくなる日が来るでしょう。これは、労働組合にとってはあまりうれしいことではありません。企業は以前ほど多くの人員を必要とせず、首切りが続出するでしょうから。
 しかし、これがそもそもおかしいのです。何百人分もの仕事をこなせるような素晴らしい機械は、経営者というひとりの人間を富ますためにではなく、その何百人かの生活を支えるために使われるべきなのです。
・・・・・・
科学
 科学は、人類にとって最も重要である。科学者の手でなされたすべての発見には、眼を通しておかねばならない。それらの発見によって、あらゆる問題を解決できるのだ。科学的発見を、利益追求だけを目的とする人々や、ありもしない敵に対して、あてにもならない優越を保持しようとして、ある種の発明をかくしたがる軍人の手に委ねてはならない。科学を自分の宗教とすべきである。創造者エロヒムは、あなたがたを科学的に創造したからである。科学的になることにより、あなたは創造者たちを喜ばせることができる。彼らと同じように行動し、彼らの姿に似せて創られたことを自覚し、自らに授けられた可能性をきわめ尽くそうと望んでいることを、創造者たちに示すことになるからだ。科学は、人類に仕え、人類を解放するために使用されるべきであり、人類を滅ぼし不和にするために使用されてはならない。科学者は、経済的利害に操られていない科学者だけを信頼しなさい。
 スポーツには参加してもよい。スポーツはバランス感覚を養うのに大変良いものである。とくに、自制心を発達させるようなスポーツが適当である。社会は、激しい、それもかなり乱暴なスポーツも公認すべきである。安全弁となるからだ。発達していて暴力の存在しない社会には、暴力の残像を保存するような激しいゲームが必要である。それは若者たちの攻撃的気分を解放し、エネルギーを発散させるのに役に立つ。
・・・・・・
  所得格差の是正から貨幣の廃止へ
 世界中のあらゆる政府が、所得格差を減少させるための計画を立案している。フランスではその差は六倍以内に、またスウェーデンでは、既に格差を四倍以内におさえ、さらに近い将来は所得の最大格差を三倍以内に、つまり最低賃金の三倍以上の所得を得る人を無くす方向で検討している。
そして、この傾向は労働時間の短縮傾向と連動しながら、全地球上で所得格差がO(ゼロ)になる日まで続いていくだろう。所得格差がなくなるとき貨幣はもはや何の役にも立たず、そのとき何の問題もなしに、貨幣を廃止することができるのは明らかである。おそらくその時、もしくはそれより少し以前に、次の根本原理があまねく認められることになるだろう。すなわち「すべての人間は何の代償もなしに、その出生から死亡に至るまで、快適な生活を享受する権利を有する」

  配給経済
 「終身強制労働」の廃止は、配給経済の確立に依存している。この経済システムが貨幣の廃止を可能にするのだ。
 この経済システムは、緒生産単位が、人間がちょうど必要とするものを、多くもなく少なくもなく生産すべきであるという原則から出発している。
 人間が生きていくうえで必要なものがある。衣・食・住がそれである。
 社会はこれら三つの物を、すべての人間に何の代償もなしに供給すべきである。
 国家は廃止されなければならない。実現される必要があるのは、生産手段の国有化ではなくして、世界共有化である。
 もし、その職業、人種、宗教もしくは性別に関係なくすべての人間が、ロボットやコンピューターによる生産で衣食住に必要なすべてのものを供給されるならば、価値あるものはその本来の価値を取り戻し、それに似合うだけの金銭的価値しか持たないものは、価値がなくなるであろう。
 例えば、芸術家はその作品が売れるかどうかを、気にかけることなく絵を描くことができ、そしてその作品を、通人気取りや欲がらみではなく、本当に評価してくれていると思う人たちにのみ、与えることができる。
 ある一つの発明が興味深いとみなされるやいなや、たとえそれが無益なものであっても、その作品は大量に生産され、一つ持ちたいと望むすべての人びとに配給されることになる。
 また、希少品についてはどうだろう。二十一世紀の文明は、人間の天才以外の希少品を知ることはないであろう。キャビア、シャンペン、ダイアモンド、何であれ、これらすべての物は実験室で合成され、好きなだけ生産することが可能になる。ぶどう酒、ダイアモンド、キャビア、肉、香水等々、すべては化学的なものである。つまり、あらゆる化学式は、科学的に再生産され得るのだ。生命そして人間でさえも、その遺伝子コードの中にその個性のすべてを含んでいる、D・N・A の分子に他ならないのである。 ( ラエル著 ) 』

>> 悪いところを教えてください。~ 独裁で攻撃的な面 >

 _ 人類の進歩を可能にするのは、天才たちであり、あなたがたは天才たちを再評価して、彼らが地球を指導するのを可能にする必要があります。_  、このあたりに接触していたのではないでしょうか。 彼も独裁を敷くことなく、世界の平和と調和ある発展のために、世界の政治に積極的に参加するべきだったのではないでしょうか。

  統治形態の変遷小史
 人類が誕生して以来、一体どのように人間は統治されてきたのであろうか。 ~  人類を今も進歩させ、また常に進歩させてきた唯一の人びとに、権力を与える時である。それは、統治している時に、自分たちに何ができるかを示す機会をすべて持っていた、筋骨たくましい乱暴者や有産者、専門知識人、政治家、軍人のいずれでもない。 ~  それは、自分たちに何ができるかを示す機会を全く持つことができずにきた唯一の人びと、すなわち天才たちである! 
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6894259.html
統治形態の発展
統治形態 _  統治の論拠 _  特別な能力
野蛮人  _  力     _  腕力
有産者  _  野蛮人により蓄積された富の相続。これにより、自分達を尊敬させるために、強い人間を雇うことが可能となる。 _  富
有産者  _  知識の用心深い保持。これにより、雇われた強い人間による保護は、ますます強固になる。 _  富
専門知識人_  圧制者である有産者を、打倒した民衆による選出。 _  知識ついで公開可能な富
軍人   _  組織的暴力に奉仕させるための知識の利用。 _  武器の保有及び、秩序が問題になるときは、いつでも若者を召集するための洗脳活動

天才   _  知性    _  良識・想像力・総合力すなわち天才

 天才たちを再評価して、彼らが地球を指導するのを可能にする、その達成なくしては、人類は不幸と障害から逃れるすべはないのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
これはカダフィ大佐の言葉ではないですよね?
言わんとしていることはわかるのですが・・・

お礼日時:2011/10/26 14:51

アフリカの狂犬、と呼ばれて、アメリカでの評判は悪かったようです。

顔も怖いです。しかし、独裁者とは言え、リビア国内では、北朝鮮のように、カダフィ大佐の銅像を立てたりはしていないし、せいぜい、肖像ががあるくらいらしいです。石油で潤っている国だから、国民も、それほど、汲々とはしていなかったのでは。国民を大勢死なせてる金正日の方がよっぽど悪いですよね。自殺大国の日本も、リビアと比べてどうなのでしょうか。
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この回答へのお礼

顔ww確かにほんわかした顔ではないですねww

独裁が絶対悪ではないですよね。その国や地域に合ったやり方があるはずですから。
北朝鮮は・・・閉鎖的すぎて正直よくわかりません。
情報も圧倒的に足りないですし。

というかちょっと気になって調べてみたのですが、北朝鮮って普通に行けるんですね!!
ツアーとかあってちょっとびっくりしましたww

帰ってこれるなら(拉致されないなら)一度行ってみたいものです。

お礼日時:2011/10/26 10:35

 とても難しいかと思います、欧米諸国の中でアメリカ イギリス イタリアなどは特に悪魔の如き存在として扱われてますし、リビア国内で反乱が起こり政権が転覆した様にリビア国民からも良くは思われてなかったのも事実ですが、一部の国民とアラブ アフリカ諸国からは英雄視されています。


 何故かと言うと各国に内政干渉していたアメリカと敵対関係にあり、パンナム機爆破事件を起すなどしているからです。
 行為自体はテロ行為ですがアラブやアフリカ諸国から見ると、アメリカに対する反撃行為と見られ英雄視する人も居るからです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%B3% … ウィキのパンアメリカン航空103便爆破事件のページ

 上にあげたパンナム爆破事件はイラン航空655便撃墜事件の報復であったと言うのが通説でイラン航空撃墜は過失と言われていますが軍事関係に詳しい人のほとんどが民間機と戦闘機(F14と間違えたと言われている)を間違える事は有り得ないと言う人が大半です。
 この様にアメリカにたいして諸国が反論できない中で声をあげて反アメリカ路線を展開したカダフィーを英雄視するのにはやはり植民地時代と言う、アラブ人とアフリカ人の中に根強く残る白人に対する不満と怒りが有るからです。

 今回もEUが主体となりアメリカも加わった爆撃が行われているのは石油利権や過去のテロ行為の為であり人道的な意味からの行為では有りません。(シリアも独裁で今回内乱が起きているが資源が乏しくアメリカ寄りの政権の為、空爆等されていない)
 アフリカ連合や、リビアのリビア国民評議会(革命軍側)の一部からも欧米軍の地上軍派遣に関しては猛反発があり、受け付けなかったのには傀儡政権を作られ過去の植民地時代と同じ様になる事を警戒した為のようです。
 つまり、質問者様が言われている、カダフィ大佐の悪いところに関しては見方によっては悪くもなり良くもなると言う事が有るので、どちらが正しいとは言い切れないです。

 ただ、独裁的で国民を押さえ付けていたという点では悪いのかもしれませんね。
 しかし同じ独裁国家で革命により転覆したエジプトでは倒したはずの独裁者のムバラク時代の方が良かったと言う意見がもう出始めているようです。

 この様にカダフィーの悪い良いは人種や宗教、国家により見方がまったく変わるので、質問者様が言われる悪い所とはっくり区別するのはかなり難しいです。
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この回答へのお礼

カダフィ大佐はどのように国民を抑え付けていたのでしょうか?
アメリカやイギリスなどは自国の脅威になるものや、自国が不利になることに対して
諸悪の根源のような扱いをしすぎる所があると感じずにはいられません。

どちらが正義でどちらが悪ということはないのですが、
我々日本人もアラブ人やムスリムの方(その他もいろいろありますが)に対するイメージが
西側諸国の報道に影響されているのではと思ってしまいます。
あれだけ戦争を仕掛けているのに、アメリカやイギリスの方々を「攻撃的」というイメージでは
絶対みませんもんね。国のイメージとしてはあるのかもしれませんが、国民に対するイメージです。

(なんだかうまくまとめられませんが、わかりますかね?すいません)

そもそも独裁=悪ではない気がするのです。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2011/10/26 10:27

 良いか悪いかは分かりません。



 世界情勢を揺るがしていた、というのも言い過ぎではないでしょうか。
 非人道的行為をしていた、という情報も、ある程度の誇張や発信者の思惑が絡むでしょうから、真偽のほどは分かりません。

 彼は権力を得てからソビエト連邦に協力の立場をとり、西側諸国と対立、数々のテロ行為に加担したとしてアメリカから経済制裁を受け、国内経済が疲弊しました。

 近年はアメリカに譲歩、協調する路線をとって経済制裁も解除されていましたが、長年にわたり富と権力を自分とその一派に集めすぎて、アフリカに吹き荒れた独裁者打倒の雰囲気にあおられた国民の不平不満が爆発、内戦に突入しました。
 
 内戦といえば対等の勝負みたいですが、実際はNATO諸国がカダフィ亡き後の原油利権欲しさに群がっただけです。
 ある程度の軍備はあったようですが、NATO軍の空爆にはかないませんでした。

 ひとついえるのは、いかに独裁者で犯罪者であったとしても彼にも基本的人権があり、裁判も経ずに銃殺されるのはそれに反するということです。

 
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この回答へのお礼

リビア国民は、カダフィ大佐が富と権力をもちすぎたため不満がたまったということなのでしょうか。
職権乱用的な。(多分もっと規模は大きいのだと思いますが)
NATOの連合軍はいつもやっていることが同じな気がします。
いちゃもんつけて石油欲しさに攻撃するという・・・

確かに、裁判にかけるべきですよね。
いきなりの銃殺は復讐を生むだけな気がしますね。

ご回答ありがとうございます。考えさせられることが沢山ありました。

お礼日時:2011/10/26 10:14

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