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いつごろからお札さんにして、各家庭などでお祀りするようになったのか等、
詳しく教えて頂きたいです。

各神社で必ず伊勢の神宮のお札さんが授与されておりますが、
なぜ伊勢のお札さんが中心となって、たくさんお札が頒布されているのか。

等、お札についていろいろ知りたく質問させて頂きました。
回答よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

伊勢の御札と言っても二種類あるのです。


一つは守りとしての札、もう一つはご神札としての札。

家の神棚に祀る札はご神札で、これは御神体に代わるものです。
もう一つが厄除けや守りの為にいただく物で、これは通常「御札」と呼ぶべきものです。
この両者は別物ですが、近年では自前でご神札を頂く方も減ってきてしまいました。
未だにキチンと申し込みをして奉納をしてご神札を分けて頂く地域もありますが、中には神社でまとめて頂き、各世帯に配ってしまう所もあります。こうなるとどちらであるかの区別もつきません。

守りの札としての起源は他の回答にあるように、いわゆる街頭宣伝、無料試供品的なものです。

近年、各神社が伊勢のご神札を配布するのには、神社本庁の存在を無視する事はできないと私は考えています。
明治になる以前は必ずしも神宮大麻をあわせて祀る事はありませんでした。
まず明治になって、国家体制を天皇中心としたときに、その祖霊であるアマテラスをないがしろにする事はできませんでした。そこで神宮を中心とする神社体系を造り神祗庁を作りました。
しかし次第に軍部が台頭し、“国家神道”になるに従ってその中心は伊勢よりも実質靖国が持つようになります。
戦後“国家神道”が解体されて替わって作られたのが神社本庁です。

神社本庁は戦後にできた新しい組合みたいなものですが、明治の神祗庁から“国家神道”の流れを汲む有力者が作ったことから絶大な権力を手に入れました。でも民間の一宗教法人です。神道を代表するのでも何でもありません。(本庁では全国の神社の総意となっていますけど)
でも、神社本庁は伊勢の神宮を本宗としているので、そのために神社本庁が包括する殆どの神社では神宮大麻を配布しているのです。
また神社本庁に包括されない神社でも、神道の中心として天照大神の札を合わせて配布する事があります。アマテラスは大本尊的立場ですから。
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この回答へのお礼

なるほど!
そのような2種類があったのですか!

大変勉強になりました。
回答有難う御座いました。

お礼日時:2011/11/17 06:34

こんにちは。


私は、自称「歴史作家」です。

お札の紀元は、平安時代の「陰陽師」の祈祷ころからと言われています。
もっと以前からあったかも知れませんが、書物などに現れるのは「陰陽師」が最初と考えて良いでしょう。

次に、各家庭でのお札ですが、これは、戦国時代頃までは、地元の「社」(やしろ)のお札をお祀りしたりしていました。

伊勢神宮のお札が流行し始めたのは、意外と新しく江戸時代中期頃です。

伊勢神宮の御師(おんし)と呼ばれる下級の神職が江戸の街へやってきて、「伊勢暦」や「一万度の御祓(おはらい)」という神札(神宮大麻・じんぐうたいま)を各家庭に配って回りました。

これにより、お伊勢さん詣のブームが起き、御師は、その旅行の宿の手配などもしてくれ、お伊勢参りは一生に一度は行ってみたいもの、と言う流行が生まれました。

以来、お伊勢さんのお札は霊験あらたかなお札として、全国に広がりました。
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この回答へのお礼

神宮のお札が流行し始めたのは、結構最近なんですね!
勉強になりました。
回答有難うございました。

お礼日時:2011/11/17 06:36

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