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明治初期に日本が朝鮮と国交を結び、開国させるために、江華島事件を起こしましたが、朝鮮の開国に対して欧米の支持はあったのでしょうか。あったのであれば、その文献や資料を探しています。

従前内治優先のためと考えられている征韓論(遣韓論)を延期したのも、大規模な交戦による欧米の介入を避けたい意図があったためと思います。

アメリカはペリーの遠征記を政府に贈り、艦砲外交を支持したようですが(http://home.att.ne.jp/banana/history/Dai33-Chous …)、その他イギリスなども支持する意向を伝えているのでしょうか。

A 回答 (3件)

 今日ちょこっとだけ図書館に寄れました。



『国際ニュース辞典 外国新聞に見る日本 (1)1852~1873年 』  63,000円
『        〃          (2)1874~1895年 』
『        〃          (3)           』
                    (4)
                    (5)
  編集: 国際ニュース辞典出版委員会
      毎日コミュニケーションズ
  発行所: (株)毎日コミュニケーションズ
  第1刷発行: 1990年11月16日

 という本でした。
 膨大な量の外国紙の記事が載っています。
 各巻の後ろに索引も設けてあります。

 第2巻の目次のところに「日朝修交条規」という項目があるのをちらっと見ました。ですので米仏との関連は第1巻にありそうでした。

 機会がおありになりましたら御参考の資料になさってください。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。図書館などで探してみてみたいと思います。

お礼日時:2011/12/17 07:38

・ 朝鮮開国を望む欧米諸国の気持ちが、それ程強くなかったのが理由の一つにあるのではないかと思われます。


 無かったものを証明する、示すのは難しいものですが。
  以前図書館で、『欧米の新聞に見る近代日本』みたいな本(題名はこんな感じ)があって、名前を見ただけで私でも知ってるような有名な当時の新聞の19世紀末から20世紀初の記事が挿絵入りで載っていました。朝鮮関係について書いた記事もありました。そういう新聞資料には何か載っているかもしれません。

・ また他には次のこともあります。

 フランス艦隊が前述のように江華島を占拠し、フランス人神父殺害犯の処罰と条約締結(外交関係の樹立)を求めます。が、うまく行きませんでした。
 清国駐在米国公使ローが艦隊を率いて朝鮮に行き、米国商船撃沈の損害賠償と条約締結(外国関係の樹立)を求めます。が、うまく行かず、前述のように江華島を占領します。

 交渉で朝鮮側が条約締結要求を拒む根拠として前面に打ち出したのが、朝鮮が清の属国であるという立場(地位)でした。
 宗主国である清の天子、皇帝を差し置いて、その臣下である朝鮮国王が勝手に異国と関係を結ぶことは出来ない、というものです。

 フランスも米国も朝鮮へ軍隊を送り条約締結を要求する前に、朝鮮に関して清国と交渉を行ないました。当時清は既に西洋諸国と条約締結をして(清からすれば、英国などの武力に屈し無理やり条約締結をさせられたのですが)いて、清国には欧米の公使館がありましたので、そのルートを通じて行ないました。
 フランス、米国は、朝鮮の宗主国である清が朝鮮の行なった蛮行の責任を取るべきだと主張します。
 が清は、確かに朝鮮は我が清の属国だが自主の国だとはねつけます。
 清からすれば、フランス人神父を含め8000人のキリスト教徒を処刑したと言われる朝鮮の行為や、商船撃沈の責任をこちらに持って来られては困るということで、「知りませーん。」と言ったようです。

 それではと、フランス、米国が朝鮮と直接交渉すると朝鮮は「清国様をさしおいて、何か判断するなんて恐れ多いことです。」と逃げる。
 宗主国と属国という欧米にはない外交秩序の常識を持ち出して、清と朝鮮が外交に関して責任のなすりつけをし、欧米の要求をのらりくらりとかわしていました。

 一体当事者は誰なのか、誰を相手に交渉すればいいのか、西洋諸国はとまどい、足踏みしてしまいます。
 そしてさらに朝鮮のドンパチ攘夷の勢いにおされて、それ以上事を進める意欲を無くした仏米は朝鮮から兵を引きあげます。
 西洋諸国の朝鮮に対するとまどいがしばらく続きます。
 そこへ日本の雲洋号でしたか?出現し、江華島事件です。

 日本が西洋式近代外交の基本である条約というものを朝鮮に結ばせた、ということの意味は大変に大きいです。当時の西洋諸国も日本による条約締結を画期的なことだと評価したことでしょう。

・ その後、西洋諸国が朝鮮と条約を結ぶのに大きな役割りを果たしたのが実は清国で、直接は李鴻章です。
 李鴻章は部下に『朝鮮策略』という文を書かせ朝鮮の高官に渡します。これは、朝鮮が取るべき外交政策を示した指示書です。はっきり言って宗主国からの命令書です。
 朝鮮は我が清の属国だけど米国などと外交せよ、というのがその内容です。
 これを受けて朝鮮は米国と条約を結ぶほうに方針を転換させます。

 この時期清は、朝鮮の政治に対してさまざま口出ししだして後には軍隊も送りますが、宗主国としての存在感を大きく示します。属国だったベトナムをフランスに取られたり、自身も西洋諸国に食われていましたから、危機感があったと言われています。

・ 日本に朝鮮開国の役割りを期待、はしてなかったと思います。
 日本は西洋式外交たるがどんなものか、初めて接したばかりでまだ西洋外交の常識ってこんなのかな?これもかな?とキョロキョロしてる、外交ヨチヨチ歩きの日本にそういうことを期待した国はなかったでしょう。ヨチヨチ歩きでおしめしたお尻がやたら大きく目立ってかわいいと言うか、微笑ましいというか、そういう段階ですので。視覚的にもシルクハットとか、似合ってませんよね。いかにも「初めてかぶりました。」って感じで。


 上述の西洋新聞の記事を載せた本、今度図書館に行った時に見てみますね。もしお急ぎでなかったら、気長にお待ちいただけたら、何かお耳に入れられる情報を見つけられるかもしれません☆ 記事を書いた記者の名前も載っていて、分厚い大きな本で、辞書のコーナーのところにあったのですがなかなか貴重な資料かと思われます。
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 欧米諸国は日本による江華島事件よりずっと前から、朝鮮に対して開国を求め軍艦及び商船を送っていました。


 ロシア、英国、フランス、米国、(確かオランダも)などですが、朝鮮が攘夷をして朝鮮軍がドンパチぶっ放してそれらを追い払っていました。
 そこで被害を受けたこともありフランスと米国は報復を兼ねて後日、本格的に軍隊を送り攻撃し朝鮮軍と交戦し、江華島なんぞは仏軍にも米軍にもそれぞれ占領されるという目に遭いました。
 仏軍に占領されたのは1866年だったかと思います。ちょっと違うかもしれませんが、6が付くのは確かで、また江華島事件(1875年)より先なのも確かです。
 この時朝鮮は、江華島の王立宝物館のような建物に保管されていた王族の宝物を仏軍の水兵らによって戦利品としてごっそりまるごと取られ、さらにその建物に火をつけられ焼かれてしまいます。今では跡地は、「ここら辺にウェキュージャン閣(王立宝物館)があったらしい。」程度しかわかっておらず、百数十年ずっと放置されぺんぺん草が生えているのみです。(「ウェキュージャン閣」で検索してみてください。)

 朝鮮に対して砲弾外交をやっていたのは日本より欧米諸国のほうが先です。
 ですので日本の明治新政府が朝鮮の開国に成功したのは、欧米としては歓迎すべき出来事だったはずです。
 日本の江華島条約に続け、とばかりに欧米諸国は朝鮮と条約を結び外交関係を成立させます。
 「米朝修交条約」で検索なさってください。
 ほぼ同じ時期に、朝鮮は仏朝修交条約、英朝修交条約、独朝修好条約、などを続けざまに結びます。ロシア、ベルギー、オランダ、トルコなど、14~16カ国の国々とダダダダッと一気に外交関係を結びます。
 ちなみに、この時朝鮮王が王のハンコを押した、各国との条約締結文の本物(原本)が今も韓国にあります。(国立古宮博物館か、国立中央博物館か、そのあたりでした。)
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
フランスが宣教師などキリスト教徒が殺されたことから、アメリカが商船を焼き討ちされたことから軍隊を送っていますが、どちらも程なく撤退し、日本のように条約締結や開国を求めての、砲艦外交とまではいっていないような気がします。(諸外国は朝鮮は清の属国という認識をしていたという方もいますが)

江華島事件発生後、日本側は速やかに事件について、欧米および清に報告をしています。またご回答にもあるように、日朝修好条規締結後、次々と欧米各国とも条約を結んでいます。ちなみに、黒田全権使節が交渉に向かう前に、アメリカ公使からペリー遠征記を渡され、激励されたという話もあるようです。

このように、事後においては欧米諸国が、日本に朝鮮を開国させる役を期待していると受け取れるものがいくつかあります。

しかし事前に、朝鮮開国を望む欧米諸国の気運や、日本側にその役割を期待するような節が今のところ見受けられません。となると、江華島事件は偶発的なものといえるのでしょうか。(日朝の事後処理は、偶発的な事件として処理していますが。)

お礼日時:2011/12/04 10:06

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