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よく「製造リードタイムは○日です」と聞きますが、みなさんどのように測定されているのでしょうか?
そのときの生産ロットや投入工程から後工程にいくにしたがい分割生産されたりしていくことがあるかと思います。代表製品や加重平均など考え方はさまざまかと思いますが、どんな考え方が一般的なのでしょうか?

A 回答 (2件)

リードタイムの種類としては、川上から列挙すれば、



(1)企画リードタイム
(2)設計リードタイム
(3)開発リードタイム
(4)購買リードタイム
(5)外注リードタイム
(6)製造リードタイム
(7)品証リードタイム
(8)物流リードタイム

と区分できます。

そして、(1)~(8)をトータルして、製品リードタイムと呼ぶのが一般的です。
なお、定番受注品の場合は、(1)(2)(3)の代替として、(受注)指図リードタイム、があります。



ご質問は、(6)製造リードタイムですので、それについて回答します。

なお、サイクルタイムという概念、すなわち、
リードタイムが12日で、3ライン稼働していれば、サイクルタイムは、12÷3=4日、ですが、
もちろん本来のリードタイムとは別物です。


>よく「製造リードタイムは○日です」と聞きますが、みなさんどのように測定されているのでしょうか?
>そのときの生産ロットや投入工程から後工程にいくにしたがい分割生産されたりしていくことがあるかと思います。
>代表製品や加重平均など考え方はさまざまかと思いますが、どんな考え方が一般的なのでしょうか?


仰せのように、
代表製品の製造リードタイムを標榜しつつ、
その測定方法は、工程機能分析による、仕様品種別の、加工組立の工程時間累積の加重平均方式、
が、結果的に合理的な測定の考え方です。

中堅中小では、ほぼそれに限定している企業が殆どです。
ただ、代表製品以外の、マイナー品種、少量品種、特注品種については、不明、という意味でもあります。


大企業の場合は、製造リードタイムが不明の製品という事象は許されないので、
マイナー品種、少量品種、特注品種、ほかすべての品種についても、
実績またはシミュレーションによって、全品種について、測定または計算して、把握しています。

もちろん、仕様品種別の、加工組立の工程時間累積の加重平均方式、なのですが、
プロジェクト活動の目的に応じて、
仰せの工程分割生産の概念を除外して、単純総平均方式で算出する場合もあります。
要するに、仮説として全ラインを空けた状態の中で、当該製品のみを製造する場合のリードタイムは何日?という意味です。
ラインの混み具合を除外して、理論上の最短リードタイムのベンチマークとして、あとあと応用して利用します。


ご存知のように、
リードタイムlead timeの語源は、トヨタ自動車での「標準手持ち」の概念の和製英語ですので、
リードタイムそのものの使途は、製造コスト低減、納品スピードアップの解析のための、数値として使われます。


しかるに、受注する営業部門では、冒頭にあげた、(1)~(8)をトータルの、製品リードタイムが、名実ともにポピュラーな用語です。
顧客に対して、「その製品なら、今週中にご注文くださったら、最短7日間、最長9日間、で、納品可能です」という具合に回答するわけです。

そして、受注したら、生産管理部門では、うしろの完成日や納品日を基準とするバックフォワード法で、
何月何日の何時から生産スタートすれば納期に間に合うかを見極めて、生産指示を出す、
一般的には、そういう進捗です。



なお、東北震災での仮設住宅等の生産パニックを教訓とした、複数工場群トータルでのリードタイム、という方式の検討もスタートしています。

本来の製品リードタイムは、製品仕様ごとに分担した当該工場としてのリードタイムなのですが、
生産パニック時は、複数の工場が協力して生産しなければならないゆえ、
複数工場群トータルでのリードタイム、という考え方が必要になってきたからです。

この場合のリードタイム算出は複雑になるので、当面は大企業でも、代表製品に限定すると思います。
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一般的もくそもない。

職場で課題になっている成功に重要なスピードは
なんなのか、ただそれだけだ。
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