映画の吹き替えについて
パイレーツ・オブ・カリビアンを見てて思ったのですが、
撮影時の役者さんはみんな英語で話していると思います。
どうして、日本語に吹き替えた時に、
役者さんの英語の言葉のみが綺麗に消えて日本語の吹き替えの声だけが聞こえるのでしょうか。
海の音もちゃんと残っています。
英語だけ消そうとしても海の音もちょっと消えたりしていないのでしょうか?
とっても疑問です。
回答(2件)
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No.2ベストアンサー20pt
先の回答の通りです。アナログサラウンド当時実務に居た者としてフォロー。
映画のトーキーは、古くから磁気の多チャンネル録音仕上げ工程が開発されて、
(といっても日活ではロッポニカ(Vシネマは東映の始めた呼称)路線まで、
同時のテープ同期録音でなく編集前アフレコだったりしましたが)
あらかじめ音楽=サウンドトラックの劇伴曲から位置や長さを合わせたもの、
効果音=単独の物の音だけでなく、雰囲気音もミキサーの持つライブラリ使用、
生効果=フォーリーと呼ぶ、人の仕草に伴う音を見ながら実演して録るもの、
そしてセリフも、カメラと同時にですが別のテープなどへ、録音するもの。
(カチンコは、これを編集時にカット単位で合わせる為の合図です。
ワイヤレスのピンマイク装着とか、竿=ブームを掲げて向けるガンマイクにて)
また別に、撮影直後にガンマイクを近付け再度演技して録る「オンリー」、
後日録音仕上げを行う、ダビング(音楽のミックスダウンをこう呼ぶ)スタジオ
にて画面を確認して、ほぼ見ながら演じて録る「アフレコ」の3手法で録ります。
ここで解るかと思いますが、同時録音セリフ以外の音素材は重複せず用意できます。
これをダビング前のスタジオ工程で位置合わせし、個々のチャンネルに入れた上で
サラウンド処理の必要な効果音は大きさと共に立体配置したミックスとして、
前中央と後ろと低温専用な、4.1チャンネルから7.2チャンネルなどの一体に。
(これはSEミックスとして、先に有るMEと同時に渡すことが出来ます。)
それに音楽の入り方やセリフと効果と、すべてのバランスを決めて本番録音。
このとき同時で別系統記録か、再度セリフ抜きの本番を行って仕上げたのが
Music+EffectのMEミックスという、セリフなし完成音源です。
もちろん継ぎの、これを受け取って自国版のダビングを行う現地配給部門には、
完成品の音のある動画又はフィルムプリントも渡されますが、
字幕版(桁数制限と読み込みやすさが問題)とは別に、同じ口が動く駒数範囲で
翻訳、映画の原語版が監修した台本で「アテ=演技に当てる=レコ」を行い、
MEミックスを元に再度音のバランスを崩さないよう、ダビングを行います。
アニメーションの場合は原語版であれば、先に俳優が演じた声の駒情報を、
撮影(デジタル原画でも、多重合成ですので有る)工程で追随したり
モーションキャプチャーで口元や同時音声ごと、演技をデータ化しての
3Dモデリングでカットを作れる「ロトスコープ」の録り方もありますが、
多くは監督のコンテ指示が先で、それで動くキャラクターの口にアテレコです。
(もちろん音の編集工程で、一言づつしゃべり初めを合わせる調整してます)
実写俳優の作品と同様、他国語吹き替えの俳優さんはアテレコとなります。
背景の僅かなセリフや言葉にならない声は、場合により原語音声を使用のこともあります。
大規模作品で国ごとにテーマ曲入れ替わりとか有る場合、SEミックスを併用し手直しします。
この回答へのお礼
詳しく教えていただきありがとうございました。
深く理解することができました。
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