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火山の分布と地震の震源の分布とがほぼ重なっているのは何故ですか?




お…お願いします(涙)

A 回答 (2件)

おはようございます。



冬休みの宿題でしょうか?
もしそうなら、あまり直接答えを言わない方が良いと思われるので、
質問とは逆に、地震の分布と火山の分布が異なる場合を中心に述べます。

まず、地震が起こっているのに火山が噴火していない場所。

ひとつは、トランスフォーム断層です。
(アメリカ西海岸のサンアンドレアス断層など)
ここは、2つのプレートがこすれあう境界で、
地球の表層部でこすれあっているだけなので、
その運動は、火山活動の原因であるマグマの発生を引き起こしません。
ですから、プレートがこすれあうことにより地震が起こっても
火山が噴火しないのです。

ふたつめは、大山脈系です。
ここは、2つの大陸性プレートが衝突している境界で、
この場合もマグマが発生しません。
ヒマラヤ山脈(ユーラシアプレートとインドプレート)などが典型例です。
2つのプレートが衝突して地震が起こっても、そのプレートは大陸性で軽いため
地下深部まで沈み込むことができないためです。

次に、火山が噴火しているのに地震が起こらない場所。

これは、厳密には存在しません。
火山活動には、マグマの発生と上昇が不可欠なので、
それに伴って火山性地震が必ず起こるからです。

でも、いわゆるプレート境界ではないのに、
すなわち、プレート運動に伴う巨大地震が起こらないのに、
火山が噴火する場所。
それはホットスポットです。
(ハワイやガラパゴス、イエローストーンなど)
ここは、プレート運動が起こる地球の表層部よりも
もっと深い場所に熱源があり、
そこからマグマのもとになるものが上昇しているためと考えられています。



マグマは、地下深部のどこでも大量にあるのではありません。
マグマが液体なので、もしそれがある深さの所に大量にあれば、
液体は伝わらない地震波のS波が伝わらないはずですが、
そんなことはないからです。
マグマが発生するには、
もう少しで溶融しそうな温度圧力条件になっている上部マントルの物質が、
何かのきっかけで大規模に溶融する必要があるのです。
それは、簡単に言えば、

圧力が大きく低下すること。

温度が大きく上昇すること。

水などの物質の供給により、上部マントルを構成する岩石の融点自身が下がってしまうこと。

などによると考えられています。


参考になりましたでしょうか。
それでは。
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この回答へのお礼

とても詳しく、ありがとうございます。
参考になりました。

お礼日時:2012/01/03 09:00

コリの激しい場所にピップエレキバンを貼っていくのと同じ原理ですね。

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この回答へのお礼

おお!!なるほど!!ありがとうございました♪

お礼日時:2012/01/02 23:03

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