No.2
- 回答日時:
こんばんは!
『断層と活断層』
>断層と活断層の違いがよくわかりませんが、
>火山と活火山の関係のようなものだと思えばよいのでしょうか。
古生物を研究している者です。
フィールド調査時、山中で初めて断層を見つけたとき、
異常に興奮し、その断層の周辺を精査した事を思い出しました。
ご質問者様のお仕事でしょうか?
介護や韓国語の質問をしていらっしゃいますね。
勉強家ですね!
さて、ご質問の回答では、学生さんでは無い様なので
学問的な面を少しだけ加え、簡略に説明を試みます。
『断層』とは、
地殻(地球の表層部を形成する岩石層)内で、
押し合う又は引き合う力(応力)が働いて、
その力に耐え切れなくなり地殻内部が割れ(剪断)て、
割れて両面が接する層面がずれている事。
『活断層』とは、
『新生代第四紀』以降活動している断層の事。
現在目に付くような活動はしていないが、
周辺地殻の圧縮・引っ張りの応力の状況から、
今後も『“活”動が考えられる“断層”』の事です。
なお『新生代第四紀』とは、
地質時代の六千五百万年前から現在までの期間の事。
最後に『お願い』です.
貴重な時間を割いて回答をしています.
この回答でご質問に対する問題が解消できましたら,
速やかにここのルールに従って,
「回答への補足」「回答へのお礼」などと共にポイントを付けて,
次回の質問でも多くの回答をいただけるように
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください.
できれば読後のご意見など感想が欲しいですね.
冗長な回答になりました。
誤字脱字などある場合は、機知にてご判断いただきご笑納ください。
なお、回答後の「お礼」「補足」での質問には、お答えいたしません。
その場合は、再度の新規質問でおねがいします。
回答ありがとうございます。
六千五百万年前とは随分前なのですね。
回答していただいた方に、読みましたと言うメッセージを送るため、回答を読んだ後はなるべく早くお礼を書くようにしています。ただし常にチェックしているわけではないので回答してもらってすぐというわけではありません。
以前、一ヶ月以上たってから良い回答をいただいたことがあるので、あまり早く締め切らないようにしています。締め切るとその後回答ができないというのがここの欠点ですね。
No.3
- 回答日時:
産総研活断層データベースの活断層の解説は次の通りです。
>最近の地質時代に繰り返し活動し,今後も活動する可能性のある断層のこと.
>このデータベースでは,約10万年前以降に繰り返し活動した痕跡のある断層を活断層として扱っている.
>なお,今後の活動について考慮すべき将来の期間の長さに応じて,活断層の定義に用いる過去の期間の長さが異なることがある.
解説にあるように、定義によっては活断層とする過去の期間の長さが異なります。とはいえ一般に古くても第四紀(最近約259万年)に繰り返し活動した痕跡がある断層のことをさします。
活火山が基本的に「最近1万年以内(完新世)に噴火した火山」と定義されているのと、同じような関係と思われたのは正しいです。
参考URL:http://riodb02.ibase.aist.go.jp/activefault/youg …
回答ありがとうございます。
最近テレビなどを見ていて、活断層が地震を引き起こすというような言い方をされていて気になっていたのですが、ニワトリと卵の議論のようなものかもしれませんが、
大地に何らかの力が働いて地震が起こりその結果断層ができる。
つまり断層の無いところで地震が起きて、新しく断層ができる場合もある。
断層ができない地震もある。
当然、新しい断層(活断層)のある地域はこれからも地震が起こる可能性が高い。
ということなら理解できます。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
>大地に何らかの力が働いて地震が起こりその結果断層ができる。
>つまり断層の無いところで地震が起きて、新しく断層ができる場合もある。
>断層ができない地震もある。
>当然、新しい断層(活断層)のある地域はこれからも地震が起こる可能性が高い。
この理解でほぼ正しいです。
地震は基本的に地殻が破壊してずれ動いて起きます。その時のずれの跡が断層(震源断層、地震断層)です。
ただ、「断層ができない」わけではなく、地震が深いところで発生したり、規模が小さかったり、地表の地質が柔らかかったりすると、断層は地表まで現れないと言った方がよいですね。
断層のうち、地殻内の比較的浅いところでできて、地表近くに明瞭な変位が現れたものが地表(地震)断層です。このうち最近くりかえし動いた証拠がある地表断層が活断層になります。
なお、新生代の始まりは約6500万年前ですが、新生代第四紀は最近約259万年の期間です。
No.6
- 回答日時:
『前回答文中の一部訂正について謝罪と説明』
先の回答に対する『回答へのお礼』を読ませていただきました
>回答ありがとうございます。
>六千五百万年前とは随分前なのですね
この数値が誤っていた事実と謝罪をお伝えし
訂正させていただきます
回答の投稿直後に掲載文を読み、その時点で誤りに気付いて
他者の投稿以前に訂正を済ませておかなければと
急遽下記アドレスの
『間違った回答をしてしまいました。どうすれば良いですか?』を通じ
http://faq.okwave.jp/EokpControl?&site=guidePC&t …
サポートに訂正依頼をメールで発信していたのですが
その後連絡が無く11日11時4分にサポートから遅い返答が来ていました
私は投稿後の訂正依頼をサポートに送信していたので
「問題は解決している」と思っていたのですが・・・・
それでも確認もせず記憶に基づく誤回答については
どの様な弁明をしても、その事実は私の重大な失態と反省しています。
その上で投稿時点に戻り説明すると
投稿直後「数値が気になり」蔵書資料の地質年代表を再度確認したところ
1982(昭和57)年当時、古生物学会で使用していた記憶データを
確認もせずそのままに記述している事に気付きました
新生代は、
大きく『第三紀(Tertiary)』と
『第四紀(Quaternary)』に分け
第三紀は6500万年~180万年の期間
第四紀は180万年~1万年前の期間
と定義されていました
なお最新の同情報は、『日本第四紀学会』での
『図1.新しい年代層序単元と地質年代単元 <地質単元>』
アドレスhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/qr/news/tangen.jpgを
ぜひ参照してご理解ください
本来、学問的な発言や発表する場合には
このような専門部会が出す正式な資料で
まず裏付け確認後にするのが当然なのです
その少しの簡単な手間を惜しんだ結果が今回の失敗です。
申し訳なく思います。
さて、この『日本第四紀学会』の最新『地質年代』資料によると
ご理解のように正確には『現在から“258万年”前から以降の期間』が
学問的には『正解』ということになります。
つまり、先の回答で示す数値を記述する際に
下記の二回の誤りが重なり発生していました
(1)第四紀の開始時期であったはずなのに
(2)第三紀の開始時期の6500万年の数値を誤って記述していました
そこで、前回答での投稿文章中での『誤記部分』を
下記のように『訂正』させていただきます
『なお『新生代第四紀』とは、地質時代の“六千五百万”年前から現在までの期間の事』
『六千五百万年前』を『二百五十八(258)万年年前』と訂正させていただきます。
なお、以下の投稿時の[2009(平成21)年9月28日]にも
今回と同じ単純な失敗をしています。繰り返さぬよう心していたのですが・・・
>>『この鳥の名前を教えてください。』No2とNo7が私の回答と謝罪投稿に当たります
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/5322647.html
今夜も研究室の外では真冬の小雪交じりの冷たい風が吹いています。
同じ研究室で単純な失敗を重ね一人恥じ入りながらここまで書き上げました。
再度「同じ様な失敗を繰り返さないよう」心に銘じながら
ご質問者さまはじめ、他の投稿者ならびに読者の方々にも
多大なご迷惑をおかけしました。
なおNo3回答者さんへのお礼文中の
>大地に何らかの力が働いて地震が起こりその結果断層ができる
>つまり断層の無いところで地震が起きて新しく断層ができる場合もある
>断層ができない地震もある
>当然、新しい断層(活断層)のある地域はこれからも地震が起こる可能性が高い
>ということなら理解できます
この「大地に何らかの力が働いて」の『力』について説明を試みます
『プレートテクトニクス理論』を理解する必要があります
極簡単に説明すると
地球の中心部(内部コア:金属)の熱は?
地球は宇宙空間の塵が集合し、徐々に大きくなった無数の塊がぶつかり合い
「ドロドロに熔けた地球ができ、徐々に冷えて現在の姿になった」と考えられています
その時に発生した熱が、現在の地球の中心に残っているのです
その熱が中心部からマントル(塑性変形する流動性を持つ岩石)が
上昇~水平~下降と循環する事で宇宙空間に放熱する『熱対流』があります
マントルが上昇し熱を宇宙空間に放射すると大陸地塊の底面に沿って
再び中心に向う下降を始めるのですが
その際に水平移動する海洋底プレート(地殻=岩石圏)の移動作用が
『地面を押す力』となっています
日本ではこの海洋底プレートと日本列島が互いに押し合う二つの力が
地震と深いつながりを持っています
日本の陸地には
『静岡~糸魚川構造線(糸~静線と以降略記)』=日本を二分する大断層があり
その南側陸地は、ユーラシアプレート(亜大陸)の東端上に浮かんでおり
糸~静線から北日本は『北米プレート』の上に浮かんでいます
さらに糸~静線南端部に当たる相模湾の海底では
北米プレートとユーラシアプレートが重なるように接しており
その相模湾沖の海底からはさらに南西方向に、日本列島~琉球の島々の沿岸に沿って
フィリピン海プレートが存在しています
太平洋プレートやフィリピン海プレートが潜り込んでいる場所が
日本列島に沿うように深く延び、太平洋側沖にある
海底の大きな溝である『日本海溝』や『南海トラフ』です
つまり日本の相模湾沖では、四つのプレートが接しており
それぞれが押し合いへし合いしているのです
その太平洋・フィリピン海の両プレート先端が
南北につながる日本列島の下に潜り込んでいるのです
その際に潜り込むプレートにより押されていた
日本列島が乗っているプレートが沈み込むプレートによって
列島側プレート先端が一緒に引きずり込まれ
その両者の力の拮抗が崩れた際に接触面が崩壊する事で
沈み込むプレートの上を撥ね返ります
その時に『地震』が発生します
これが『プレート型地震』と言われる物です
観かたを変えると
押された日本列島は逆に同じ様に潜り込むプレートを押しているのです
つまり
日本列島本体そのもの中には、押す力と押される両方の力が存在する事に成るのです
衛星を使って地上の位置を知る『GPS観測』によって
日本各地の『押す押される』方向が既に確認されています
その両者の力が働いた例が昨年春に発生した
『三陸沖地震』後に関東~東北地方の内陸域で連続発生している
すなわち『内陸型地震』です。
内陸では先に説明したメカニズムによって、
日本列島生成初期からできた断層が各地に無数に存在します。
今回の関東~東北地方で連続する地震は三陸沖地震が発生した事により
それまで太平洋プレートが東北地方を押していた力が消滅した事で
その押す力に対抗する押し返す力とのバランス崩れ
内陸部で押し戻す力の反動がその後頻発する地震を発生させていると考えら
作用しあう二つの力が拮抗安定するまで地震は続くでしょう。
>断層ができない地震もある
震源地のマグニチュード(Mj:地震の大きさを表す単位)の大小と
震源からの距離によっても到達する
押し引きし合う二つの力の震源からのエネルギーは
岩石の結合度の差によって断層の発生や断層のズレに差が出てきます。
また内陸部では割れていない部分が割れて新しく断層ができる事もあります
日本沿岸や内陸部での『地震発生と断層が生じるメカニズム』の概略をご説明しましたが
この回答で少しはご理解いただけたでしょうか?
つまり、285万年の断層(地殻のヒビワレ)で
さらに「近い将来地震が発生する可能性がある」と推測されるのが
『活断層』と言われるものです
なおプレートテクトニクスに関しての話題ですが
「日本列島は『付加体構造』である」と
日本列島の成立を1976年に発表されたお方が
尊敬する九州大学名誉教授であった勘米良亀歳博士です。
先生は誰彼と差別することなくとても頭の低い素晴らしい人物でした
「遠く離れた海洋底で堆積した物が、海底プレートの移動で運搬され
アジア大陸側の海溝に沈みこむ際に海底プレート上の堆積物が剥ぎ取られ
海溝の大陸側に付加され成長したのが日本列島である」
簡単に説明するとこのような理論です
勘米良亀歳先生には多くの想い出がありますが
真夏のとても暑い午後に先生のご自宅に論文の添削をお願いに伺った際
愛犬tibikotanを車に置いたまま玄関横の応接間でご指導いただいて車に戻ると
熱射病を発症しぐったりして倒れているtibikotanを発見
玄関横の散水栓まで体を冷やす為にあわてて連れて戻ると
見送りの為に玄関に出ていらした先生が駆け寄ってこられ
水道の水をかけ続けている私の横にお立ちになり
「ちびガンバレ!○○さん、病院に連れて行こう」と
ご心配頂いた先生も今では故人となられ寂しい限りです
深夜に仕事を終え一気にここまで書き上げました
誤字脱字などある場合は、機知にてご判断いただきご笑納ください
説明では地学用語を多用する結果になりましたがご理解できたでしょうか
回答後のお礼・補足での質問にはお答えできません
不明な点は検索するか再度の新規質問でお願いします
もう6時に成ろうとしています。
ごていねいに回答ありがとうございます。
確かに、力が加わっているだけでは地震は起きなくて、耐え切れずにぽきっと折れたときに地震が発生するのですね。だんだん分かってきました。
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