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厳寒とか厳正という言葉がある関係で、普通名詞みたいな言葉だと思えますが・・・・。
どうなのでしょうか?

A 回答 (2件)

直接は地名に関わります。


「【嚴美】イヅミ (1)美濃国の地名。(2)イツクシは陸中国の地名。」(「大字典」講談社)
この(2)イツクシに当たります。

「イツクシ 嚴美 [村名] 岩手県西磐井郡の中部。磐井川に沿ふ。大字五串に厳美渓(げんびけい)の勝がある。」(「大辭典」平凡社)
「イツクシノタキ 嚴美瀧・五串瀧 岩手県西磐井郡嚴美村にある瀧。碎玉の瀑布ともいふ。」(「同上」)

また、この場合でも「嚴美村大字五串」と呼ぶように、同音異語の「五串」との関係は不明です。
ただ、旧字体「嚴(ゲン)」はその「おごそか/きびし」の意味のほかに「巖(ガン/いわお)に通ず」ともあります。

あるいは、「嚴(イツクシ)」と「美(イツクシ)」の同音異義語が連語となって「イツ・ミ」や「イツ・クシ」との連重音調の読みになったとも思えますが、「五串」の文字もあり、本当のところは未詳です。

この回答への補足

なんだか大変ご立派な、ご過分な回答ありがとうございます。
書籍みたいです。


>本当のところは未詳です。

未詳という結論のための解説ありがとうございました。古名がイツクシであるということをとらえますと、大きく理解が進みました。どうも、イツクシ(厳または美)のいみかも?など考えてみますが、未詳です。未詳。

補足日時:2012/01/09 20:38
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「山王窟」の地元呼称、


「厳宮」「美宮」「麗美宮」「厳美宮」あたりが由来かもしれません。

下記URLを御覧下さい^^でも既読なら笑って許してくださいm(_"_)m

◇『封内風土記 巻之1-20/田邉希文(1693-1772)撰/[書写年不明]』
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ru04/ …
1~22のうち20番目「封内風土記 西磐井郡 十八下」
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/ru04/ru04_ …
<57/88>57コマ目左頁~
五串邑 右号山谷木寺地
<58/88>58コマ目右頁3行目~5行目
山王窟 傳云 仁明帝嘉祥三年慈覺大師
 勧請土人称之曰「嚴」宮大明神山王山或曰
「麗美」宮

上記に関連して、
◇東北伝説 遠野物語の里から>◆古代東北祭祀考>
「駒形大神と白山信仰──藤原秀衡が奉じた神」風琳堂主人
http://www5.ocn.ne.jp/~furindo/komagata.html
五 平泉白山神の古跡地

…「五串」は「いつくし」と訓じるが、
この「いつくし」と関わる宮が磐井川流域にある。
『封内風土記』は「五串邑」の項の神社紹介で、
「山王窟 伝に曰く、仁明帝の嘉祥三年、慈覚大師の勧請。土人これを称し、
厳宮[いつくしのみや]大明神山王山と云ふ。
あるいは麗美宮[いつくしのみや]と云ふ」と、
「いつくし」を厳宮あるいは麗美宮の訓にあてている。
山王窟の厳宮=麗美宮には厳神あるいは麗美神と呼ばれる謎の神が鎮座していて、
慈覚大師=円仁は嘉祥三年(八五〇)、ここに「山王窟」、
つまり比叡山守護神の山王神を勧請したらしい。

…駒形根神社記『陸奥国栗原郡大日岳社記(元文5<1740>年)』は、
この厳宮を美宮[イツクシノミヤ]として、次のように説明している。
美宮
同州(奥州)西岩井荘五串邑厳美[イツクシノミヤ]山ニ在リ
祭ル所ノ神三座 三美女[ミツウツクシノ]神〔大日孁尊ノ姫児[ヒメコ]〕
後ニ大日孁尊ト合ハセ祭ル コレヲ美女宮[ウツクシヒメノミヤ]
或ヒハ曰ク美麗[ウツクシノ]大明神 今ニ山王権現ト云フ山ヲ以テ神体ト為ス
故ニ宮殿無シ  中古已来美窟ヲ宮殿ト為ス 小宮猶存シ祭日別当有リ
蓋シ此ノ山ノ美[ウツクシノ]山 コノ美窟[ウツクシノイワヤ]清麗言ルベカラズ
瀑流有リ 白糸綿々大空ヲ懸ルガ如シ 厳石皆斐美有リ滑沢宜ナル哉
麗美[ウツクシ]山ノ名有リ

以上 少しでも手懸かりになれば幸いです^^

この回答への補足

大変ご立派なご回答痛み入ります。

とるにたらぬ質問に、誠に申し訳ない。

http://www5.ocn.ne.jp/~furindo/komagata.html
ご紹介いただいたサイト読みました。
古文書の記録が正しいかどうか分かりませんから、まぁ、それはそれかと存じます。
在地の神の名という可能性もあると。


封内風土記の方は漢文なので読めません。申し訳ありません。

補足日時:2012/01/11 15:45
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