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鳴き砂発見とは?

鳴き砂新発見ということがあるそうですが、住民の方は普段踏んで歩くのに発見できないのでしょうか?

鳴き砂って、その海岸を歩いても見つからないのでしょうか?

宮城県の鳥の海に国内最大級の鳴き砂があるそうです。2006年に発見されていますが、国内最大級3キロメートルに及ぶにもかかわらず、付近の方が今まで気づかなかったというのは、不思議です。

A 回答 (3件)

こんばんは!



>『鳴き砂の発見とはどういうことなのでしょうか?』
>鳴き砂新発見ということがあるそうですが、
>鳴き砂って、その海岸を歩いても見つからないのでしょうか?
>宮城県の鳥の海に国内最大級の鳴き砂があるそうです。
>2006年に発見されていますが、国内最大級3キロメートルに及ぶにもかかわらず、
>付近の方が今まで気づかなかったというのは、不思議です。
No.2 この回答への補足
>>状況は大分理解いたしました。
>>しかし、近所の住民の方は気づかないのか?ということが、やっぱり不思議ですが、

>住民の方は普段踏んで歩くのに発見できないのでしょうか?

上記のご質問者さまの疑問解消のお手伝いができればと回答を試みます。

単純に言うと、
「知的興味が無ければ、生活環境下に起こる自然現象に目を向ける事はない」

つまり、いくら浜辺周辺に人が住み、多くの人が砂浜を散策していても、
歩くたびに音を発する砂に気付くと言う知的興味が無ければ、
その後に続く、他所の砂浜と比較すると言う単純な『科学する気持ち』も湧きません。

たとえ、その音に気付いても、『鳴き砂』と言う特異性に気付かないのです。
「あれ!面白い音がする」とその場で一時的に騒いでも、それで終わる。
つまり、気付いても自然現象が身近にあればあるほど「当たり前の事」と一般の人は想うだけで、
それ以上に深く思索する意識:すなわち、科学的思考に至らないからではないでしょうか?

一般的に多くの人物には『鳴き砂』と言う知識そのものが無い事も充分ありえます。

砂浜を歩いた人の中にひとりでもその特異性に疑問を持ち『鳴き砂?』と推測するには、
その事を「自然界でも稀な事」と言う風にある程度でも理解しておく知識が必要です。
更に他の地での『鳴き砂』の存在を確認・比較する事を経て、
初めて「国内最大級3キロメートル」の驚く事実に辿り着く事ができるのです。

更にその事実を個人が言っても、たとえば教育委員会の中に『鳴き砂』の貴重さの認識、
つまり「周辺の海岸に陸上のドロが漂着しない古来の環境が保存された貴重な地域」と、
その認識を持つ又は理解し、地域に啓蒙する人物や組織がいなければなりません。

周辺地域にその事実を知っていた人がいても、その価値を社会的に共有する事の難しさがあります。

この説明に最も適したお話があります。
ご存知と想いますが『イリオモテヤマネコ』の新発見時のエピソードです。

1965年に動物作家の戸川幸夫氏が、沖縄県の西表島で新種の古い形質を持つ猫を発見。
1967年に、当時の国立科学博物館動物部長であった今泉吉典が新種として学会に報告しました。
そうして『新種大発見』と報道され、日本中が大騒ぎした事が実際にありました。

ところが、現地では昔から「家猫とは違う猫がいる」と言う事は知られていたのです。
その話を間接的に聞いた戸川幸夫氏が、現地に行って捕獲に奔走し、
地域の猟師や住民、教師・生徒までもが探索活動に協力し、
さらにその活動に琉球大学の高良鉄夫氏が加わり新発見につながったのです。

この様にどんなに学問的に重要な事実でも、
地域住民がたとえ以前から知っていても、学問的また保護すべき希少価値がある物でも、
相応の知識を持つ人物が存在・介在しなければ、一般の人は当然その価値に気付く事はできません。

つまり、その物が持つ価値が『社会の実質的な共有知識となる』には、
「地域に住む個々人の知識と探究心に加え、地道な啓蒙活動がとても必要である」ことを、
ご理解くださればご質問の疑問は解消されると思います。

さて最後に、私の40年ほど前の『鳴き砂』に関する経験情報を紹介します。
福岡市と隣接する非常に近い前原市の「芥屋の大門」と言う風光明媚な観光地がありますが、
芥屋の大門の南西に入り江がありその奥に、今は廃屋となって営業していませんが、
当時、小さく綺麗な観光ホテルらしき建物がありました。
そのホテルに続く道に沿った入り江の砂が『鳴き砂』だったのです。
その砂が広がる海底には、『キサゴ』という小さな美しい2センチほどの巻貝が棲息していました。
その巻貝は昔は女の子が『おはじき』と言う遊びにも使われ、更に食用にもなっていました。
今はその海岸もドロが流入し、まったく昔の景観は残されていません。
この『鳴き砂』があった事実を、現在の現地住民で果たして何人の方がご存知でしょうか。

ご理解いただけたでしょうか。
この回答が、ご質問者様の問題解消につながり、
尚且つ知識の一端に納められ、回答の一部でもお役に立てて頂く機会があれば幸いです。

昨日の予定の作業を終え開始した記述も、時計を見ると既に午前2時40分を過ぎています。
仕事の合間に記述を重ねたので文脈に可笑しい部分があるかも知れませんが、
明日の仕事に差し障る為に読み直す時間がありません。
冗長な回答になりましたが誤字脱字などある場合は、機知にてご判断いただきご笑納ください。

最後に『お願い』です。
貴重な時間を割いて回答をしています。
この回答でご質問に対する問題が解消できましたら、速やかにここのルールに従って、
「回答への補足」「回答へのお礼」などと共にポイントを付けて、
次回の質問でも多くの回答をいただけるように、
回答いただいた方々にも感謝を配慮して対処してください。
できれば読後のご意見など感想をいただけると、今後の参考にありがたいですね。

【ご注意!】回答後の「お礼」「補足」での『再質問』には、お答えいたしておりません。
その場合は、再度の新規質問でおねがいします。

この回答への補足

返信が遅れて申し訳ありません。
こんなに長くしっかりしたご回答は、私の質問では、たしか、未曾有のことです。


>できれば読後のご意見など感想をいただけると、今後の参考にありがたいですね。

それでは感想など。

>時計を見ると既に午前2時40分を過ぎています。
PCの調子が悪かったので、なかなか返信しなかった私とはエライ差だと思います。鳴き砂に関するご回答本体より、それが強く感じられるようです。
こんなQAサイトの場で、こんなご回答を下さるとは、なにか、立派な方なのかと、思ってみます。

こんな感想は書かないはずのところなのですが、 >ご意見など感想を ということでしたので、なにか、イリオモテヤマネコのお話などが引用され、鳴き砂について、なぜ鳴き砂に気づかないのかという、その現場についての、具体的な、「誰それがあーなってこうなって気づかない」というような類のお話が弱いかと存じますが、ちょっと、そう思うぐらいの感想で、本来ならどこにも書かないところです。
イリオモテヤマネコのお話は面白かったです。

大変ありがとうございました。

誤字は無いのではないですか?お気をつかってくださいました。

補足日時:2012/02/03 20:20
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ここに説明があります。


http://www.thr.mlit.go.jp/sendai/oyakudachi/soug …
【質問6】
鳴り砂(鳴き砂)を見つけるには、どうしたらよいですか?
【答え6】
鳴り砂(鳴き砂)は、砂がかわいていないと見つけられません。お天気がつづいて砂がかわいているとき、そして干潮(かんちょう)のときに波打ちぎわの近くを、カカトでけるようにしながら歩くと、音が出るところが見つかります。
【質問5】
鳴り砂(鳴き砂)の浜は、どうして鳴らなくなったりするのですか?
【答え5】
鳴り砂(鳴き砂)は、汚れに対してとても敏感(びんかん)なのです。石英粒の表面が少しでも汚れると音が出なくなります。しかし、きれいな海水で何度もあらわれていると表面の汚れがとれてきれいになり、音がもどってくるのです。
砂浜をそうじしてゴミを少なくしたり、砂浜でたき火をしないこと、花火のもえかすは持ち帰ること。また、油やドロで海を汚さないことが、うつくしい音をいつまでも残すことにつながっていくのです。
 
2005年6月に「仙台湾鳴り砂探究会」と「明成高校・科学部」によって発見された
http://school.js88.com/scl_h/22029870/14/
2005年6月末、私立明成高校(仙台市青葉区)科学部の部員たちが宮城県亘理町の砂浜、吉田浜で漂着物の調査を行っているときだった。「砂が鳴る」。部員らは初め信じられなかった。もう一度砂を踏みしめた。「キュッ、キュッ」。やはり、鳴る。それは、国内最大級といわれる鳴き砂発見を知らせる音だった。また、ほぼ同時期に、仙台湾鳴り砂探究会のメンバーが鳥の海(亘理町)で、鳴き砂を発見している。
宮城県内に鳴き砂は、気仙沼市の十八鳴(くぐなり)浜や女川町の夏浜など7カ所あるが、松島以南で見つかったのは、これが初めて。
その後部員らは、夏休みなどを利用して現地調査を重ね、吉田浜から北の鳥の海まで、約3キロにわたって鳴き砂が広がっていることを確認。06年夏に、島根県の砂博物館「仁摩サンドミュージアム」に砂を送ったところ、「特有の波形を示し、鳴き砂に間違いない。普通の鳴き砂は入り江の数百メートルぐらいだが、これだけ広範囲に鳴き砂のある砂浜は珍しい」という。同校科学部顧問の教諭は「場所によって鳴ったり鳴らなかったりする。吉田浜は神出鬼没の鳴り砂」といい、「隣の山元町は海岸の浸食が激しく、削られた石英が潮流に乗って吉田浜に堆積したのだろう」と推測する。科学部では、これらをふまえた調査結果を、同年11月9日に行われた県内の高校生による理科研究の報告会で発表した。
しかし、部員らは「すごいことをやったという実感はない」という。「現地に行き、事実を積み上げること」を繰り返し、調査回数は3年間で10カ所以上にもなる。顧問の教諭は「鳴き砂の発見は、偶然でもあり、必然でもあった」と話し、地道な現地調査の成果を強調する。
ところで、鳴き砂は、砂に含まれる石英の粒がこすれあうことで鳴るが、石英粒が細かすぎたり、湿っていたり、汚れたりすると鳴らない。

この回答への補足

詳細な解説ありがとうございます。

状況は大分理解いたしました。
しかし、近所の住民の方は気づかないのか?ということが、やっぱり不思議ですが、まれにしか綺麗に鳴らないようです。
>「場所によって鳴ったり鳴らなかったりする。吉田浜は神出鬼没の鳴り砂」
というぐらいのようです。

詳細な状況解説を、こんな質問のためにしていただいて、本当に申し訳ありません。

補足日時:2012/01/16 20:08
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鳴き砂の浜と言っても、どこでも綺麗にキュッキュッと鳴る分けじゃないんです。

ちょっとでも有機物が入ると鳴らないし、湿っていても鳴りません。

大体は砂を回収して洗って乾燥してから試してみて、鳴き砂と判明する例が多いと言うことです。

更に言えば、吉里吉里浜のように昔から有名だったところなどは別として、地元の方もそれほどのものとは思っていなかったということが多く、熱心な方が調べて初めてああそうだったのかということが多いのです。

この回答への補足

すると、鳥の海などはたいして鳴らないわけですか?
引用しておられる吉里吉里浜などはよく鳴る、と、こういうことなのでしょうか?

新発見というところは、あまりはっきりした鳴り方をしない、ということでしょうか?


ご回答ありがとうございました。

補足日時:2012/01/12 15:08
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