A 回答 (5件)
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No.5
- 回答日時:
サバサバとしてドライな言い方を許してもらえれば、「たまたま」でしょう。
統計的な確率の問題だと思います。おそらく生命誕生の一番最初は、たまたま自分の情報をコピーしたやつがいたのです。当然そいつは他のやつより自分の情報を長く地球上に残したでしょう。でもそいつも自分の情報をコピーする前に死んだりします。でも同じようなやつが別にいれば、そいつもまた長く自分の情報を地球上に残します。そうやって自分の情報をコピーしやすいやつが、確率的に長く地球上に情報を保持します。そしてコピーミス(突然変異)も0.00…何%くらいで常に起こるでしょう。その時少しでもこの地球の環境に有利なコピーミスなら、確率的にそういう情報が生き残るでしょう(10000…単位のオーダーで考えれば、小さな確率でも無視できないほど多く残りやすくなります)。その結果が今生きてる全生命なのです。そしてその「情報」のことを人間は遺伝子と名づけたです。理系的な発想ですみません…。小さい頃私はペンギンが可哀想だと思ってました。飛べなくなってしまったのだから。でもペンギンは飛べなくなったからこそ繁栄した。「退化」とは人間が勝手に言ってるだけで、実際は進化です。彼らからすれば「うるせー余計なお世話だコノヤロー、同情してる暇があったらお前が頑張れ!」くらいに思っていたことでしょう。私は人間だけは他の生物とは違って、サバサバした確率だけではない生命保存の意思のようなものがあると考えてます。ドストエフスキーの『罪と罰』で「人間には2種類あって、1つは子供しか残さないが、人類を繁殖させる者たち、もう1つは子供は残さないが、人類のために何かを残す者たち」だいたいこんな意味のことが書いてありました(記憶はあやふやだけど主旨はこんな感じ)。子供を残さなくても、強力な思想を残した人は確実に人類の方向性に影響を与えているでしょう。遺伝子以外での情報のコピーが人間にはできて、そういうのは理系的な発想では無理で、哲学になってきます。何故そういうのがあるかはよくわかりません。実存的欲求不満というのも、そのへんに絡んできてるのではと思ったりします。脱線、悪文失礼しました、ご参考までに。
生命というのは偶然にしては精密過ぎる
意図をもって誰かが設計したとつい感じてしまいます
つまり結果として出来たのでなく
用意された形につくられたと
No.4
- 回答日時:
>生体は遺伝子が乗り継ぐ乗り物だという考え
これは、科学的なことを、どっちかというと哲学よりな見かたをして
興味を引くように面白い言い方をした言葉にすぎないと思います。
例えば、塩が水に溶けるという化学的な現象を同じような面白い言い方をすると、
「塩は水に溶けずにはいられない性分の持ち主」
という感じになるでしょうか(センスが無くてすみません)
つまり、
>どうして遺伝子は存在し続けたいのでしょうか?
遺伝子は単なるDNAという化学物質であり、
それは塩(塩化ナトリウム)と同じ化学物質なのです。
塩が水に溶けなくてはならないという意思をもって水に溶ける、と
質問者さんは思いますか?(思わないという前提で話を進めますが)
遺伝子(DNA)も存在し続けたいという「意思めいたものは無く」
DNAという化学物質ができたときには、色々な化学反応を引き起こす性質があり、
その化学反応の数々が進んでいく結果として、
遺伝子(DNA)が存在していく(生き物が存在していく)にすぎないのです。
そのことを「擬人化:して「存在し続けたい」という考え方は、
科学にはありません。
これ以上は、このカテゴリーでは畑違いかと思います。
確かに別の角度からの見方ではあります
または素粒子自体が生命を組み立てる方向に行く性質をもっているとも感じます
はたまたこの宇宙ではない別の宇宙はたくさんあって
それぞれの物理?法則に則っているとも見聞します
No.3
- 回答日時:
進化とは、何らかの原理的力を持った方向性ではなく、
物質の持つエントロピー増大(ランダムな方向に進む)を
淘汰として、残ったものが選択された結果的なものである。
遺伝子に限らず、たとえばあなたが「私は死んでもいい」
という考えを持てば、生きるために必死な集団の中で
繁栄する事は難しく、そうした精神の人間は淘汰されて
次の世代に伝わらず、その集団の性質(文化)として、
生きる意志を育てる方向に収斂する。
No.1
- 回答日時:
遺伝子が存在し続けようとするというより、命が存在し続けるための仕組みが遺伝子なのだと思います。
環境が変わっても生き延びるための戦略です。
また、今まで生きてきた環境とは、違う環境のもとでも生きていくための仕組みでもあります。
生物の体は、実に見事にその環境に適応した形に進化しています。
最初は水の中に生きていた藻類は、やがて地上に生きる場を求めて、コケの仲間に進化します。
しかし、コケ類は、藻類同様に、体の表面から直接水分を吸収するため、水場から離れられません。
その後、さらに水から離れるため、維管束を発達させ、シダ植物へと進化します。
しかし、シダ植物は、胞子から前葉体をつくり、受精するために水が必要なので、やはり乾燥には弱いです。
その後、さらに維管束を発達させ、胞子ではなく種子をつくり、種子植物へと進化します。
乾燥に耐えられる体へと進化しました。
動物も、最初は動物プランクトンだったのが、
腔腸動物、環形動物を経て、魚の仲間が生まれます。
最初は海に住んでいた魚の祖先は、さらに生きる場所を求めて、淡水の川を目指します。
しかし、塩分濃度が違い、ミネラルの少ない川では、そのままでは生きていけません。
そこで、腎臓を発達させ、水分を体外に排出するしくみをつくり、
ミネラルの貯蔵庫として骨を発達させ、川へと進出します。
さらに、浅瀬に生息の場をもとめた仲間はひれを足のように使って這うような動きができるものが生まれ、
中には肺を発達させ、泥の中でも呼吸のできるものも出てきます。
そして、ついにイクチオステガという両生類が陸にあがります。
このとき、魚のひれのうち、4つを足に進化させたので、
陸上の脊椎動物はすべて足が4本です。ここで決まってしまいました。
鳥はそのうち2つを翼にしてしまったので、残る足は2本です。
陸に上がった両生類が、6枚のひれを足に代えていたら、
犬もネコも人間も、6本足だったかもしれません。
このような、進化をしていくエネルギーが、生命のエネルギーなのだと思います。
ミジンコは、普通は単為生殖です。
雌しかいません。
雌が、交尾しないで子を産みます。
生まれるのは雌のみです。
交尾しないので、生まれてくる子はクローンです。同じ遺伝子情報を持っています。
しかし、環境が悪化すると、雄が生まれます。
そして、雄と雌との間で卵ができます。
これは有性生殖ですので、親のクローンではなく、新しい遺伝子情報を持っています。
いろいろな個性が生まれます。
雄と雌の間でできる卵は非常に強く、ミジンコたちのすんでいた水たまりが干上がってしまっても、
その後再びその場所が水中になったときに、ちゃんと孵化します。
うまれてくるのは雌で、また雌だけの世界が始まります。
ミジンコは普通は無色透明ですが、雄と雌との間に卵ができると、卵は黒っぽいので目立ちます。
そして魚に食べられます。
その魚を鳥が食べます。
その鳥が、どこか別なところでふんをします。
そこで、また水があれば、卵が孵化して、ミジンコの世界が始まります。
こうやって、遺伝子は、別な生きる場所へと移動します。
クローンの場合、同じ個性をもった個体ばかりなので、環境の悪化により全滅する恐れがありますが、
有性生殖によって、いろいろな個性を持った個体が生まれることにより、生き延びるものが出てくる可能性がでてきます。
こうやって、命をつなごうとするわけです。
このようにして、親とは少し違う子が生まれることが繰り返され、進化をしていきます。
その過程では、突然変異などもおこりますが、それは珍しいことではありません。
実にうまく、命をつなぎ、生き延びようとしている。すばらしい戦略をたくさん持っている。
それが生命なのだとおもいます。
遺伝子が存在し続けようとしているのではなく、命が存在し続けようとするしくみが遺伝子なのだと思います。
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