クラシックギター チェンバルギター

今日、チェンバルギターなる物をオークションで落札しました。音程は普通のギターと比べてどの程度上がりますか？どんな曲に合いますか。

１９７６年、野上三郎 監製とあります、ある程度は良いものですか？
弾き方や他の事も教えてください。

No.1 ベストアンサー 回答者： TAC-TAB 回答日時： 2012/02/29 13:59

＞音程は普通のギターと比べてどの程度上がりますか？どんな曲に合いますか。

１９７６年、野上三郎 監製とあります、ある程度は良いものですか？
弾き方や他の事も教えてください。

チェンバロギターには大小の二種類がありますが、1976年頃の楽器であれば小型の「アルトチェンバロギター」だと思います。
その楽器は、手工ギター製作家の野上三郎氏が製作指導やチェックしたも量産品で、手工品ではありません。
従って、年数が経つと価値が出るというほどのものではありません。ラベルに品番が書いてあればそれが定価を表わします。ＡＣ-150なら一万五千円、ＡＣＧ-280なら二万八千円という具合です。
チューニングは、普通のギターの7フレットにカポを付けた音程に合わせます。
弾き方としては、フィンガーピックのように指輪状の布製のリングに縫い針や虫ピンを刺して取り付け、この「フィンガーピック」を親指・人差し指・中指に付けこの3本の指で弾きます。
バロック音楽のギター合奏編曲演奏のときに、オーケストラでは本来チェンバロが弾くパートを、このチェンバロギターが受け持ちます。
この楽器一台で独奏するということはあまりなく、ギター合奏か重奏のときに使います。

　プライムギターより５度高く調弦し、右指に針をつけてチェンバロの華麗な響きを奏でます。バロック音楽の表現には欠かせない存在で、独奏、重奏でも華々しく活躍します。針の太さや弾く位置を変えて、マンドリンやツィターの音色を出すこと出来ます。
http://www.niibori.com/guitar/altocembalo.html


その後普通のギターと同じサイズ調弦で、弦が細いスチールという楽器もできました。
「プライムギター」とは、「普通のクラシックギター」のことです。
チェンバロギターは高音域で鳴らすので、チェンバロの左手の低い音域を出すために作られた楽器で、アルトチェンバロギターとプライムチェンバロギターの2台があれば、バロック音楽のチェンバロ曲が再現できます。

　プライムギターと同じ調弦。右手は専用の針をかけて弾く場合と各種のピックを用いて太く強く弾く場合とに分かれます。楽器も単弦のものや複弦のものがあり曲によって使い分けます。大抵はアルトチェンバロギターと組み合わせて独特なうなり音を伴った響きが基本で弾くケースが多く、時には主旋律を演奏する場合もあります。楽器の表面はモダンなデザインのものから、クラシカルなものまであります。1981年のシンガポール公演では、アルトチェンバロギターとのデュエット、バッハの「アンナマグダレーナの為のメヌエット」で大絶賛を受けました。以後多くのレコーディングシーンでも活躍し、この楽器が主役のレコードやテープも沢山出ています。古典はもとよりポピュラーまで演奏出来る幅広い楽器として人気があり、独奏からギターオーケストラまで欠かせない存在となっています。
http://www.niibori.com/guitar/p-cembalo.html