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kid4869さんが生物のカテでフユザクラについて質問しています。関連する事項ですが,ソメイヨシノ等のサクラの開花は気象庁が「温度変換日数」で開花予想しております。フユザクラの開花システムは,どのようになっているのでしょうか。

群馬県の鬼石町の寒桜山には,数千本のフユザクラ(地元では寒桜と呼んでいますが色からしてフユザクラかと思いますが…?)が植えてありまして有名です。地元の人の話では「寒いときには早く咲く傾向があり,11月に多く咲けば春には殆ど咲かない(その逆もあり)」とのことでした。

落葉して開花抑制が解けない限りは咲かないはずですが,「温度変換日数」は無関係のように思えますがいかがなのでしょうか。それとも反対の「温度変換日数」も有りなのでしょうか。ただ,同じような気温であることは確かですが…

A 回答 (2件)

植物に詳しいと言っても文献に頼ってばかりですし、suiranさんに及びません。


自分の勉強のためでもあるので、調べることは、さほど苦になりません。

結局、フユザクラについては分かりませんでしたが、その他のサクラについて少々。参考文献は「農業技術大系」です。
もしかしたら、suiranさんもご存じのことかもしれませんが。

一般に、サクラ類は、種や品種、地域にもよるそうですが、6月中旬以降に花芽が分化し始め、
雌ずいが分化するのは10月頃だそうです。
花芽発達の可能な温度域は0~25℃で、最適は10℃だそうです。

休眠は以下の3相に分けることが出来るそうです。
・前休眠期(葉が芽の成長を抑え、摘葉すれば芽が成長する)
・真正休眠期(摘葉しても、好適な環境下でも芽が成長しない、自発休眠の状態)
・後休眠期(環境が好適であれば芽が成長する、強制休眠の状態)

地域によると思いますが
前休眠期は、9月上旬~10月中旬(最深は9月下旬)
真正休眠期は、10月上旬~11月中旬(最深は10月下旬)
後休眠期は、10月下旬~1月上旬(最深は11月中旬)
だそうです。

また、サクラ類の休眠性は、7群に分けられるそうです。
第1群:前休眠期と真正休眠期が極めて浅いか、休眠期がほとんど確認されない。
第2群:休眠が浅い次期は人為的に休眠打破でき、早期開花するが、
   真正休眠期の最深期には開花せず中休み状態になり、休眠覚醒と共に再び開花する。
第3~7群:第1、2群より休眠が深いか真正休眠に入るのが早く、人為的な休眠打破がしにくい。
   開花の早晩によって、5段階に分ける。

参考までに、第2群に分類されるケイオウザクラは自然条件下で12月下旬にほぼ休眠が覚醒し、
自然で秋に開花する「狂い咲き現象」を起こしやすいそうです。
ついでに、ビワですが、休眠の研究したという報告例はないようですが、休眠はないことが推察されています。

以上を踏まえますと、フユザクラは、第1群か第2群に属する種であることが考えられます。
一時不開花になるのは、温度が低すぎるためか、真正休眠に入っているためもしれません。
フユザクラとは別種のジュウガツザクラも2度咲くと言われているようですが、
佐賀では、10月から翌4月まで断続的に開花するようです(参考URL)
フユザクラも、暖かい地域なら、断続的に開花するかもしれません。

参考URL:http://www2.saganet.ne.jp/tukusi/sakura/sakura.h …
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この回答へのお礼

再びで恐縮します。

サクラの休眠は7群あるとは知りませんでした。第1群か第2群のどちらかと考えることが妥当だと思います。

大胆に推論すれば,春の花と冬の花では花弁の形に多少の違いが見られ,冬の花は春の花より小さいことが多いことから,真正休眠は無いのかも知れませんね。そうしますと第1群になるのでしょうか。

ジュウガツザクラはマメザクラ×エドヒガン
フユザクラはマメザクラ×オオシマザクラかヤマザクラ?
マメザクラにその性質が隠されているのかも知れませんね。わかりませんが…

文献を読むことが出来るのはうらやましい限りです。子供も生命科学系なのですが,パソコンでこのようなものを打っていますと「reviewも読まずに,いい加減なことがよくいえますね。」と言われてしまいます。

大変有難うございました。

お礼日時:2003/12/24 05:53

直接の回答ではありませんけど。


フユザクラ(コバザクラ)に関する資料は少ないです(私の探し方が悪いかもしれませんが)。
論文検索しても、関連する論文は見つかりませんでした(データベースに載っていないくらい古い?)。
そもそも、googleで学名を検索しても、ほとんどが日本のページで、海外では栽培されているどうかすら分かりません。

同じ属でも、種によって開花時期が異なることは良くあることです。
これの一因は、花芽形成の最適温度が異なることによるものです。
直接URLを引用することはしませんが、「ヒガンバナ、ナツズイセン」、あるいは、
「スノーフレーク、アキザキスノーフレーク」に関して、
そのことについて記したページがWebでも見つかります。
あくまでも、私の推測ですが、フユザクラの場合は、
花芽形成の最適温度が他のサクラ属植物より低いことが考えられます。

それと、全く違う話になってしまうかもしれませんが、
同じバラ科のビワの開花時期が冬なので、ビワと同じように花芽形成が進行しているのかもしれません。

温度変換日数は、フユザクラ用の公式(?)が作られれば、
それを基に開花予想が出来るようになるかもしれません。
オリジナルのページが無いので、googleのキャッシュですが、このように求めるようです(セイヨウナシの例です)。
http://216.239.57.104/search?q=cache:aipPYENUFkY …


>落葉して開花抑制が解けない限りは咲かないはずですが
ネットで写真を見て回った限り、葉はないようでしたが???
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この回答へのお礼

わざわざ調べてくださって有難うございます。

温度変換日数は、アレニウスの法則の応用なんですね。なるほどと思いました。

最も植物に詳しいramurameさんが,わからないと言うことですので,おそらく良くわかっていないのでしょう。しかし,一度咲き,休眠し,再び休眠からさめてまた咲く,2回咲きとはどんな仕組みなのか,いっそう気になります。

「落葉して開花抑制が解けない限りは咲かないはずですが …」言葉が足らなかったようですが,「落葉が早いときほど早く咲く」ということです。葉が着いていれば咲くはずがないですよね。寒い年ほど早く咲く,当たり前ですが…

有難うございました。

お礼日時:2003/12/23 07:37

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