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初めて投稿します。
僕は鋼材の勉強をしています。そこで金属組織や結晶粒を観察するときの腐食について質問です。 金属組織を観察する時は、主に硝酸で腐食していますが、結晶粒を観察する時はピクリン酸を使っています。
(1)同じ腐食なのに、腐食のされかたが違うのはなぜですか?(硝酸では結晶粒がよく腐食されているが、ピクリン酸は粒界がよく腐食されている)
(2)腐食の反応式を教えて下さい
(3)結晶粒界ってどうなっているのですか?粒界が腐食されるのは、どういう状態ですか?

A 回答 (1件)

腐食反応の大まかな原理は主にイオン化傾向で説明されるでしょう。

金属腐食においては、腐食液が大まかに金属を溶出させるだけならば、結晶方位差に応じた腐食面が得られる(マクロ組織など)でしょう。金属中に複数の相がある場合には、相による腐食度合いを考えます。ピクリン酸と硝酸との使用法の違いはここにあります。また結晶粒界と粒内との物理化学的相違に敏感な腐食法もあります。微細結晶組織を対象とする場合には粒界を狭く・深く腐食できることが必要です。また加工中のひずみに敏感な硝酸アルコールの場合には電解研磨の前処理が必要であることはご存知でしょう。
結晶粒界の物理イメージでは、原子配列の突然変化する境界で、原子配列が数原子層以上に乱れており(高エネルギ状態)、このことから腐食されやすくなっていると理解されます。同じ理由から不純物原子の集積もあって腐食されやすさが増している可能性もあります。その確認も可能です。
いずれにせよ金属組織観察ではいくばくかの知識の上に試行錯誤の必要があるとお覚悟下さい。
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この回答へのお礼

とても丁寧に教えて下さり、ありがとうございました!

お礼日時:2012/03/29 22:48

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