繊維

テキスタイル工学とはなんですか？
具体的に説明していただけると嬉しいです

No.1 回答者： drmuraberg 回答日時： 2012/03/23 23:14

マサチューセッツ大学、ダートマスにテキスタイル工学の

修士コースが有ります。
University of Massachusetts, Dartmuth,
Master of Science in Textile Technology,
http://www.hotcourses.jp/6/course/us-usa/master- …

この案内のコース内容中に次の一節が有ります。
<Graduate studies in textile technology provide advanced studies
in the science and technology of fibrous materials, the conversion
of these into related structures and, as well, their chemical and
physical performance. It addresses the fundamental science and
technology and, as well, the applicable technology of manufacturing.>

テキスタイル工学（科）での学卒学習で繊維状材料の科学と技術の
先進的な研究、これらを相応の構造体への変換、およびそれらの化学と
物理的性能を学びます。基礎科学と技術および製造に応用できる技術に
関連しています。

これだけでは何の事か解らないので、The University of Manchesterを
見てみます。
http://www.materials.manchester.ac.uk/postgradua …
·Technical Textiles
·Textile Materials and Performance Evaluation
·Yarn and Nonwoven Technology
·Weaving and Weave CAD
·Knitting and Knit CAD
·Colouration Technology
·技術繊維製品（織物と編物）
·繊維製品と性能評価
·ヤーンと不織布技術
·製織と製織ＣＡＤ
·編物と編物ＣＡＤ
·染色技術
ちょっと見えて来たので「技術繊維製品」と「繊維材料と性能評価」を
見てみます。
·Composites and geotextiles.
·Automotive Textiles, impact protection and woven performs.
·Technical clothing, sportswear, sensors and applications in textiles
·Nanotechnology and speciality fibres.
·Fibre Mechanics and Fracture.
·Medical textiles, military textiles, aerospace applications, marine applications, and filtration
·複合材とジオテキスタイル
·自動車用繊維製品、衝撃保護および製織機能
·技術用衣料、スポーツウエア、センサーと繊維製品での応用
·ナノテクノロジーと特殊繊維
·繊維の力学と破断破壊
·医療用繊維製品、軍事用繊維製品、航空機用途、海上用途、およびフィルター

·Man-made and natural fibres.
·Characteristics of fabrics and fabric mechanical properties.
·Principles and applications of KES-FB and FAST fabric evaluation systems.
·Dimensional stability, easy-care inishing, oil/water repellence, waterproofing, coating, lamination, and smart materials.
·Microscopy and surface analysis.
·合成および天然繊維
·布地の特性と布地の機械的性質
·KES-FB （川端による布帛評価法）の原理と応用およびFAST 布地評価システム
·寸法（形態）安定性、手入れの容易な仕上げ、油／水撥水、防水、コーティング、ラミネート化、およびスーマート材料
·顕微鏡と表面分析


「技術繊維製品」の分野は先端技術ですが、最後の３つは昔の「繊維工学」の
分野に近いと思います。

繊維工学の時代は、天然と合成繊維から、製糸し織り編む、それに関連した
生産機械と評価法でした。

今は、素材も応用分野も拡がり、この分野では世界の最先端に有る日本では、
技術繊維製品、機能性繊維、医療用等も重点的に研究されています。
素材では、ガラスやミネラルの無機繊維からカーボン繊維、ナノ繊維等。
それを使った繊維強化樹脂等の複合材料と各種分野への応用。
機能性繊維では、最近話題のヒートテックの様な複合繊維素材。
医療用では人工透析の中空糸や不織布フィルター等。製織・編機・その他生産
機械関係も世界に先駆けています。
素材の感性評価やファッション性も守備範囲かも知れません。
つまりかなり多岐多分野に渡る守備範囲の広い工学分野です。

日本の場合は、信州大学の繊維学部の案内が参考になると思います。
http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/guid …

ただこの学部では「技術繊維製品」のトピックス的なテーマに相当する
分野はそれほど強くない感じはします。繊維志向が強い感じを受けます。

京都工芸繊維大学＋「技術繊維製品」テキスタイル工学では検索に
掛りませんでした。
ただし、この分野の老舗ですので詳しく調べてみる必要は有ると思います。