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こんにちは。
この春から、大学2年になる者です(男)。


私は、工学部の材料系の学科(マテリアル工学科)に所属しています。
第一志望だった旧帝大の理学部物理学科を諦め、何となく入れる成績で選んだ大学、学部だったため、最初は激しく後悔しました。
しかし、そんな事ばかり言っていると両親や恩師の方々に申し訳ないですし、ますます自分がみじめになるだけなので、気持ちを切り替えてこの一年、新たな勉強に取り組んできました。
勉強は元々好きなので、難しいけど苦ではなく、素直に面白いと思ってやってきました。
材料系の勉強も、理学部の物理に近い物があり、それなりの面白さは感じています。
(これから、材料工学の勉強がもっと面白くなっていく事を期待しています)


高校時代に物理が大好きになったので、それと関連が深い学部・学科への進学を考えていました。
しかし、「具体的に物理のどの分野に進みたいのか?」と言われても、社会経験がゼロの高校生の自分にはよく分かりませんでした。よく考えたら、高校生の時点で自分が一生をかけてやりたいことを見つけるのは無理があると思います。
大学で新しい学問や情報、社会情勢に触れることで、やりたい事なんかいくらでも変わってくるんですから。
東大の進振制度のように、大学に入ってから専門を決められる制度が日本中の大学にあればなぁ…、いや、あって然るべきだと切実に思いました。


自分の場合にも、このような転機が訪れました。
探査機はやぶさで有名な川口教授の講演会がきっかけで、天文学や素粒子のような純粋理学ではなく、技術としての航空宇宙工学に強い興味と憧れを抱くようになり、生まれて初めて、遂に自分が本当にやりたいことが明確になりました。
流体力学、ロケットの設計・制作、人工衛星の軌道計算… どれも、面白そうです。夢があります。


…と同時に、高校時代に航空宇宙工学専攻というルートを全く考えなかった、あの頃の視野がとてつもなく狭かった自分を心から恨みました。
「本物の物理を学べる=理学部物理学科しかない」という単純な図式にとらわれてしまい、物理の法則をフル活用して、人類のために応用するという工学部の魅力に気づけませんでした。
ちなみに自分の大学には、航空宇宙工学科はないので、転科やモグリで講義を聴く…なんて事は不可能です。


そして、これが一番決定的なのですが、
「よく考えたら、材料系ってただ材料を作るだけで、それを使って革新的な製品を作る(おいしい、面白い所取り)のは他の分野(機械工学科など)ではないか?
お菓子作りに例えれば、ただ原料を作るだけで終わりであり、それを使って魅力的なお菓子(クッキー、ケーキ等)を作り、完成させる喜びを味わえないんじゃないか?
自分はどうして、そんな地味な学問を選んでしまったのだろう?!」
との思い、迷いを捨てることが出来ません。
今現在は、ロケットの材料そのものよりも、ロケットの設計への興味の方が強いです。


今は、航空宇宙工学は独学で趣味として学び、あくまで本業の材料科学を極める覚悟でいます。
ただ、それだけではやはり弱いので、機械をいじれるサークルに入ったり、教養科目の宇宙入門みたいなのを取ったり、理学部の物理を学んだり、TOEICや英会話といった英語の勉強にがっつり力を入れたり、教授の研究室に質問を持ち込んだり…
とにかく、もう過去を振り返っても仕方が無いので、今の大学でやれることは、今までもこれからも、しっかり続けていくつもりです。


長くなりましたが、ここで本題となる質問です。

(1)
材料系から宇宙の研究に進む事も不可能ではないと信じていますが、やはり航空宇宙工学を大学で学ばなければ、大学院から専攻を変えて、航空宇宙の研究室(東大レベル)に行く事は難しいんでしょうか?ちなみに、大学院では修士まで進む決意です。博士は分かりませんが…

(2)
材料工学の専門が本格的に始まれば、材料の面白さが分かってくるはず!…と信じたいですが、やはりまだ遠い世界のように感じます。そんな私に、材料工学の魅力を教えて下さい。

(3)
材料工学を極めれば、航空宇宙の分野に何らかの形で関わる事はできますか?


よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>よく考えたら、高校生の時点で自分が一生をかけてやりたいことを見つけるのは無理があると思います。



いいえ、全然無理ではありません。航空宇宙工学やりたい一心で東大その他当該分野が学べる大学を目指している人達(そして合格し、JAXAで働いている人達)は少なからず存在します。全く別の分野でも、高校所か中学生、小学生の頃に「一生掛けてやりたい事」を心に決めて、それに向けて頑張る人達はいくらでも存在します。

>大学で新しい学問や情報、社会情勢に触れることで、やりたい事なんかいくらでも変わってくるんですから。

この一文で、貴方は自分の事を全否定してしまっていますよ。
「やりたい事なんかいくらでも変わる」というのなら、航空宇宙工学をやりたいという気持ちも「いくらでも変わってくる」可能性が高い訳ですよね。


「大学で新しい学問や情報、社会情勢に触れることで、やりたい事なんかいくらでも変わってくる」様な人は、「気持ちがふらつきやすい人」という事です。

もし、「これだ!」というものに出会ったのが大学生の時でも、その道で何事かを成し遂げられる人は、

>東大の進振制度のように、大学に入ってから専門を決められる制度が日本中の大学にあればなぁ…、いや、あって然るべきだと切実に思いました。

等と、貴方の様に「自分の事を棚に上げて、周囲や環境、制度に文句や不満を言う」という、「卑怯な真似」はしません。


(1)難しいというか、簡単ではないでしょう。

(2)仕事でも学問でも、「やりがい」や「魅力」は「自分で見出だし、気付き、築き上げていくもの」です。

(3)可能性は0ではないでしょう。しかし、「極める」というのは、「大学院で学び、修士号や博士号を取得する」という事でも、「大学で教授になる」という事でもありません。それを理解されていますか。



ところで、貴方は、日本に限らず、海外の人工衛星等に使われる部品作りやロケット開発が、小さな町工場・企業で行われている事をご存知ですか。

『NASAより宇宙に近い町工場』(植松努・著)

未読でしたら、是非お読みになる事をお薦めします。

この回答への補足

お礼の欄に書くのを忘れていましたが、紹介いただいた本、ぜひ読んでみます。

補足日時:2012/03/25 01:10
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この回答へのお礼

>いいえ、全然無理ではありません。…それに向けて頑張る人達はいくらでも存在します。

本当にやりたい事に出会えるのは、大学生や社会人になってからという人もいる。大学受検を卒業してから、やりたい事を見つける人だっている。

…と言いたかったのですが、若干ニュアンスが違ってしまったようですね…反省します。(勿論、視野が狭かった自分が悪いです)


>もし、「これだ!」というものに出会ったのが大学生の時でも、…「卑怯な真似」はしません。

ガツンときました。
その通りですね… 愚かでした。
夢を叶えた(これから叶える)方々は、少なくとも自分のような卑怯な真似など絶対にしません。


>しかし、「極める」というのは、…それを理解されていますか。

人間が、学問を「極める」ことは永遠に不可能。だからこそ、学問は進化し続ける。という前向きな解釈をしました。


経験で社会人に勝てない、その未熟さが悔しくて悔しくてたまりません。しかし、おかげさまで新たな発見ができ、前向きに軌道修正ができました。
そして、今までの自分に足りなかったのは、何よりもこのハングリー精神だったと思います。


つまらないモラトリアム人間から脱却する、厳しくも重要なアドバイスを頂けた事に、心から感謝いたします。
ありがとうございました。頑張ります。

お礼日時:2012/03/25 01:06

他の方が触れていない点で余計な事を一言。


宇宙工学出ても、(よほど一流なら別だけれど)就職ないですよ。
そんなに、需要がある分野ではありませんから。

そのあたりのことも、考慮に入れ、現在の分野でよく勉強して、もしチャンスがあれば、宇宙工学にかかわれる道に進むのが良いと思います。
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この回答へのお礼

材料系も、突き詰めていけばとても幅の広い分野だと思えるようになりました。
宇宙もぜひやってみたいですが、まず第一に、自分が選んだ学問をしっかり頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/03/26 23:06

大学院は、ひょっとすると、教科書等を独学すれば受かるかもしれません。


しかし、畑違いのところで、それでやっていけるかどうかは甚だ怪しい。
基本的に大学人というのは、優秀すぎてできないということが理解できない人種ですから、ペーパー試験で点が取れているならできるんだろうと合格させてしまうかもしれません。
しかしその後、製図やら機械の基礎技術やらプログラミングやらを身に付けていない人がやっていけるかどうかは不明です。(殆ど無理だろうという意味)

宇宙で材料というと、アルミだったりカーボンファイバーだったり、かも知れません。門外漢なんでよく知りませんが。
関係ないわけではありません。
アルミに何をどのくらい混ぜるとどうなるのか。そして「その理由」は?
理由から考えて、もっと改善するにはどうすれば良いのか。
日の当たる分野か、というと違うでしょうね。
でも、日に当たりたいなら、そもそも理系はやめた方が良いかもしれません。
故障の少ないトヨタのエンジンを作っている技術者の名前と顔をご存じでしょうか?
では、フェラーリなどで車のデザインをしているジウジアローは?
少なくとも私でも知っているとは言えますすけど。

> 東大の進振制度のように、大学に入ってから専門を決められる制度が日本中の大学にあればなぁ…、
> いや、あって然るべきだと切実に思いました。

私のように、受験時から専攻を決めていた者にとっては、迷惑千万です。
それこそ物理学科があるようなところでどうなるか、というと、物理志望者がやたらに集まり、振り分けが終わってみると、溢れた物理志望者は他の専攻に行かざるを得ず、そういうところの士気がやたらに下がります。
東大に行っても物理に進めないのであれば、早稲田や慶応や理科大に行った方がまだ幸せだったかもしれないのです。
また、東大などの進振が万能だとも思えません。
カリキュラムには相当無理がかかるでしょう。
最近どうかは知りませんが、昔の東大は、卒研を半年しかやらなかったそうな。
東工大くらいの振り分けなら、一部を除きそれほどカリキュラムに無理はかからないでしょうが、それではあなたのように全く別の分野に、という人は2年次の転学科以外では救われません。
だいたい、じゃぁいつなら進路が決まるのでしょうか?
大学一年なら決まるのでしょうか。大学二年には決まるのでしょうか。大学を出れば決まるのでしょうか。そんな保証はどこにもないでしょう。
社会人を数年やって、医者をやる、と言い出す奴は現にいるわけです。
東大のような制度は、いくらかあっても良い、とは思いますが、どこもかしこもは良いことではありません。

3年次編入(実質2年次)か受け直しか学士編入をお勧めします。
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この回答へのお礼

>でも、日に当たりたいなら、そもそも理系はやめた方が良いかもしれません。

科学の面白さ、プロジェクトXのような職人魂に憧れて、自分は理系の世界に入りました。
>アルミに何をどのくらい混ぜるとどうなるのか。そして「その理由」は?
その理由を解き明かす事こそが、理系魂ですね。
それを根底に据えて、いつまでも忘れないようにします。


>振り分けが終わってみると、溢れた物理志望者は他の専攻に行かざるを得ず、そういうところの士気がやたらに下がります。

なるほど、そういう事情もあるのですね…
知りませんでした。


>だいたい、じゃぁいつなら進路が決まるのでしょうか?

それもそうですね。
人それぞれですし、明確な基準は無いと思います。
これはなかなか難しい質問ですね。


大学院を見据えて、勉強の方針を修正していきたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/03/25 01:31

>材料工学を極めれば、航空宇宙の分野に何らかの形で関わる事はできますか?



修士までは・・ってことは、研究職で大学に残る気は無いということで、宇宙関連企業に就職したいということですか?

それなら、例えば、JAXAをとってみても航空宇宙工学系出身は3割ほどです。必ずしも航空宇宙工学系を修めていなければならない訳ではありません。

JAXAの採用情報には:
活躍する職員にも、JAXA特有のスキルが求められます。全てを身に着けている必要はありません。必要なスキルはこれから身につければよいのです!
大切なのは、「新しいことを学ぶチカラ」。 JAXAはあなたの未来に期待をしています。

・・・と言ってますので、専門分野での実力、やる気と情熱があれば採用の道は拓けると思います。後は、どこの企業でもそうでしょうが、是非こいつと仕事がしたいと思わせる人間としての魅力があるかないかだと思います。

http://stage.tksc.jaxa.jp/recruit/motomeru/index …
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この回答へのお礼

>どこの企業でもそうでしょうが、是非こいつと仕事がしたいと思わせる人間としての魅力があるかないかだと思います。

確かに、これが一番重要なポイントですね。
ただの専門バカではいけませんね。
現状に文句ばかり言っている自分には、まだ遠い道のりではありますが、
気持ちを切り替えて、前向きに頑張っていきたいです!

ありがとうございました。

お礼日時:2012/03/25 01:35

(1)


材料系から宇宙の研究に進む事も不可能ではないと信じていますが、やはり航空宇宙工学を大学で学ばなければ、大学院から専攻を変えて、航空宇宙の研究室(東大レベル)に行く事は難しいんでしょうか?ちなみに、大学院では修士まで進む決意です。博士は分かりませんが…

大学院の試験に合格すればいける。
http://www.daigakuin.t.u-tokyo.ac.jp/doc/23_5_MJ …


(2)
材料工学の専門が本格的に始まれば、材料の面白さが分かってくるはず!…と信じたいですが、やはりまだ遠い世界のように感じます。そんな私に、材料工学の魅力を教えて下さい。

さぁどうなんでしょう、少なくとも日本の材料工学は世界トップレベルだけど
http://ip-science.thomsonreuters.jp/press/releas …
中国とドイツは一国でまとめて研究機関みたいなことをやっているので、世界ランキングは二つづつ上げて評価する必要があって、世界のベスト10の四つが日本の研究機関だったりする


(3)
材料工学を極めれば、航空宇宙の分野に何らかの形で関わる事はできますか?

材料系は民生品に直結しないからねぇ
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この回答へのお礼

日本の材料工学は思った以上にレベルが高いようですね。
(専門の勉強がこれからなので、今の段階ではあまり実感できませんが)

まずは院試の情報から調べてみます。
ありがとうございました。

お礼日時:2012/03/25 01:45

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