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ミステリ批判として有名な
「人間が描けていない」
というコメント。いったい、人間が描けているミステリとはどういったものなのでしょうか。昔から疑問でした。

誰からも文句の出ない作家で思いつくのは宮部みゆきさんくらいでしょうか。
しかし本格とは言いがたい。

本格推理小説でなおかつ人間が描けている作家さんはこれだ!!というのを知りたいのです。
私見で結構ですのでお教えください。

A 回答 (8件)

何が「本格推理」かというのをよく知らないのですが、(謎解きがあるということ?クイーンとかクリスティみたいなのですかねぇ)


時代や国籍を超えて、「リアルな人間」が感じられたミステリとしては、
「ヒマラヤ杉に降る雪」(工藤夕貴で映画になった)講談社文庫
「シンプル・プラン」スミス 扶桑社だったかな?
「レベッカ」ダフネ・デュ・モーリア 新潮社文庫
(あ、なんか映画マニアみたいなラインになってきた…どれも映画みてないのに)
「鳥 デュ・モーリア短編集」創元推理文庫
「夢果つる街」トレヴェニアン(角川?)(この人「シブミ」では日本人が見ると勘違いコントみたいな、まじめにやってるの?超ナンセンス?みたいなの書いてますが、これはシブイです。)
ハヤカワミステリアス・プレス文庫のマーガレット・マロン「密造人の娘」から始まるデボラ・ノットシリーズも、人間関係がリアルで、(サザンものはわりに身内の関係がウエットで、日本人になじみやすいのかも。「図書館の死体」シリーズとか)かつ、ストーリーもずっしりと読み応えあっておすすめです。
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この回答へのお礼

さまざまな回答ありがとうございます。
みなさまの本格論たいへん参考になりました。

なるほどなぁ。納得です。

お礼日時:2001/05/11 14:20

「人間が描けていない」を見て、すぐに清涼院流水を思い出しました。


ミステリ作家なんですが(ご存知かな?)、この人の書くものには
描写も出来ないほどすごい人がたくさん出てくるので、
「人間が描けていない」とのお叱りを受けるそうです。
彼の作中にこの言葉はよく出てきます。
「まるで人物が描けていない小説の登場人物のような」といった感じで。
新作ではこれを逆手に取ったトリックが使われていますし。
私は大好きなんですけどね。すごくて。

本格派のミステリではないのですが、藤本ひとみさんの
鑑定医シャルルシリーズは、主人公や犯人の持つ心の病を描いていて
心理ミステリとして素晴らしいと思います。
しかし普通ミステリというと、読者が求めるのはトリックでしょうから
それも本格といわれるものにいたっては、人間らしさはそれほど
必要とされないのではないでしょうか。だってあんなに人死にまくってるし…。
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>ミステリ批判として有名な


>「人間が描けていない」
>というコメント。

こんな事を言う批評家の書評は信用しちゃいけません。
本格ミステリーは「人間が描けていない」のではなくあえて「描かない」のです。
フーダニット、トリックに人間性は不必要だからです。
ロジックのみで推理して欲しいのに、そこに感情を入れると二時間ドラマ仕立てになり、出てきた瞬間に犯人が限定されてしまいます。

「人間が描けていない」ではなく「魅力的な登場人物が居ない」ものは小説として問題だとは思いますが、感情の描写が少なかったり主人公に関する紹介がされないだけで「描けていない」と批評するのはお門違いです。
そんな部分でミステリーを測ると言う事は、本格を理解出来ていない証拠でしょう(済みませんが、本格ミステリーについて説明出来るスペースも時間も残念ながらここにはないようです)

あえて「人間が描けている」ではなく「魅力的な人間を描いている」作家と言われれば敬愛する有栖川有栖氏の「月光ゲーム」「孤島パズル」「双頭の悪魔」の江神シリーズです。
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こんにちは。


私はあまり批評など気にせず本を読むのですが、ご質問を読んで思い浮かんだのは
”森村誠一”さんです。
有名な作家なので、平凡なお答えかもしれませんが...
あの映画にもなった”人間の証明”などはご存知でしょうか?
私が森村さんにはまった最初の作品です。ストーリー(トリック)はもちろん、関わる人達の思い、心の葛藤など、読み応え充分でした。
もし、読んだ事がなければ、お勧めです。
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まず、本格物というのが何をさしているのかよくわからないので、ちょっとそれについて書かせてもらいますね。



なんとなく、いわゆるパズラーというか謎とき物(特にトリックがカギになっているもの)が『本格』といわれることが多いような気がするのですが、それをして、『本格』という、なんか『ミステリのホンモノ』みたいなイメージのある言葉でくくるのって変だと思うし、謎ときがメインの小説って、不自然で、どうもおもしろくないと思うんです。そのへんが「人間が書けてない」という批判になるんじゃないかな、と思うのですが。『本格物』をパズラーに限定しなければ、人間が書けているものって(へたすると、他のジャンルより)多いと思いますよ。
(あ、だからといって、別にパズラーを否定するつもりはありません。deagleさんの意見を読んで思ったんですが、たしかに何をおもしろいと感じるかはその人次第ですから、パズラーだけではおもしろくない、というのはわたしの好みの問題です)

で、探偵役がいて謎を解いていく、その謎も解き方も、探偵のあり方も不自然でなく、読みごたえがある、というミステリがわたしは好きなのですが、それでよろしければ、
・P.D.ジェイムズのダルグリッシュ警視シリーズ
・エリザベス・ジョージのリンリー警部シリーズ
・レジナルド・ヒルのダルジール警視シリーズ
・コリン・デクスターのモース警部シリーズ
がおすすめです。
もう少し軽い感じのものなら、アーロン・エルキンズのスケルトン探偵ギデオン・オリバーのシリーズもおもしろいと思います。

あと、コーンウェルはわたしも好きですね。なかなか猟奇ですが。。。
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 julianoさんの紹介されている作家はパトリシア・コーンウェルですね。

ぼくもこのシリーズは好きで読んでいます。
 tallman99さんのいう「人間が描けていない」というのがどういう意味なのかよくわかりませんが、海外作品ではポール・リンゼイなんかどうでしょうか?パトリシア・コーンウェルと同じ講談社文庫(青と白の背表紙)です。
 ぼくは日本作家では島田荘司が好きです。御手洗潔シリーズや吉敷刑事シリーズがありますが、日本人的な人間くささでいったら吉敷刑事シリーズですかね。
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 人間が描けてている、とは、要するに「物語がちゃんとドラマになってる」ってことです。


 登場人物達がいかにも人間らしいと読者が感じるのは、作中に葛藤シーンが入っているときです。心の葛藤を描くことで、登場人物はいかにも実在の人間っぽく動きます。
 ……が。

 俺に言わせれば、それすらもしょせんはテクニックにすぎません(笑) 本当にリアルな葛藤シーンは、作家にとって「一生の課題」と言ってもいいくらい難しいですが、それっぽいものでよければ割かし簡単にかけます。

 それがちゃんと描けていないのは、理由ははっきりしてます。たいていのミステリー作家にとって、ミステリー小説は「クイズ小説」だからです。
 クイズを読者に解かせることがメインであり、物語を追い、人間ドラマを描くことは2の次なんです。
 ミステリーで人間ドラマを描くと、「カッコいいヒーローとしての主人公」を描かざるをえなくなり、結果として出題される謎は極端に難しくなります。(なぜなら、読者にも解けるような謎に関していつまでも悩んでいるような主人公は、それはもはやヒーローではなく、いわばミステリーテラーでしかないからです)
 絶対にクリアできないと分かっているゲームを買うゲーマーはいません。それと同じように、難しすぎて難解なクイズブックを買うミステリーファンもいやしません。

 もっとも、だからって一概に「人間が描けてない」という批判を繰り返すのはどうかと思いますけどね(^_^; なぜなら、そういう小説を書いている人はその人なりの考え方があるわけですから。
 だから、クイズ小説しか描けない作家を攻めるべきじゃないと思いますね。
 けっきょく、小説にルールなんてないんです。
 「小説とはかくあるべし! この見解以外はすべて間違いである!」と声高に叫んだところで、創作の世界ってのは「面白いもの書いた者勝ち」なんです。
 それができなかった人が何を言っても、それはしょせんは「負け犬の遠吠え」でしかありません。
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海外作家のものでもよければ・・・。

えーと、作家のかたの名前が長すぎて忘れてしまったのですが、確かPとかがはいっていたような・・・。もと検死官か何かをされていた人です。(間違ってたらすみません。)
シリーズもので、タイトルは「死体」「検屍」「死体農場」などです。
あまりミステリーを読む方ではありませんが、海外のものって、結構人間が描けているような気がしますが・・・。日本のミステリーで私が好きな人は赤川次郎さんです。彼こそ、毎回人間味あふれる登場人物を生み出していますよ。あ、でも、彼の作品は本格ミステリーではないのかなあ・・・。
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