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 S,I, EX, Im T、G が独立の要因で動いても、経常収支=貯蓄・投資バランスという関係になるということを、何人かの方に懇切に教えていただきました。感謝します。

 そうしますと、趨勢的(トレンド的)な経常収支の動きや見通しについて、エコノミストらが「 日本の輸出競争力が落ちるから経常黒字は減る」とか、「高齢化で国内貯蓄率(貯蓄性向)が趨勢的に低下するから経常黒字は減る」などと、6つの変数のうち特定のものの変動を根拠に、説明ないし予想しているのは、誤りということになるのでしょうか?

 またまた初歩的な質問ですみませんが、経常収支の趨勢的な変化は何によるのでしょうか?

 たとえば、6つの変数のうち、どれか(たとえば輸出競争力)がドライバーの役割を果たして、所得水準
 を決定し、それに伴い、ほかの変数にも影響を与えて、上記 ISバランス=経常収支 という関係を
 保ちつつ、その趨勢的な変動方向を決めるのでしょうか? 恐れ入りますが、また教ええください。

A 回答 (3件)

> 日本の輸出競争力が落ちるから経常黒字は減る



簡単化のために国内での消費が変わらないとすれば、経常黒字額=純輸出額がへればその分だけ生産量=所得が減るか、売れ残りとして投資が増えるので、結局経常黒字の減った分と所得-投資が減った分が等しくなります。したがって結局、経常収支=貯蓄・投資バランスは成り立ちます。
また

> 高齢化で国内貯蓄率(貯蓄性向)が趨勢的に低下するから経常黒字は減る

というのは、国内での生産=所得が変わらない場合、貯蓄率が減るということは国内での消費が増えるということですから、経常収支=生産-(消費+投資)の関係から、消費が増えた分と経常収支が減った分が同じになるため、経常収支=貯蓄・投資バランスが成り立ちます。


> またまた初歩的な質問ですみませんが、経常収支の趨勢的な変化は何によるのでしょうか?

エコノミスト氏の言った輸出競争力や国内貯蓄率も勿論関係しますが、例えば電力供給などに関するエネルギー戦略や法人税などを中心とした税制、雇用に関する規制といった政策的なもの、労働力や市場からの距離といった物理的・資源制約的なもの、国際的な緊張状態などのいわゆるカントリーリスクに至るまで、色々な要因があります。
しかも、それぞれが一国だけではなく他国の状況も影響します。


> 6つの変数のうち特定のものの変動を根拠に、説明ないし予想しているのは、誤りということになるのでしょうか?

誤りとはいわないまでも、一つの要因だけを取り出しているので他の影響をかなり軽視した立場であるといえます。
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この回答へのお礼

お礼とお詫びを申し上げます。最初のお答えを含めて、再度、考え、必要あれば、質問させていただきます。 

お礼日時:2012/03/28 11:15

>S,I, EX, Im T、G が独立の要因で動いても、経常収支=貯蓄・投資バランスという関係になるということを、何人かの方に懇切に教えていただきました。

感謝します

??? 少なくとも私はそんなことを言っていません! 「S,I,EX,IM, T,S,Gが独立の要因で動い」たら、経常収支=貯蓄・投資バランスが成立しないことは、あなた自身の前の質問の例が示しているでしょう!私の回答の結論のところで、

「以上のように、貯蓄、投資、輸出、輸入といった項目は互いにまったく他から独立に決定されているのではなく、上の例では所得がそうであったように、共通に影響を与える変数が存在し、貯蓄超過=経常収支がつねに成り立つようにそうした変数の水準が調整されるのです。」

と書きました。よく読んでください!

>そうしますと、趨勢的(トレンド的)な経常収支の動きや見通しについて、・・・、6つの変数のうち特定のものの変動を根拠に、説明ないし予想しているのは、誤りということになるのでしょうか?

したがって、どうしてこういう結論(質問)になるのかわかりません!あなたの前の例のように、貯蓄超過=経常収支黒字という恒等式が満たされないようなシナリオは排除されますが、そうでない(つまり恒等式と整合的である)シナリオは、誤りだと排除することはできません。

このようなサイトで説明することの難しさを感じますね!なるべく「補足質問」等を使って、疑問の点があったら質問をするようにしたらよいと思います。以前の質問でも、あなたは「補足質問」「お礼」のところを十分に活用しておられないので、「回答」にたたいして誤解が生じるのだと思います。
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この回答へのお礼

お礼とお詫びを申し上げます。最初のお答を含めて再度、熟読し、考えて、必要であれば質問させてください。私の関心は日本の経常収支の趨勢的な変化にあります。
   高齢化に伴う貯蓄性向の低下と、輸出競争力の弱化、社会保障支出の増大は構造的なものと思われます。しかし投資、輸入にそうした構造的、趨勢的な要素があるかどうかわかりません。その場合、輸出競争力や貯蓄性向、社会保障支出
(いずれも黒字縮小に関して整合的)の要素だけで、経常収支黒字は縮小していく
といえるのかどうかが疑問です。いずれにしましても、再度、熟考します。

お礼日時:2012/03/28 11:12

>6つの変数のうち特定のものの変動を根拠に、説明ないし予想しているのは、誤りということになるのでしょうか?



誤りかどうかは場合によりますが、他のシナリオに言及していないという点で、単純化された説明だとは思います。
例えば「日本の輸出競争力が落ちる」は、外的ショックにより海外部門の需要が減少することを意味するのだと思いますが、その結果、国内所得の減少を通じて、輸入財への需要も減少するでしょう。
輸入財への需要が国内所得に対して非常に敏感であれば、輸出以上に輸入が減って、貿易黒字が増えるかもしれません。
すると結局、国内生産は減るものの、それ以上に支出も減るため、超過貯蓄が増加することになるでしょう。

>6つの変数のうち、どれか(たとえば輸出競争力)がドライバーの役割を果たして、所得水準を決定し、それに伴い、ほかの変数にも影響を与えて、上記 ISバランス=経常収支 という関係を保ちつつ、その趨勢的な変動方向を決めるのでしょうか?

ご自分で触れられていますが、海外部門の需要だけでなく、国内の貯蓄性向なども、経常収支に関わります。
例えば同時にこの2つが外的要因で変化する可能性もありますよね。
輸出が減るけれども、同時に、貯蓄性向が上がるため、輸入財への支出も同じ幅で減少し、経常収支が変わらないということもありえませんか?
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