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 馬は鹿とか山羊とと違って山岳地帯には弱いと聞いたのですが本当ですか?
 あのナポレオンも白馬ではなくロバに乗ってロシアへ向かったと聞いたので、私の勝手な思い込みかも知れませんが、知っているかた答えてくれると嬉しいです。
 それと、馬は骨折すると死んでしまうと聞いたのですが、座る事はあるのでしょうか?
 多々あってすいませんが、答えてくれると嬉ししいです!

A 回答 (3件)

>馬は鹿とか山羊とと違って山岳地帯には弱いと聞いたのですが本当ですか?



ウマは長い四肢、1本ヒヅメ、2種類の高速ギャロップ走行(交差型と回転型)を
組み合わせる~など平坦な草原を疾走するには大変有利なのですが、その半面
飛び跳ねたり、急に方向を変えることができませんね。。
(競走馬は騎手が体重移動しないとカーブで大きくふくらんでしまう・)
また意外に知られてないのですが、胸の高さより下をくぐることもできません。
身体全体としては柔軟性に乏しく、開けた場所を直線的にしか走れないのです。

一方、ヤギの四肢は比較して短く、身軽に飛び跳ねることもできます。
また、二股に分かれたヒヅメが先端&付け根のWジョイント式という独特の構
造をしており、これで固い岩のわずかな突起を挟んだり、クサビのように隙間
に差し込んだりもしますから、信じられないような断崖絶壁をよじ登ることも
できます。http://labaq.com/archives/51398119.html
アイベックス種は、そのような所では結構大胆にもなって、深追いしてきたオ
オカミを片っ端から突き落としたりもします。。(#^.^#)
(一列に並んでついてくるので、オオカミは後ずさりできない♪)

>あのナポレオンも白馬ではなくロバに乗ってロシアへ向かったと聞いたので

「ナポレオンのアルプス超え」のみならず、この時代の移動用使役獣はほぼ例
外なくロバです。これはダヴィッドの絵による創作ですね。

>馬は骨折すると死んでしまうと聞いたのですが

野生の祖先種ではそのようなことはないと思われますが、競走馬ではゴール寸
前で転倒した際に、骨折と心臓発作で口から泡をふき、そのまま死亡すること
も多々ありますね。
ムチを入れるということは、天敵が後ろに迫っていることを意味しますから、
ウマにとってはこの上ない恐怖になります。(虐待に当たるという声も多い)
ゴール後に気を鎮めさせるのも結構大変なんですよ。

>座る事はあるのでしょうか?

骨折したウマは、伏せた後に起き上がれないので、立ちっぱなしになっている
ことが多いです。
残った足で常に500~600キロ近い体重を支えていますから、他の脚が「負重
性蹄葉炎」となり、その結果痛みでショック死することも多いです。。。(T_T)
予後不良の蹄葉炎となったウマのうち、薬物以外の方法で安楽死させた場合は
動物園やサファリパーク、その他のウチのような関連施設で肉食獣用に・・食
用馬でない馬肉は大変安価です。(1頭当たり数千円)・・(*´∀`*)
骨折に至らずとも何度か転んでいる故障馬は、その後も全力疾走しなくなるこ
とが多いので、主に練習馬になります。(1頭当たり5~10万円)

(元 飼育屋)
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 獣医師です。



 鹿や山羊は山岳地帯で進化した動物なので、馬よりは山岳地帯に強いのは当たり前といえば当たり前です。
 まず馬は山岳地帯に適応するには大型過ぎます。日本の在来馬などはかなり小型の種もあり、山岳地帯でも使役馬として飼養されていましたが。

 馬は元々草食動物としては、反芻類には飼料効率(食べたエサをどれだけエネルギーにできるか)の点では不利です。
 それを「速く走る」ということに特化することによってカバーして生き残ってきた動物です。反芻類は第一胃という巨大な発酵タンクを腹に抱えるため、馬と同等に速く走ることは不可能でしょう。
 ですが、「大型の草食動物」としては反芻類の方が普遍的に適応度が高い動物ということは言えるでしょう。馬は平地で速く走ることに特化した身体の構造のため、そのメリットが最大限に生かせる環境(広大な平原)以外では反芻類に生存競争で勝つことは難しいでしょうね。

 「骨折すると死ぬ」というのは競走馬の話です。

 競走馬は「速く走る」ことにさらに特化した人為淘汰(品種改良)の結果、体重に対する足の太さが限界まで細くなってしまっています。ヒトがそうしたのですが。
 なので、足を1本骨折した場合、普通なら治癒するまで残りの3本の足で何とか歩くこともできるのが、それができなくなってしまっています。残りの足も蹄炎を起こしたりして使用不能になってしまうのです。
 なので競走馬では、足を骨折すると多くの場合は安楽死させることになります。

 草食動物という点では牛などの偶蹄類も、草を食べると大量の水を必要とすることには変わりありません。むしろ反芻類の方が体重に対する「食べることができる草の量」が多いので、より多くの水を必要とします。
 ですから、動けなくなれば水を飲めなくなったり捕食動物に襲われたりして死ぬことになるのは馬も反芻類も同じです。
 「足を骨折しても動くことが可能か」という点で、競走馬はそれがほとんど不可能である、というだけです。

 もちろん野生種(馬の野生種というのは現在ではほとんど残っていないのですが、シマウマも含めて)でも、足を骨折すれば採食も不便になりますし捕食動物に襲われる可能性も高くなるでしょうが、それは馬に限った話ではありませんよね。

 ちなみに、「爪の先だけで立っている」という点では山羊などの偶蹄類も馬も解剖学的には変わりありません。犬や猫も実は「指先で立っている」動物です。ヒトと同じように「足の裏」で立っている動物はクマ科の動物くらいでしょうか。
 偶蹄類が2本の爪を使えるというのは、荷重分散の点では急峻な地形を歩くには有利でしょう。ただし「滑り止め」は偶蹄類もさほど機能しているとは思えませんし、それなら馬も同じような組織はあるので条件は変わりません。蹄鉄打っちゃったら話は別ですが。

 偶蹄類でも、山羊やカモシカは山岳地方に特化した動物なので山岳地帯が得意なのは当然ですが、アフリカの平原に住んでいるバッファローや水牛が山岳地帯を激しく苦手とすることも理解できるでしょう。偶蹄類であってもそれだけで山岳地帯に適応できるわけではなく、何より「軽量化」が必要不可欠なのは当然のことです。

 ちなみに、「足を骨折したら生きれない」というのは、そういう意味では牛でも同じです。
 乳牛であるホルスタイン種は、馬が「足を細く軽く」品種改良されたのとは逆に、「腹を大きく重く」改良されてきました。エサを大量に食べてそれを乳に変換できるように、です。
 その結果、「身体に対して頼りない足」という点では競走馬と同様の状況になっています。結局足に過大な負担がかかっているという点では競走馬と同じ、あるいはそれ以上になっているので、骨折でもしたら他の3本足で体重を支えるのはまったく不可能ですね。
 ですから、足を骨折した乳用牛は競走馬と同様、安楽死することがほとんどです。
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半世紀前に農耕馬を飼っていました。


馬の足は、ひずめが一個で、乾燥した道路では結構活発に動けましたが、
 ぬかるみは苦手でした。
山道に、入ると、ひずめで土を削ってしまい、急坂を登るのは、不可能に近かったようです。
その後、牛を飼いました。
 ひずめは2個あり、横に開くので、ゆっくり歩くと、やわらかい畑の土や
田んぼでも、動けなくなることは少ないですね。
 ヤギは、ひずめが二本に分かれて、さらにその後ろに、小さなつめが二本ついていたと
記憶します。
 体の割りにひずめが大きく開くので、柔らかい草地も問題なく歩き、
木に登ることも出来ました。
 器用に立ち上がったり、飛び上がって太い幹はもちろん、枝の上にも
登って葉を食べていました。

ヤギを紐でつなぐとき、素人は、樹の近くに繋いで、ヤギを殺してしまいます。
 つまり、一旦小屋や樹に登り、反対側に飛び降りたときに、紐が短いと
  首が絞められて、窒息するのです。
鹿は飼ったことはありませんが、ヤギに近いと思います。

つめの少し内側に、肉球状の滑り止めのついた足で、岩や木の上にもジャンプできるのです。

馬は、草食で、特に藁など乾燥した草を食べたときは、大量の水を飲みます。
 もし、足の骨が折れた場合、草地と水辺の往復が出来なくなり、餓死、または
他の動物の餌食になってしまうと考えられます。
 また、骨折した足があると、水辺ではまってしまいます。
体重の割りに、足が細くて、また、器用には動かないようです。

長時間走ることは得意ですが、体を横たえたり、おきたりするのは苦手で、
 人間なら、どっこいしょと、声を出すように、ドッテっと寝たり、難儀そうに起き上がります。
一本でも骨折したら、立ったり座ったりだけでも大変ですね。

ねこ科の動物は、腹ばいから全力疾走まで、滑らかに出来ますが、馬は、
 おきる瞬間に「どっこいしょ」が入るので、山岳地帯では、転落してしまうかも知れません。

馬は、1メートルの高さの土手を越えるのも、大変な難行です。

つまり、馬は平地で直線的に走るのは得意ですが、大きい段差は大変苦手です。
ヤギは、草原では、群れて身を守り(羊=ヒツジ)ますが、山岳地帯では、ひずめの形状や特質から
 急な岩場でもジャンプしながら移動(山羊=ヤギ)できます。

山岳地帯での馬は、人の作った細くても、平らな道を歩いているようです。
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