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中国側には、日清戦争を起こす理由は無かった、と思われますので、理由は日本側にあると思われます。

教科書をみると朝鮮を中国から独立させることだった、とあります。

しかし朝鮮自身が独立を望んでいなかったのですから、これは余計なお世話だと思われます。

そもそも日本にとって朝鮮の独立は、何の関係も無いのですから、戦争を起こした理由がさっぱりわかりません。

日本近代史に詳しい方に、何故日清戦争を起こしたのか?を教えてもらいたいと思いました。

A 回答 (6件)

http://ja.wikipedia.org/wiki/日清戦争
に詳しい解説があります。

当時は現在とは異なり、古い東洋の政治が東アジアを支配していたことが一つの時代背景です。中国(清)が宗主国であり、朝鮮や沖縄はその属国であり、外交手続きも東洋的儀礼が求められていた時代です。皇や勅といった文字にも大きな意味があり、そのような文字の取り扱いだけで国交が頓挫したりした時代です。

もう一つは西欧列強の圧力です。イギリス、ロシアとの関係ですね。

日中の争いの一つは朝鮮です。ここは日中間の争いの場でした。裏にはロシアがいましたが、まだこの時期は後のようにはまだ主役ではなかったかもしれません。ジョルジュ・ビゴーの有名な風刺画に朝鮮を巡る日中ロの下心が描かれています。

中国は事大党(いわば保守派)を支持して朝鮮に派兵していましたし、日本は独立党(いわば民族独立派)を支援していました。開国という方針は決まっていても中国への姿勢の違いで朝鮮国内は政治的に分裂していました。東学農民軍の乱も起きて、朝鮮は国が乱れていて一触即発だったのです。
そういう中で日本から見ると、日本が後押しするクーデターが失敗したりして、日本が清との武力衝突を避けている限り、朝鮮に距離的に近い清の主導権を温存する結果になっていました。そのため自国民保護を理由に出兵準備を進めました。

もう一つは沖縄の帰属問題です。明治初年頃に台湾出兵し、そのついでに沖縄を併合してしまいました。(当時は台湾ですら中国から見て遠い田舎で、外国のようなものでした。だから日本が台湾の内乱を治めるために出兵したのです) 中国は海軍力に自身がないので日本に対抗できる海軍力の増強に努めました。ですから日清戦争の日本側の狙いの一つは中国の海軍をたたくことでした。

戦争の結果、日本は領土割譲(遼東半島・台湾・澎湖列島)と賠償金支払いを手にし、中国にかわって朝鮮を支配出来る権利も手に入れました。琉球が日本の領土になったのはこの戦争からですが、今の中国はいずれ取り返したいと思っていますね。

この回答への補足

回答全体へのお礼をここでまとめて書きます。


6件の回答をいただきましたが、「ロシア」問題をあげるものばかりで、私の質問の趣旨とちょっとずれていました

質問の仕方がいけないのですが、教科書に書いてあるような説明ばかりでした。

私としては何故国民が熱狂的に中国を侵略せよ!と言ったのか?ということの説明がほしかったのでした。(国民と言うのはたとえば福沢諭吉、民権運動家などです。

しかしこういう疑問そのものが、うまく伝わらなかったので、そのうちで直してみます。

ベストアンサーを選ぶのは難しいのですが、この回答がどちらかと言えば、まとまっていたと感じましたので・・・・。

補足日時:2012/04/14 11:28
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この回答へのお礼

>戦争の結果、日本は領土割譲(遼東半島・台湾・澎湖列島)と賠償金支払いを手にし、中国にかわって朝鮮を支配出来る権利も手に入れました。

つまり領土と賠償を得るために戦争をした、ということですね。

ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 10:07

日本にとって朝鮮が独立国としていることが、南下してくるロシアや欧米列強から日本を守ることでした。

清の冊封国家ではなく独立国として半島を治めていてくれれば日本にとって半島は防波堤でした。
ですから朝鮮半島は日本の防衛にとって重要だつたのです。圧政に苦しむ農民が起こした東学党の乱(1896年 )を鎮圧するために、清が軍隊を朝鮮に派遣したことが日清戦争の発端となりました。朝鮮に軍隊を派遣する場合、日本との間で結ばれた天津条約で朝鮮に軍隊を送る時には互いに通告するという条約を破り軍隊を無通告派遣したことから、対抗上、日本も軍隊を派遣したことが発端とされています。朝鮮の独立のための戦争というのは言い過ぎで、南下してくるロシアと欧米列強に侵略されつつある清をそのままにしておけば朝鮮半島はどちらかに支配され、日本にとって安全をおびやかされることは明白だったので日清、日露戦争にいたったのではないでしょうか。ちなみに日清戦争後の下関条約の第一条で清は朝鮮国の独立を認めることという文言があります。そのときにはじめて大韓帝国という名前になります。歴史を捏造する中国や韓国の歴史教科書ほどではないにしても日本の教科書も?が見受けられるので自分で調べるのもいいのでは。
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この回答へのお礼

>朝鮮半島はどちらかに支配され、日本にとって安全をおびやかされることは明白だったので・・・

朝鮮がロシアに支配されたら、どうして日本の安全が脅かされるのか?が解らないのですが・・・・。


とにかくありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 10:09

ロシアがシベリア鉄道の


ウラジオストックからハバロフスクまでの工事に着手したのが1891年
日清戦争が1894年ですから

ロシアの南下政策に対抗する為であるのは明白です。


朝鮮を中国から独立させることだったとなると
日朝修好条規(明治9年)は十分日本の利益は確保出来ていますし、
日清戦争までの18年間の理由が説明出来ません。

ロシアの南下政策に対抗するには朝鮮半島での軍事行動が必要です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%B8%8B% …

朝鮮に何かすると清国が出て来る冊封体制を日本は絶対に叩かねばなりません。

日清戦争で朝鮮の支配権を獲得し、遼東半島や台湾島を獲得しますが
朝鮮はロシア寄りの政府が樹立し、遼東半島は三国干渉でロシアの租借地となります。
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この回答へのお礼

なぜロシアの南下政策に対抗しなければならないのか?解らないのですが・・・・。

当時の指導者たちが、ロシアの南下を防ごうと考えたのは確かだと私も思います。

しかし今から考えて、本当にそんなことは必要だったのでしょうか?

何万人もの戦死者を犠牲にしてまで、朝鮮を支配すべきだったのでしょうか?

私にはその必要性がりかいできません。

でも回答していただいて、ありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 10:15

こういう軍事的なことは、日本の教科書では教えない


ようです。
軍事教育は悪だという考えがあるのでしょうか。

それはともかく露寇事件があってからです。
日本がロシアを怖れるようになったのは。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96% …
日本は開国以来ず~と、ロシアに怯えていたのです。

朝鮮半島が欧米列強、特にロシアに占領されたら
日本の安全保障上、問題になるからです。

朝鮮半島は、対馬からなら肉眼で見えるほど
近いのです。
元寇も朝鮮半島経由で来ています。

キューバ危機において、米国は第三次大戦覚悟で
海上封鎖に出ました。
あんなに近い隣国に、敵の軍事基地が出来ると
いうのは大変なことなのです。

だから朝鮮半島を独立させ、ロシアに占領されない
ようにする必要があったのです。
清の属国のままなら、あのだらしがない清の属国の
ままだったなら、ロシアに占拠されることは
目に見えていました。

これは後の日露戦争にも引き継がれ、日韓併合にまで
続いて行きます。
日韓併合は、韓国から頼んできたものですが、日本に
とっても大いに意義のあることでした。

つまり、日本は、朝鮮半島を対ロシアの防波堤にすべく
赤字を出してまで、インフラを整備しました。
半島を強く豊かにすることが、日本の国防にとって
重要だからです。

これは、戦後、米国が日本を社会主義に対する防波堤に
すべく、色々援助したのと同じ図式です。

日本が今でも韓国を援助しているのは、あそこがロシア、
中国、北朝鮮のモノになっら、国防上危機に陥るからです。

このように、朝鮮半島というのは、歴史上日本の安全保障の
要なのです。
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この回答へのお礼

>このように、朝鮮半島というのは、歴史上日本の安全保障の要なのです。

という答えが多いのですが、何故重要なのか?が私にはわかりません。

隣の国を支配しないと安心できない、と言う気持ちだと、世界を征服するまで戦争をしなければならなくなります。

そんな気持ちでは、国が沢山あるヨーロッパでは生きていけないでしょう

でも回答をしていただいてありがとうございました。

お礼日時:2012/04/10 10:19

> 朝鮮自身が独立を望んでいなかったのですから



 質問者さんが

 「朝鮮は中国の属国で独立していなかったのですが、独立は望んでいなかったでしょ? 」

と韓国人に尋ねたら、たぶん激怒されると思いますよ。
(^o^;

 「オレたちは独立してたぞ!属国なんかになったことはない!」と。

 もともと独立しているつもりで、独立させてもらいたいと思っていなかったのは事実ですから、「余計なお世話だった」というのはその通りでしょうね。


> そもそも日本にとって朝鮮の独立は、何の関係も無いのですから

元寇を典型的な例として、朝鮮半島が中国の支配下にあれば、日本は影響を受けます。

 今、中国が北朝鮮を支援しているのも同じ理由で、敵側の国と自国の間に自国の影響力が及ぶ「緩衝地帯を置きたい」というのは、自然な欲求なのです。

 従って、当時の日本も、「朝鮮の独立」などと言っていますが、実のところは、「清や強敵ロシアとの間に、日本の影響力の及ぶ国を作りたい」というのが本音だっただろうと思います。

 ところが、清がそれを妨害したので、妨害を排除するために戦争を始めたのだ、と理解した方がいいように思います。


 ちなみに、清の成立時、明は鄭成功などを通じて日本に援助を求め、清は逆に日本が参戦しないように画策しました(偽書との説もありますが、江戸幕府に、「清帝室の祖先は清和天皇から出たのだ。だから国号を清にしたのだ」などという文書を送ってきたと書いた古書もあります)

 そんな経験があるためか、日本は清よりもロシアのほうを恐れたようすです。

 つまり、朝鮮を支配下に置きたい、緩衝地帯としたい、と考えたのはロシアを仮想敵と見たせいかと思います。
 
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この回答へのお礼

緩衝地帯という考えは、限度がない、考えです。

朝鮮を得たら満州を得たくなる、その次は中国本土やシベリアへと範囲が広がってしまいます。

やはり日本海という限度の中で、平和に暮らすのが一番と思います。

日清戦争を起こした理由について6件のお答えをいただきましたが、今の時点で、やって良かったと思える理由は全く無かった、と思えます。

ということを教えていただいて、ありがとうございます。

お礼日時:2012/04/10 10:26

対ロシア戦略じゃなかったっけ?

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この回答へのお礼

ありがとうございました。N

お礼日時:2012/04/06 08:24

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