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日本の打ち上げロケットはよく失敗しているという印象を受けます。
これはたまたまなのでしょうか?
それとも資金不足などの構造的な原因があるのでしょうか。

10年くらい前でしたか、打ち上げに失敗したときの責任者のインタビューで「失敗とは考えていない」というものがありました。
ものすごい強弁だと思いました。
その人の説によると2度、3度打ち上げに失敗するのはロケット分野では当たり前だということでした。
失敗を失敗と認めず、自らの責任も感じないような人が担当しているんじゃ、日本のロケットの将来もダメだろうなと思ったのをよく覚えています。

今後は大丈夫なんでしょうか?

A 回答 (25件中1~10件)

いろいろなご意見が出ているようですので,端的に書くことに致します.



1.ポアソン分布的な事象があります.

  ロケットの場合,結局のところ人為的な初歩的ミスが
  100%なくなることが大きな要因です.
  従って「失敗が連続すること」は「技術のなさ」が原因ではなく,
  「管理の不徹底」が問題であることになります.
  これは私も「問題あり!」と常々思っています.
  これは諸外国も同じで,日本もアメリカもESAも,
  通して成功率80~90%で飽和してしまっている感じです.
  でも「失敗の連続」に相対して,しかも実際のところ,
  失敗の数の4~5倍程度多くの「成功の連続」があります.
  でも「成功の連続」で話題が盛り上がることは,
  余りないですよね.

2.ロケット技術はロケット技術以外のあまねく広い分野で
  利用されています.

  極端なことを言えば,ロケット新機種ひとつ開発すると,
  例えその打上が失敗しても,新技術,新素材,新工法は
  日本国内に行き渡り,基礎の土台を支える技術となっています.
  でもハッキリと目に見えるものではないですよね.

3.マスコミとは元々体制を批判するものです.
  だから自虐的な皮肉が飛び交います.
  その皮肉を文字通り受け取ってしまうほどには,
  日本や国民は馬鹿ではないと思っています.
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この回答へのお礼

どうもありがとうございます。

>「技術のなさ」が原因ではなく,「管理の不徹底」が問題であることになります

 ここを読んで思わず膝を叩きました!
 それを言いたかったのだと気づきました。
 連続成功すると油断が生じてしまうのでしょう。
 ヒューマン・エラーという言葉もあります。
 徹底的な管理が必要ですね。

他の2点の論点も充分理解・同意しました。

お礼日時:2004/01/06 21:30

すみません.



>ロケットの場合,結局のところ人為的な初歩的ミスが
  100%なくなることが大きな要因です.

間違えました.

ロケットの場合,結局のところ人為的な初歩的ミスが
  100%なくならないことが大きな要因です.
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>ジャンボジェット機は世界中を飛び交っています。

あれの延長だとしか思えないのです。

まったく異なります。ジェット機はせいぜい-50-75度程度.液安程度の低温で飛びます。しかも炭化水素+空気ですからかなり安定性の高い(ロケット燃料に比べて)です。

ロケットは酸化剤として液体酸素と液体水素を使いますので-27?度(沸点忘却)の世界です。しかも.液体酸素は鉱工業系で結構使われていますが.液体水素は.最近はわかりませんが.知る限りでは国産はありません。
1980年代.日本で唯一の液体水素を使った(自動車)エンジンがたしか東工大に1台だけありました。屋外でテントを張って(室内で行ったらば危なくて仕方ない)液体ヘリウムで水素ガスを冷やして生産するという涙ぐましい作業が必要でした。
液体水素は金属と結合して(ぶ質名忘却)を作るという性質があります。この生成した物はたしか脆弱で.ちょっと手で殴ると崩れるという性質があります(だから.1970年代アポロが良く爆発した)。恐ろしくて誰も研究しなかったという世界です。
水素というぶしつの特殊な反応性がいろいろな足かせになっているわけですし.軽く作る・すぐ壊れるの間のどの程度の強度と厚さを確保するかという大きな問題があります。
この内容が公開されていないのです。
打ち上げ中止で燃料を抜いて・入れてを繰り返していると簡単に壊れてしまうという問題があり.全体の信頼性をどのように上げるかが大きな問題です。まさか.爆発するまで燃料を詰めて放置するわけにも行きませんから。
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この回答へのお礼

再度の回答ありがとうございます。
液体燃料の難しさは理解しました。
しかしロケット失敗の原因の多くが、液体燃料のコントロールの失敗にあるとは思えません。
99、9%成功していても、どこかの0、1%でミスしてしまうのでしょう。
ギャンブル的な打ち上げ方式はやめて、地道な実験を繰り返し、技術をものにするという方針でやってほしいものです。

お礼日時:2004/01/06 00:27

> 「開運!何でも鑑定団」にでも鑑定してもらうしかありませんね。



そうですね。ぜひ依頼してみて下さい。

> ロケット開発がそれほど必要性があるのかという議論があります。

ロケット開発の研究成果は他の様々な分野に応用され,技術も転用されるそうです。これについては,過去ログに専門家からのご回答(参考 URL の First_Noel さんのご回答)がありますので,そちらをご参考にして下さい。

yoshinobu_09 さんの他の方へのお礼の欄を拝見しておりますと,その他の部分につきましても誤解されていたり,思いこみが激しく独善的である印象を受けます。このようなテーマについては,既に様々な立場の専門家によって散々議論されていると思いますよ。決して真新しい内容ではありません。まずは書籍などで情報を得られては如何でしょうか? 素人の回答しか得られないここで茶化し合いのような議論をするよりも,遙かに有益ではないかと思います。老婆心ながら。

参考URL:http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=680876
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

素人の回答であろうとも、充分に有意義であると確信しています。
このような素朴な疑問が興味をもつきっかけとなり、専門の書籍など読みはじめるというのが通常の流れだと思います。

お礼日時:2004/01/05 02:15

私は実験科学者ですので,その立場から意見を述べさせていただきたいと思います。



まず日本は科学技術立国であり,我々日本国民は,日本の豊かさが科学技術によってもたらされていることを忘れてはならないと思います。世界第二位の経済大国にまで成長させた根源は優れた科学技術力であり,国の経済政策や金融政策,企業の経営努力などは,それを後押ししたに過ぎません。

ロケットなどが失敗すると,経済関係者やマスコミはすぐ「○○億円の損」などと言って金勘定して批判しますが,科学技術によって得た豊かさの中で暮らしている以上,もっと温かく見守る度量が必要でしょうね。なお,私は別に失敗してもいいと思っていますよ。お金の無駄とも思いません。むしろ,それが科学技術の発展途中における健全な姿だと思います。無知な方が成熟した姿を夢見るのは勝手ですが,実際は決して一朝一夕にできるものではありません。それこそ科学者の血のにじむ努力によって少しずつ発展していくものであり,金さえ積めば完成するというものでもありません。

yoshinobu_09 さんのご質問は,科学者(およびその組織)への不信感に基づいているものだと思いますが,もっと信用してもいいんじゃないでしょうか? 世界的に見て日本の科学者は,同じく日本の経済関係者や政治家に比べて遥かに良い仕事をしていますし,現に実績をあげてきたではないですか。もし世論が「失敗 → 科学者への不信 → 予算削減 → 失敗 → …」のようなスパイラルに陥れば,日本の科学技術の国際競争力はみるみる低下し,景気回復どころか益々景気後退してしまうでしょう。我々日本国民は,マスコミに踊らされず科学者をもっと信用し,期待感を持って温かく見守ることが必要だと思いますよ。自国の科学技術に対してもっと誇りを持ってください。
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この回答へのお礼

貴重なご意見ありがとうございます。

>世界的に見て日本の科学者は,同じく日本の経済関係者や政治家に比べて遥かに良い仕事をしています

 「開運!何でも鑑定団」にでも鑑定してもらうしかありませんね。
 お金になりにくい基礎技術には力を入れないという話はよく聞きますが。

 日本の科学技術が優秀なのは認めますが、ロケット開発がそれほど必要性があるのかという議論があります。
 政府もさほど力を入れているようには思えません。
 お金にすぐ結びつくようなのであれば、もっと熱心にやると思いますし、国民の期待を大きいでしょう。
 科学技術をまとめて論じるのは、文学や音楽をまとめて論じるのと同じことで、一般的な話にしかなりません。
 他の分野で実績をあげているからといわれましても、ぴんとこないというのが正直なところです。

お礼日時:2004/01/04 22:39

>時代は21世紀です。

70年代、80年代と比較にはなりません。
ですから.過去の「固体燃料」の話ではなく.1990年代頃から使用され始めた「液体燃料」の話です。
欧米は1970年代から3桁以上の燃焼実験や疲労試験など数1000時間に及ぶ金属特性試験を行っていますが.日本が始めたのは1990年代からであり.数値を持っていません。
日本が1990年代まで開発を続けていた内容は.固体燃料です。液体燃料の研究はまったくされていません。

>これだけ科学が進み、ロケット技術が確立しているのに失敗するのは何故だろうという疑問です。
欧米で開発された関係数値が特許等の関係で公開されていません。確立されていません。

>新しい気象衛星ひとつ飛ばすことができないのが現実です。
日本のロケット開発は液体「ロケットエンジンの開発中に空のロケットと飛ばすのがもったいないから中身を詰めて発射する」という.考え方で行っています。従って.衛星が飛んだらば「ラッキー」と躍り上がって喜ぶべき内容です。

>公共事業などでは手抜き工事が問題になり、マイホームでも欠陥住宅が問題になっています。
これは.「合理化」つまり.本来すべき物事をしないで済ますという.1960年代以降経済界がとってきた方針そのものです。

>もしかしたら、根っこに同じ問題があるのでは、という老婆心でもあります。
イフのはなしは.無しね。議論になってしまうから。
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この回答へのお礼

恐縮です。
回答をしっかりと把握していませんでした。

ただ液体ロケットエンジンはさほど難しい技術だとは思えないのです。
ジャンボジェット機は世界中を飛び交っています。
あれの延長だとしか思えないのです。
(知識のなさのゆえんです)
スペーシュシャトルなどは何往復をします。
それを考えると、わたしを含め多くの非科学的人間は、失敗するのは科学者の怠慢のせいではないかと考えてしまうのではないでしょうか?

お礼日時:2004/01/04 22:28

 単にデータ不足、経験不足なんだと思いますよ。



 日本の初期の液体ロケットはアメリカの協力のも
作っていましたが、協力といっても、エンジンなど
主な部分の完成品をアメリカのメーカが持ってきて、
日本のロケットにくっつけてくれていただけで、
日本側から技術情報の公開を求めても詳しいことは
教えてくれなかったんです。
 ですからエンジンの不調で打ち上げに失敗しても
原因追求が日本側では全くできませんでした。
そのため現在の国産のエンジンで問題が起きても
事故原因を追求するノウハウの蓄積が不十分なはずです。

 スペースシャトルの事故のニュース記事など
どこかで探してご覧になると分かると思うのですが、
NASAは事故原因の追求に、主にどんな手法を
用いるのか、具体的な手法の名称を上げています。
分析手法が確立しているので、いざとなったら
分析できるよに、ロケットの設計、製造段階から
詳しいデータがとってあるんです。
 日本もそういった分析手法を知ってはいますが、
まだまだ独自の感や経験則Jに頼ってやっている
部分が大きいんだと思います。




 それと日本のロケット開発が遅れている
理由には、軍事とのからみが大きいと思います。

 史上初のゴダードのロケットも、ドイツの
フォンブラウン博士の本格的ミサイルも、
現在のスペースシャトルもみな液体燃料
ですが、戦後の日本のロケット研究は
東大の固体燃料ロケットから始まっています。

 液体燃料だと、作った後から燃焼時間などを
微妙にコントロールできるんで固体燃料より融通が
利くのでいいのですが、それは微妙な軌道修正が
容易であることを意味しているので、大陸間
弾道ミサイルへの応用ができるんですね。

 戦後日本は、イラクと同じように兵器開発に
応用できそうな技術開発について、アメリカの
監視を受けていましたし、平和憲法とのからみも
あるので、軍事転用しにくい固体ロケットから
始めたわけで、現在の液体燃料ロケットで
衛星を軌道まで載せる試みを、本当に独自に
やり始めてからまだ、十数年といったところ
なのではないでしょうか?

 しかも諸外国からの衛星打ち上げを引き受けると
いったビジネス分野の話も、憲法の観点から微妙な
問題だったため、話が本格化したのはここ数年の
ことだと思います。
 つまり打ち上げる衛星の機能を詳細に調べる
ことが必ずしもできるわけではないので、
軍事衛星と思われるものの打ち上げを依頼された
とき、それを実行すれば戦争行為に加担することに
なり微妙な問題だったわけです。



>失敗を失敗と認めず、自らの責任も感じないような人が担当しているんじゃ、日本のロケットの将来もダメだろうなと思ったのをよく覚えています。

 同感です。
でも東大の人達って皆あんな感じです。

 ロシアの宇宙ステーション、ミールが
地上からの誘導で大気圏に再突入したときも、
日本の宇宙科学研究所の方が
「まー、よくやったなという感じですか。」
て答えているのを聞いて、正直腹が立ちました。
そうゆう偉そうな口は、有人飛行に成功して
から言え! ですよね。


>今後は大丈夫なんでしょうか?

 企業経営なんかもそうなんですが、
こうゆうのはトップを総入れ替えしないと
ダメなんですね。
 ちょっと法人化したからって、それは
お金の回り方が少し変わるだけですから。
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各国ではたしか2桁程度の打ち上げの失敗を続けています。


アポロの1桁はたしか全部失敗かと記憶しています。
ですから.特に「失敗が多い」という印象はないです。

あるのは.打ち上げ本数の少なさです。各国では大体月1つの実験用ロケットを打ち上げていましたが.日本は半年に1つ打ち上げられるか.どうか。
元々打ち上げ本数が少ないのですから.特に騒ぐ問題ではないかと思います。


同じ打ち上げ本数の時の各国の失敗の割合と比較してみると良いかと思います。
ただ.社会主義国の場合には.「都合の悪いことは隠す」事を実行していますので.解釈に注意してください。
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この回答へのお礼

有り難うございます。

過去の失敗の多さではなくて、現在の失敗の多さを心配しています。
時代は21世紀です。
70年代、80年代と比較にはなりません。
これだけ科学が進み、ロケット技術が確立しているのに失敗するのは何故だろうという疑問です。
新しい気象衛星ひとつ飛ばすことができないのが現実です。

公共事業などでは手抜き工事が問題になり、マイホームでも欠陥住宅が問題になっています。
もしかしたら、根っこに同じ問題があるのでは、という老婆心でもあります。

お礼日時:2003/12/29 04:11

世界の宇宙機関の予算や人員規模の比較


http://www.jaxa.jp/missions/projects/rockets/h2a …

これだけの規模の差があるのに

世界の主要ロケット打ち上げ成功率
http://www.jaxa.jp/missions/projects/rockets/h2a …

これだけの実績を上げているのはたいしたものだ。
という評価ではダメですか?
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この回答へのお礼

打ち上げ回数が少ないですね。

>これだけの実績を上げているのはたいしたものだ

 そんな評価は聞いたことがありません。
 あります? 

お礼日時:2003/12/29 04:01

>98年から6回も失敗しています。



この表は衛星も含めたものですが、ロケットは何回ですか? ちゃんと記事を読んで数えてみてください。

>H2ロケットも失敗の連続です。

H2は失敗の連続でしたね。たしかにそうです。
そして、その失敗から得たデータを生かしてH2Aロケットが誕生しました。このロケットは、5回連続打ち上げに成功したんですよ。
かつては失敗の連続だったといわれれば、どんなものでもそうですね。

>そうか~、渡哲也をトップに据えとけばよかったんだ。

「自らの責任も感じない」と判断した根拠はなんだろうってことですよ。
表情や声の抑揚で判断したなら、俳優を使った方がいいですよね。
世の中には感情表現が苦手な人もいるわけですが、そういう人はトップや責任者(いざというときマスコミの前に出ることになる人)には向かないということになります。
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この回答へのお礼

そういえば、日本初の惑星探査機「のぞみ」も失敗してました。

http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/shakai/20031209 …

お礼日時:2003/12/29 04:00

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